念願のロードバイク「KUOTA KRYON(2016年モデル)」購入
人生初のスポーツバイクであるクロスバイク TREK 7.5FX を購入してから約6年、ついに念願のロードバイク購入に至ることに。
購入したのは 2001年のミラノショーで産声を上げたという比較的新興となるイタリアのロードバイクブランド KUOTA(クオータ)のミドルグレードモデル、KRYON(クレヨン)。
新興とは言ってもカーボン加工技術では他のどのブランドにも勝る長い歴史と加工経験・技術を、名だたる老舗ブランドに対する強力なアドバンテージとして掲げ、アルミフレーム主流の当時ではまだ一般的ではなかったカーボンフレームを以て名乗りを上げたという経緯から、「カーボンフレームなら KUOTA」と鉄板扱いされている有名なブランド。
最近こそどのブランドでもカーボンフレーム主流のため、他の大手ブランドに押されて目立ちにくい面もあるが、それでもフルカーボンのロードバイクブランドとしては強い人気を誇るとのこと。
以前から名前自体は知ってはいたものの、実は当初のロードバイク購入予定ブランドは TREK がダントツ No.1 で、つい最近まで KUOTA は一切眼中にはなかったので、詳細を知ったのは本当にここ1ヶ月ぐらいだったり(笑)
取りあえず KUOTA KRYON の詳細なスペックなどについては別途紹介するとして、ここでは購入に至るまでの経緯や比較したブランドなどを紹介していこうかと。
購入のきっかけは例の事故
今回ロードバイクの購入を決意した最大の理由は、約1ヶ月程前に母親が起こした例の愛車の廃車事件。その流れをかいつまんで説明すると、
- 母親が事故り、所有者である自分の与り知らぬところで愛車が廃車に
- 新車購入で 200万が露に消える
- 心が荒みきる
- 全損扱いの保険金が色々あって本来の支払額よりも増額されて振り込まれる
- 今回の事故、俺一切悪くね?
- ロードバイク購入費用として保険金増額部分を
着服流用 - ロード買えたよ!Happy!!
概ねこんな感じ(笑)
まぁ元々増税前に購入しようと費用を貯めていたのもあったので、自動車を購入したばかりで貯金がほぼ空のこのタイミングではあったけど、ロードバイク購入に至ることに。
……だって俺、ホントに悪くないもん(笑)
購入に際して迷いに迷った、ブランドと車種選定
一応予算は30万円前後で考えてはいたが、取りあえず購入を決定してから迷いに迷ったのが「どのブランドのどの車種にするか」。
……というのも実はこれまで「ロードバイクを購入するなら TREK」という考えが揺らいだことは一切無く、いざ TREK 以外のブランドにも目を向けるとなると、ほぼゼロから各種情報を調べていく必要があったので……
……そう、つまり今回のロードバイク購入は、これまで長らく購入候補トップの座に輝いていた TREK がその座からものの見事に転落するところから始まったりする(笑)
TREK 7.5FX 購入以来、君臨し続けた購入候補第一位の座から見事転落した TREK
これまでは人生初のクロスバイクに TREK 7.5FX をほぼひと目惚れ状態で選んだことから、当然ロードバイクのブランドも TREK と当たり前のように考えており、これが変わることは一切無かった。
しかしここ最近の TREK のロードは性能面はどうであれ、とにかく デザインが気に入らない 。
具体的には最近の流行か何かは分からないが、あのベタ塗りのようにのっぺりとして単調なカラーリングが凄まじく好みではなくなってしまい、結果として急速に TREK に対する購入意欲が削がれてしまっていた。
2012年~2014年頃までの TREK なら、全車種とは言わないものの、それでもまだかなり心の琴線に触れ得るカラーデザインのバイクは多くあり、また新車種である Domane やEmonda の登場もあって、「購入するならやはり TREK」という考えが揺らぐことはなかった。
しかしいざ 2015年に入ってみると、標準で用意されているカラーデザインはどれも個人的嗜好から大きく外れたものばかりとなっており、ギリギリ許せるデザインのものもあるにはあったが、それらの価格帯はそもそも購入不能な高額帯のみとなってしまっていた。
TREK には Project ONE という自由にカラーリングを選択できるというシステムもあるが、これも 2015年になるとカスタマイズ選択が可能な車種が減り、またカラーリングや選択コンポなどの自由度の激減した。
もちろんビジネスである以上、TREK が経営上の判断として利益の望めない価格帯の車種を外したり、余計な出費に繋がる選択肢を除外するという考えは分かる。分かるけどやっぱり個人としては納得できないってことも分かって欲しい(笑)
TREK は本当につい最近まで購入しようか否かを迷う購入候補第一位のブランドであり、「IsoSpeed テクノロジー」など自分のロード用途にこれ以上ないほどの付加機能を提供してくれる Domane シリーズなどは正直今でも気になって仕方がない。
しかし 30万円レベルの高額な製品を購入する以上、やはり性能面はもちろん所有欲も十二分に満たしてくれる、つまりカラーやデザインなど性能とは直接関係のない部分も十分納得のいくものを購入したいという想いから、やむを得ず TREK は購入候補から外すことに。
……個人的には自転車ブランド最大手のひとつでもあり、TREK 7.5FX 購入の経緯から個人的なこだわりも多くあった TREK を購入候補から外すのは後ろ髪を引かれる思いだったが、やはり高額な買い物になるため妥協はせずに他のブランドに選択肢を移すことに。
TREK に代わる最有力候補として目に留まった PINARELLO
TREK の次に購入候補として考えたのは、「DE ROSA(デローザ)」「COLNAGO(コルナゴ)」と並びイタリアンバイクブランドの御三家と称される、ロードバイク界では知らぬ者などいないと言っても良い超有名ブランドの PINARELLO(ピナレロ)。
左右非対称のフレーム構造に波打つフォーク「ONDA フォーク」など、ひと目で「PINARELLO のロード」と分かるぐらい独特の特徴を持ち、性能面も抜群、人気も高く、そしてTREK での懸念事項であったカラーデザイン面も非常に好ましいデザインのものを揃えていた。
そのため TREK 除外後の購入候補 No.1 に一躍躍り出ることになったブランドだったが、安易な決定は避けてまずは PINARRELO に関する情報を色々と調べていくうちに、
- 他ブランドの同価格帯ロードとの装備・性能を比較した際のコストパフォーマンスが若干悪い
- メインコンポ Shimano 105 と記載があるが、がフル 105 ではない?
- PINARELLO は最上位モデルに注力し、下位モデルにはあまり力を入れていないとの噂を聞く
などの気になる話を耳にしたため、取りあえず PINARELLO を取り扱っている実店舗を数店周り、実際に実車を確認することに。
……まぁ確認とは言ってもロードに関しては初心者のため分かることはあまりないが、少なくとも、
- 他ブランドの同価格帯ロードと比較してコストパフォーマンスが悪いのは事実の模様
- 最上位の DOGMA が別格扱いだったのは公式サイトで見て一発で分かるので特に気にならない(笑)
上記は確認できた。コスパに関してはやはり痛いものはあるものの、しかしそれは PINARELLO のネームバリューがそれだけ高いという裏返しでもあるし、それにいくらコスパが悪いと言っても他ブランドと比べて5万も10万も差があるわけではないので、まぁ誤差とは言わないけど、PINARELLO が好きならば十分納得できる許容範囲レベルかと。
最上位の DOGMA と下位モデルへの注力に大きな差があるという噂についてはまぁ分からない話ではないが、確かに公式サイトで DOGMA のカラーデザインの種類の豊富さなどを見る限り、DOGMA の優遇具合は相当だと素人でも分かるぐらい凄まじい。
だがそれが下位モデルが手抜きフレームであることの証明にはならないし、実際に試乗などをしてみても明らかに剛性が足りないとか、妙にガタつくとかなどの不具合を感じることはなかった。
そうしたネガティブな噂を耳に、実際に実車を確認してみてなお「欲しい」と思える PINARELLO はやはり素晴らしいブランドで、展開されるモデルも魅力的なものが数多くあったが、予算の関係から絞り込んでいった結果、RAZHA(ラザ)やGAN(ガン)あたりが価格、性能、装備、そしてデザインなどを総合した上で射程圏内として入った。
本当なら「PRINCE(プリンス)」も候補としたかったが、価格帯がワンランク上なこと、カラーリングが前年度モデルの方が好みだったことなどからやむを得ず除外。
他ブランドのモデルも並行して調べていたが、結局 PINARELLO を越える魅力を持つものはなかったため、ほとんど PINARELLO の RAZHA で決定しかけていた時、PINARELLO と同様「イタリアのロードバイクブランド」というカテゴリで調べている内にふと巡り会ったのが、今回最終的に決定・購入したブランドとなる KUOTA だった。
最終的に PINARELLO を購入候補から引き摺り下ろして KUOTA に決定した理由
KUOTA はそれまで名前だけは知っていたが、「そんなブランドもある」事以外何も知らないブランドだった。少なくとも PINARELLO に比べて非常にマイナーなブランドというイメージしかなかった。
……が、ふと KUOTA の代理店である InterMax で KUOTA の展開モデルを確認してみれば、
もう一発で魅入られた
とにかくカラーデザインが個人的な好みド直球。コンポは混ぜモノ無しのフル 105 で、価格帯も予算の範囲内とコストパフォーマンスは抜群。その上この価格帯でエアロ形状なレース仕様にも耐えるモデルと来れば、ひと目惚れやむ得し。
ただ懸念点も当然あったわけで、
- KUOTA は本当に信頼に足るブランドか否か
- 展開モデルの内、どれが最も人気が高くコスパが良いか
- 自分に最も適したサイズがどれになるか
- キタサイクルで取り扱いがあるブランドか
- まだ希望モデルの希望カラー、希望サイズが入手可能か
可能な限り失敗と後悔を避けるべく、これらをひとつずつ確認していくことに。
まず根本的な問題となる、キタサイクルでの取り扱いについては直接店舗で確認してクリア。一応ホームページでは記載があったので大丈夫とは思ったが、店舗では実車展示はなく、ホームページでの記載も文字だけでリンクなどが張られていなかったので念のため……
次は KUOTA の人気について、ネットを最大限に駆使して確認。結果は「KUOTA」というブランドについては概ね高評価……というか悪い話は驚くほど見かけることが少なかった。
ただ代理店の InterMAX については好き嫌いが大きく分かれており、問題がある代理店とする一方で対応が丁寧という評価もあり、なかなか判断が難しい……
代理店と個人が直接やり取りすることは少ないだろうが、代理店の対応が悪いと予備パーツの購入や万が一のトラブル時の問題などが出てきてしまうため、ここは少し悩むところ。
KUOTA の現行展開モデルの内、最もコスパが良く人気が高いのはどのモデルかという点については、かなり容易に答えが出た。
結論から言うと、それが今回購入した KUOTA KRYON だと様々な情報を得た上で最終的に判断した。
KRYON 自体は前年度から出てきた新モデルだが、KRYON はその前まで KUOTA の中でも最もコスパが良く評価も高かった「KUOTA を代表する」とも言われた人気モデル「KHARMA」の最終進化形「KHARMA EVO」の後継機であり、その思想を受け継ぐ新モデルとのこと。
もうこの説明だけで十分満足するほどの内容だ(笑)
ただ、こちとら非の打ち所のない完璧なロード初心者。いくら複数サイトや実際の所有者の評価が高くとも、実際にそれだけで自分に合っているかどうかは全く判断がつかないため、KUOTA を選択するか否かの最終的な判断は、KUOTA KRYON を知った数週間後に控えた CYCLE MODE RIDE OSAKA 2016 で実車試乗を行った上で判断することに。
……そしてこの「数週間後に試乗してから購入するかどうかを決定する」という判断が、購入を決めた時点でまだ希望のサイズやカラーが残っているかと問題に真っ向からぶつかることに。
まぁ結論は既に出ている通り、大丈夫だったわけだけど(笑)
前回紹介した通り、インフルエンザの病み上がりの中訪れた CYCLE MODE RIDE OSAKA 2016 で決死の試乗確認の結果、自分に最適と思われる大体のサイズが確認でき、その後の確認でまだそのサイズとカラーが入手可能なことも判明。
最後の最後にキタサイクルにジオメトリ表を持っていき、本当にそのサイズが自分に合うのか判断をしてもらった結果、全ての懸念事項をクリアして、めでたく KUOTA KRYON を無事注文・購入へと至ることに。
他にも色々と吟味していたが、最終的に購入候補から外したブランド達
まずは TREK 、そして PINARELLO から最終的に KUOTA と流れたわけだが、後悔のない購入をするためにも他にもいくつかのブランドにはチェックを入れていた。
正直性能の善し悪しは「堅い」とか「反応性が良い」とか言われても例え試乗したところでよく分からないので、ブランド自体のイメージやデザイン、カラーリングなどで主な取捨選択を行い、
- COLNAGO(コルナゴ)
- Canondale(キャノンデール)
- GIANT(ジャイアント)
- Specialized(スペシャライズド)
最終的には PINARELLO、KUOTA 以外にも上記ブランドが残ったが、魅力的なカラーデザインの有無や予算、または気になる点があったなどの理由によって除外していった。
個人的に一番申し訳ない除外理由だったのが COLNAGO。何かカエル思い出して(笑)
キタサイクルで注文、そして購入へ……
購入したのはいつもお馴染みキタサイクルさんで、KUOTA KRYON はケーブル類が内蔵仕様のため、納車には約2週間掛かるとのこと。
でもこちらは別にレースが控えている身でもなく、納期的には1ヶ月先でも全然構わなかったので、むしろ「早ぇ」とさえ思った(笑)
あと、ロード完成車にはペダルは付属していないと聞いていたため、ペダルもビンディング仕様のものを別途注文して納車時に一緒に装備してもらうことに。購入したのは Shimano の片面 SPD ビンディングペダル「PD-A600」。
TREK 7.5FX で使用している SPD シューズを流用できるよう、SPD-SL ではなく SPD をチョイス。カラーから分かる通り ULTEGRA グレード相当の、ロード用 SPD としては歴代最軽量を謳うペダル。
また注文してから2日後、会社でふと CYCLE MODE RIDE OSAKA 2016 で見かけた「ガラスの鎧」のことを思いだし、昼休みに電話で問い合わせた結果キタサイクルさんでも施工可能ということだったので、せっかくの新車だしコーティングしてもらうことに。
ガラスの鎧自体は後からでもコーティング可能だが、納車されてからの施工だと組み上げたコンポ類を解体してからの施工になるので費用が余分に掛かってしまうとのことだが、新車納入時での施工なら 5,000円で済むということだった。
最終的に掛かった費用総額は 319,000円。この中に KUOTA KRYON (Shimano 105 仕様) 本体価格、PD-A600 価格、ガラスの鎧コーティング代、防犯登録料など全て含み、端数部分はおまけしてもらった。
もちろんこの他にも細々とした装備品やらの費用は別途発生するが、それらはこの際考えないでおく。ライトやロックなど多くの装備品は TREK 7.5FX と共用できるし、クロスバイク購入時ほど追加費用は出ないと思うので……多分。
そして最後の最後にもうひと波乱……というか予想外の吉報。納車まで2週間かかると言われた KUOTA KRYON、事前にネットで調べた中に「納車1ヶ月と言われたが実際には半年待たされた」などの話をチラホラ聞いたが、
今回は最初に提示された納期の約半分、つまり一週間で納車されることに。
そのため絶対に外せない病院以外のあらゆる予定を変更して、一週間後の日曜にキタサイクルへ飛び込んで待望の納車手続きへ。僥倖とはまさにこのこと。
現在既に自宅に訪れて、定位置へとその身を収めている KUOTA KRYON。
今回は人生初のフルカーボン……というわけでもないが、できる限り丁寧に長く乗り続けていきたいかと。少なくとも約30万円分の元は取らないと割に合わないので(笑)
今回めでたく新たな我が愛車となった KUOTA RYON の詳細なスペックや完成品位付属していた各パーツ類の紹介についてはこちらで行っているので、KUOTA のロードの購入を考えているならば何かの参考になればと……
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