【令和】押し入れのクローゼット化に挑戦してみた【初 DIY】
構想自体はかなり以前からあったのだが、昨年からの転職騒動やら何やらでずっと先延ばしにしていた、寝室に使用している和室の押し入れをクローゼットにリフォームする計画に、今回ようやく着手することに。
構想は平成で、実行が令和。まさに年号を跨ぐ大事業……なんてことはなく、要はものぐさと運の悪さが重なっただけというオチだが(笑)
押し入れのクローゼット化というリフォームの内容自体も DIY によるリフォームの中では結構メジャーなもので、その手法やコツやらもネット上に溢れかえっていたため、作業自体は面倒ではあったが難しいことは特になし。
ちなみになぜこのタイミングで実施したかというと、ちょうど翌日が年に 2 回しか無い粗大ゴミの日だったので、今やらなければリフォームで出たデカいゴミ類が庭に溜まってしまうから。
本当はもう少し早くやろうと思っていたが、粗大ゴミの日をなぜか 2 週間ほど間違ってたので慌てて作業に取りかかることに。
作業開始のお時間は 夕刻 20 時。まさに時間との勝負……っ!
作業工程及び必要な道具類の確認
押し入れのクローゼット化のため、今回行う手順は以下の通り。
- 押し入れ内部を空にする
- 押し入れの中段板を外す
- クローゼット用のスチールパイプを取り付ける
- 衣服類や衣装ケース類を収納する
- 完成
たった 5 工程の超簡単・手抜き DIY リフォーム。
押し入れのクローゼット化を本格的に行うなら、壁紙を貼ったり床板のフローリングへの変更、そしてクローゼット用の扉の設置なども行うべきだろうが、今回は和室自体を洋室にするわけでもないので、あくまでも「簡単・お手軽・低コスト」をモットーに手早くリフォームを行うことに。
そのため必要となる道具類も最小限で済んだ。
- バール(押し入れ解体用)
- ハンマー(押し入れ解体用)
- 電動ドリルドライバー(クローゼット施工用)
- 補強板 × 4 枚(クローゼット用パイプ、フック類取付用)
- パイプカッター(パイプの長さ調節用)
- ステンレス巻 32mm スチールパイプ(クローゼット用)
- パイプ用ブラケット類 × 3(クローゼット用)
- フック類(クローゼット用)
- ビス類(クローゼット用)
既に電動ドライバーやバール、ハンマー類は所有しているので、かかったコストはクローゼット用のスチールパイプやフック、補強板ぐらい。お近くのコーナンで 6,000 円程度で揃えられた。
しかし、もしここにフローリングやら壁紙やら扉やらのリフォームが加わると、コストは 5 桁どころか下手すれば一気に 6 桁コースに突入の可能性も。
ただこれはあくまでも現時点での予定予算で、今後使い勝手向上のためにあれこれと手を加えていった場合、どんどんコストが嵩んでくる可能性は否めず。あぅ……
まずは押し入れ内部の荷物の撤去から
まず最初に行うのは、リフォーム対象となる押し入れ内の荷物を全て外に出すことから。
ちなみに押し入れ内の荷物の大半は本類。よってくっそ多い&重い。
この時点でも既に半分以上は 1 階に移送済み状態なのに、まだまだ段ボール箱山積み状態。何せ漫画の単行本から小中高大学の教科書やらノートやらシラバス類、果ては漫画雑誌の創刊号~休刊号までフルコンプとかとにかく捨てずに残しているので、もはや重量はちょっとした自動車レベル。
実際この家購入時、素人の試算時点でどう考えても 2 階の耐荷重余裕でブッチしていたので、60 万ほどかけて耐荷重補強リフォーム(フローリングなど他リフォーム含む)したぐらいだし……
よって膨大な荷物類の大半は 1 階へ移送保管あるいは明日の粗大ゴミで処分することにして、一部のみを室内に引き出しておく。この時点で時間は既に 1 時間を経過……
ライトセーバー保管ケース。誰のライトセーバーが入っていたのかはスターウォーズ好きなら一発で分かるはず。ちなみに 柄だけなのに超重い。
ポスターファイル類。黒いのはその昔アニメイトで購入したファイル。確かお値段はひとつ 5,000 ~ 6,000 円はした記憶が。当時はまだ中高生だったから、かなり手痛い出費だったはず。
白いポスターファイルは……
超懐かしの AIR。確かドリキャス版のやつだったはず。
中身を見てみると、やはりドリキャスのマークが。ドリキャス版ってフルボイスだったのよね……
OVA 版「ONE ~輝く季節へ~」の販促ポスター。待てコレ一体どうやって手に入れた俺?
鈴がうたう日。これ知ってる剛の者一体どれだけおるんや……
ちなみにキャラデザの娘太丸先生、超好きですよ!勇者部所属ぷにっと!とか全巻揃えてますぜ……!
うぐぅもいた。これもドリキャス。というか、
ドリキャスのソフトって「Kanon」「AIR」「SNOW」の 3 つしか持ってないんですが私。
そもそもドリキャス買った最大の理由が「秋子さん&名雪の母娘ボイス聞きてぇ」だったからな!
押し入れの中段板を分解して取り外す
では荷物を出して空になった押し入れを早速分解していく。ちなみに襖も取り外して作業の邪魔にならないようにしておく。
40 年ものの中古物件の割にベニヤ版などは痛んでおらず、割と綺麗な状態で保たれている。もし再利用するなら丁寧に解体する必要があるが、今回は再利用の予定無しなので遠慮無くぶっ潰す覚悟で解体していく。
雑巾摺りを取り外す
押し入れの解体手順は、まずは中段板を取り外すところから。
中段板の左右両端と奥側には「雑巾摺り(ぞうきんずり)」と呼ばれる細い巾木のような板が釘で打ち付けられているので、これをバールなどで剥がしていく。
最も長い(1820mm)奥側の雑巾摺りも遠慮無くバキバキと。雑巾摺りは細く小さい釘で止まっているだけなので、比較的簡単に取り外せるはず。
雑巾摺り撤去完了。もし釘が残っているようなら、作業の妨げになったり怪我の元になるので外しておく。
中段のベニヤ板を外す
お次は中段を構成する中で最大面積を誇る部品であるベニヤ板を解体する。
ベニヤ板は根太に複数本の釘で打ち付けられているので、裏側からハンマーなどで叩いてベニヤ板ごと釘を浮かして外していく。
裏側から叩いて浮かして釘を取る作業を延々と繰り返す。ベニヤ板はまだそれほど強力に固定されていないので取り外しに掛かる労力はさほどではないが、ひたすらに単調でめんどい……
業を煮やして浮いた隙間からバールをぶち込んで、力任せにベニヤ板を捲り挙げる暴挙を実行。ベニヤ板を再利用するつもりがないのならこっちの方が断然早いし楽。
中段のベニヤ板撤去完了。中板はいわゆる 3 × 6 板サイズなので保管するにしても捨てるにしてもそのままのサイズだと邪魔なので、切ったり割ったりなどしてできる限り小さく分解しておく。
框と根太の解体
ようやく押し入れ中段板解体のラストステージ、最後に残った框と根太の解体へ。
中段板の前方と奥側にあるひと際太く頑丈そうな木材を「框(かまち)」と言い、前方が「前框(まえかまち)」、奥側が「後框(うしろかまち)」と呼ぶ。
そして前框と後框に複数本組まれているのが「根太」と呼び、後はこれらを取り外せば押し入れの中段板解体は完了する。
……が、見ての通り框や根太は中段板にかかる荷重を受け止めるために非常に頑丈な構造をしており、太い木材同士をこれまた太い釘で強力に固定してあるため、これらの解体は極めて重労働となるのは避けられない。
しかも根太によっては 1 ヶ所では無く 2 ヶ所以上が釘打ちされているなど、釘の打ち方も一定ではない。しかもこれがまた和釘よろしく内部で曲がってガッシリと木材にフックのように喰い込んでいるため、バールに全体重を乗せても外れないというとてつもない強度になっている。
そのため框及び根太外しは正攻法では無く、鋸や電動ドリルを駆使して効率最優先で解体することに。ちなみに下に敷いてあるのは木屑による汚れ防止のためのブルーシート。あってもなくてもあんまり意味なかったが……
さすがに再利用を考えずに解体すればあっさりと根太を取り外せた。取り外しの際に框に残った釘は廃棄する際のゴミ分別があるので、外せるようなら今のうちにバールで抜去しておく。
一番苦労したのは左右両端にある根太。このままだと鋸を使っても効率的に切断できないので、
まずは前框を鋸で切断して撤去することで、両端の根太解体のための作業スペースを確保。
こうすれば両端の根太に真正面から挑むことができるようになる……が、
ここでうっかり床材のベニヤ板をうっかり踏み割ってしまうミス。
ブルーシート敷いてたので、根太の上に脚を置いたつもりがズレてしまった……幸い踏み抜いたわけではなかったのでまだこのまま使えそうだが、置く荷物の重量によっては床材の張り替えを追加でやる必要があるかも……
今度はしっかり足場を確保し、一番端の根太の撤去に取りかかる。どうしても釘が抜けず、バールで浮かすこともできない部分は鋸で切断して一旦分離させておいてから、
外せる部分から外していく。残った部分は鋸や電動ドリルを駆使してじっくりと解体していく。
中段板の撤去完了。中段板が付いていた部分だけ白くなっており、気になるなら壁ベニヤ板の上に壁紙を貼ったり、塗装するなどするようだが、気にならなければこのままでも問題無し。
ちなみに押し入れ内部の上段板についてはそのまま残すことに。僅かとはいえここも立派な収納スペースなので、このまま活用の道を探すことに。
先程撤去した框や根太からは、取り切れなかった釘を全部抜き、その上で半分から 1/3 程度の長さにカットしておく。こうしないと木材と金属の分別ができない上、長物ということで粗大ゴミ回収してもらえない恐れもあるので。
先程床下の根太以外の場所に体重を掛けたためにメキッとなってしまった床板ベニヤ。本当はここも撤去してフローリングを貼り直したいところだが、予算と手間が……まぁまたいずれ機会があればということで……
クローゼット化するためにスチールパイプを取り付ける
ではついに押し入れのクローゼット化に取りかかっていく。とは言っても今回やることは簡単で、
押し入れの左右側面部分に補強用の板を貼り、その上にスチールパイプを取り付けるだけ。はっきり言って解体よりも全然楽な作業だった。
寸法を正確に測ってカットした木板を木ネジで固定。木板はホームセンターで購入&カットした、ごく普通の集成材。最低限の強度さえ確保できていれば木材の種類は何でも OK。
奥側の木ネジが壁に近く電動ドリルドライバーでは作業しにくかったが、何とかクリア。
反対側にも設置完了。実はこの押し入れ、左右で壁の奥行き寸法が微妙に異なり、そのためか間柱の位置や数まで異なっていたので、木板のカット及び木ネジの位置決定にちょっと手こずった。
まぁ他の場所の施工状況からも薄々分かっていたことではあるが、昭和 50 年代の建造物だとしてもちょっとばかり施工がいい加減な箇所が多いのではないか……
気を取り直していよいよパイプの取り付けにかかる。まずはスチールパイプを押し入れの幅に合わせてパイプカッターでカットし、取り付けに必要なブラケット類をパイプに通しておく。
上記はちょうどパイプ長の中心に来るように、上吊りブラケットを上段板に取り付けたところ。こうしておけば衣装類の重みでパイプがたわむのを防ぐことができる。
パイプの両端は端末金具を補強用の木板にネジ留めするだけ。電動工具があれば余計な力も必要なく、あっという間に作業完了。
スチールパイプ取り付け完了。これでようやくクローゼットとして最低限機能する状態に。
衣装類を移設して、押し入れのクローゼット化はひとまず完了
では早速衣装類や衣装ケースなどを、完成したクローゼット内に放り込んでみる。
おお……突貫工事だった割にはなかなか良い感じになった。
衣装ケースは 4 段のものと 3 段のものを衣装の長さに合わせて衣装が被らないように設置。
しかしこの状態ではちょうど 3 段ケースが襖に邪魔されて開閉できない位置になってしまっているので、今後どうするか要検討しなければ……
まぁ対処としては襖を外して扉を設置するか、それとも開けっ放しのままにするか、あるいはカーテンなどで安価に目隠しするかのどれか程度しかないだろうけど。
肝心の収納力自体は、さすがに押し入れの幅約 1800mm をフルに使用できるため抜群の許容量を誇っている。上吊りブラケットのおかげかパイプのたわみもなく、クローゼット機能としては大満足な結果に。
さらにプラスアルファの収納性を考える
今回実際に押し入れをクローゼット化してみて、衣装の位置から見て前方スペースに多少の余裕が残ったため、このスペースを有効活用する方法を考えてみた。
まずはサイズを測ってカットした補強用木板を木ネジで固定。
逆側にも設置。
で、その補強用木板に取り付けるのは、ホームセンターで購入したこんなフック。
反対側には試験的にふたつ。
用途は主にザックや登山用スティックなどの保管スペース。今回はあくまでお試しとしてフックは 3 つだけ設置したが、補強用木板は増設しているので、後からもまだ追加できるようにしている。
取りあえず押し入れのクローゼット化作業は今回はこれでひと段落とするが、痛めてしまった床板の張り替えや衣装ケース開閉の妨げになる襖の代わりとなる扉など、完全に「クローゼット化完成っっ!」と叫ぶためにはまだまだ時間がかかりそうだ……
まぁ今回は押し入れの改造で出たゴミ類を速やかに粗大ゴミとして処分するために突貫工事を行ったので、これからは時間を掛けてジワジワと細かいところを手直ししていこうかと。
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