飽和する趣味に溺れる、とある奈良県民の徒然趣味日記。

KUOTA KRYON(2016年型式・新 105 搭載完成車モデル)

2016年3月21日

 人生初となるクロスバイク「TREK 7.5FX」購入より約6年、ついに購入した人生初のロードバイク「KUOTA KRYON」。TREK 7.5FX 購入時ほどではなかったが、それでもこの一台に辿り着くまで結構な時間と労力を費やした……
 購入の決め手となったのは、デザインと装備の2点。次点で予算の範囲内で最もコスパが優れているという点。ジオメトリから読み取れる性能やらメーカーごとの特性の違い等の専門的な要素に関しては、こちとら初のロードのため基本度外視で。

 比較も何も、その比較するべき「基準」をまず持ってないと話になるならない以前の問題だし。

 購入はもちろんお馴染み キタサイクル にて。無駄な後悔に悩まされないためにも入念に下調べした末にCYCLE MODE RIDE OSAKA 2016 での各サイズの試乗を経て、2016年3月19日オーダー、翌週の 3月27日納車。
 価格は本体価格に加えて「ガラスの鎧」コーティング代、ビンディングペダル PD-A600 代、防犯登録料等全て込み、かつ端数分値引きサービスで合計 319,000円。

 コンポは 11速対応の新105 でのフル構成で約30万円は、まぁまずまずの価格帯だったかと。実は今回購入のこのモデルは、ネットや大阪などで探せば税込20万前半で販売している店舗も結構あったりした。

 しかし、やはり「地元で信頼できる、行き慣れた店舗での購入」という安心感は正直金額の問題ではないし、最初は「ケーブル内蔵フレームだし仕上げは丁寧にやりたいので、納車には2週間掛かります」と言われ、その上電話で無茶言ってガラスの鎧のコーティング処理を途中で追加オーダーしたにも関わらず、実際には1週間で納車してもらったりなど、その丁寧かつ迅速な対応には一切の文句なんてないどころか頭が下がる思いだった……

 今回は細々とした装備類の大多数を既に所有の TREK 7.5FX から移植予定なので、パーツ類の購入がほぼなかったのは申し訳ないが(笑)

Specifications & Equipment[スペック&装備]

まずは KUOTA KRYON (2016) 新105仕様のスペック及び、購入時の装備一覧(ペダルは完成車未装備のため、別途購入したのを納車時に装着してもらったものを記載)、そしてジオメトリを紹介。

【Frameset】

  • Size:S (472)
  • Frame Tube:Carbon Monocoque
  • Front Fork:Carbon Monocoque (Exclusive use)
  • Seat Post:Carbon Monocoque (Exclusive use)
  • Headset:Top 1-1/8, Bottom 1-1/2
  • Bottom Bracket:BB386
  • Collar:White × Red
  • Weight:1,550g (Frame 1,070g・FrontFork 480g)

【Components】

  • Shifter:Shimano 105, 11-speed, ST-5800-L
  • Crank Set:Shimano 105, 50-34T compact, 170mm, FC-5800-L
  • Front Derailleur:Shimano 105, 11-speed, FD-5800-F-L
  • Rear Derailleur:Shimano 105, 11-speed, RD-5800-SS-L
  • Brake Caliper:Shimano 105, BR-5800-L
  • Cassette Sprocket:Shimano 105, 12-25T 11-speed, CS-5800
  • Saddle:Prologo kappa evo
  • Stem:Deda zero, Column 1-1/8 (28.6mm), BarCramp 31.7mm, 90mm-82°
  • Handlebar:Deda zero, 420mm, BarCramp 31.7mm
  • Wheel:Shimano WH-RS010
  • Tire:Vittoria ZAFFIRO 700×23c
  • Pedal:Shimano ULTEGRA SPD, PD-A600 (User Equipped Parts)

【Geometry:S Size】

  • Seat Tube Total Length (C-T):472mm
  • Top Tube Length (Horizontal):525mm
  • Seat Tube Angle:74.5°
  • Head Tube:140mm
  • Head Tube Angle:72°
  • BB Drop:70mm
  • BB To Front Wheel:576.8mm
  • Chain Stay:406mm
  • Wheel Base:972.4mm
  • Fork Rake:45mm

コンポはフル新 Shimano 105 仕様、各パーツも及第点の高コスパだが、不満点もあり

 この価格帯ではメインコンポに 105 を搭載しつつも、パーツにより下位グレードのコンポを用いるなどしてコストを抑えるブランドが多い中、嘘偽りなくフル 105 仕様で組まれた構成は非常に潔く、コスパの面でも魅力を感じる。
 各パーツに関しても Deda ELEMENTI やPrologo が用いられ、ホイールについても Shimano WH-RS010 を装備するなど、決して高位グレードの構成ではないものの、及第点には十分届く装備で組まれている。

 またフレームには Shimano の電動コンポ用の固定ボルトやケーブル内蔵用のギミックが用意されているため、Di2 へのアップグレードにも対応可能という高い将来性も併せ持っているとのこと。

 ちなみにフル 105 と言ったものの、別途選定して購入したペダル PD-A600 だけは ULTEGRA グレードのため、厳密にはフル 105 じゃなかったり(笑)

 また、概ね満足のこの装備類にも些かの不満……と言うか疑問点もあり、

  • ハンドル&ステムには「Deda zero」のロゴ入りだが、製品一覧には乗っていない不明品
  • 装備済チェーンのグレードが不明(多分コンポ同様 5800 系列の新 105 と推測)
  • 装備済チューブの種類が不明(多分タイヤ同様 Vittoria と推測)

 特にハンドルとステムの種類が不明というのは少しモヤモヤしてしまう……でもそれ以外には特に不満はなく、またこれらの疑問点も別段大したものではないので気にしないことにした。どうせそのうち交換されていくパーツ類だし(笑)

フルカーボン仕様の軽量フレームは本当に軽量かどうかを実測確認

 KUOTA KRYON はフルカーボン仕様のフレームで、重量はフレーム部分 1,070g、フロントフォーク部分 480g の合計 1,550g(但し、専用シートポストを含めた重量なのかは不明)となり、各装備類を組んだ購入直後の完成車状態での実測重量は約 8.8kg となった。

 実際には完成車状態そのままではなく、ここにはペダル重量(約 286g)に加えて、僅かながらではあるがサイコンのセンサー類、そしてガラスの鎧のコーティング分の重量も加算されているため、実際には約 8.5kg 程度と推測。
 愛車の TREK 7.5FX の現在重量は約 10.9kg。これはペダルやセンサー類、センタースタンド、ボトルケージ等の余計な装備類を含んだ状態での計測だが、大まかに見れば約 2kg は軽い計算になる。

 完成車での購入直後でこの重量なら、ホイールなどを交換すれば十分 7kg 台を目指すことも可能というのは、何とも物欲を掻き立てられる(笑)
 まぁ実際にはここにサドルバッグやロック、各種ライトなどを必要に応じて追加していくので、実際にはやはり 9~10kg ぐらいでの運用がメインになってくると思うが、税抜20万円台のロードでこの重量は十分軽量と称しても良いレベルかと。

サイズ選択は、主にトップチューブ長とシートチューブ長から換算して確認

 今回 KUOTA KRYON を購入するに当たって最も悩んだことのひとつが、このフレームサイズ選定。自分なりに調べた上でホリゾンタル換算のトップチューブ長が 525mm から 535mm あたりが身長 171cm に適応するサイズと大まかな当たりを付けていたが、実際の試乗を経てトップチューブ、シートチューブ以外のサイズ適応などを比較した結果、S サイズに落ち着くこととなった。

 ネットなどで調べるうちによく目にした、トップチューブ長から見るロードの身長別適応サイズでは、

  • トップチューブ長 525mm:身長 165cm ~ 175cm に適応
  • トップチューブ長 535mm:身長 170cm ~ 180cm に適応

 という記述が多かったので、KUOTA KRYON のサイズだと S と M が該当する。しかし身長 171cm の場合 M サイズだと適応ギリギリということになってしまうので、やはり適応身長がちょうどど真ん中な S サイズがベターだった。

 M サイズも試乗してみた限りでは乗れないことはなかったが、最終的には素直に S サイズにしておいて良かったと思う。

外観・性能共に洗練されたエアロ形状フレーム。しかし予備パーツの調達に不安な面も

 KUOTA KRYON はいわゆるミドルグレード帯でありながら、他ブランドでは高位グレードのロードバイクに多く見られるエアロ形状フレームを持ち、レースにもロングライドにも十分対応できるという用途を選ばないオールマイティモデルとなっている。

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 これは明確な用途が定かではない私のような人間には非常に魅力的な性質のバイクで、これが先代モデルとなる KUOTA KHARMA より続く KUOTA 全ロード中最大の人気モデルの秘密のひとつとなっているかと。

 ……が、このエアロフレームは快適な走行に大きな恩恵を受けられる反面、エアロ効果を最大限に発揮するべくシートポストなどが専用のオリジナル品となっていることから、万が一落車などの事故で破損した場合、市販されている汎用品で代用することが不可能という、割と深刻なデメリットを抱えていたりする。

 またフレームは電動コンポ対応だが、電動コンポを付けるためには購入時に別途付属の専用ブラケットを使用しなければならず、このブラケット類は万が一紛失すれば現行モデル販売期間内でも入手は難しく、もしモデルチェンジしてしまえば入手はほぼ不可能なため、絶対に紛失しないように購入時に説明された(実際にはサードパーティー製のブラケットなどで対応は可能らしいが……)。

 つまりシートポストも万が一破損してしまい、それが現行モデル販売終了後であったなら、もはやこのフレームは使用不可能になるという最悪の事態が発生する可能性が、汎用品が使用可能なロードバイクよりも遥かに高いということになる。

 取りあえず現時点で考えられる今後の状況次第では入手困難と予測されるパーツ類として、

  • エアロ形状の専用シートポスト
  • 電動コンポ化に必要な専用ブラケット類
  • 専用ディレイラーハンガー

 あたりがあるので、これらはそのうち別途注文して万が一の事態に備えてた方が吉かも。無駄にコストはかかるが、税込30万円の高価なフレームが使用不能になることを考えればまぁ安いものと考えよう……

 専用と言えばフロントフォークもフレーム付属の専用品だが、正直フロントフォークがぶっ壊れるような事故に遭った場合は乗ってるエンジンも即死状態と思うので、そこまでは考えないようにする(笑)

KUOTA KRYON 外観レビュー

 それでは紆余曲折を経て迎え入れた新たなる愛車 KUOTA KRYON の外観レビューをしていこうかと。

メインフレーム部分

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 まずは真横から全体のフォルムを。

 トップチューブはアーチ状にしなっており単なるスローピングフレームとはまた異なる印象を与えている。また各所がエアロ形状となっており、ガチなレース仕様ともライトなロングライド仕様とも取れる特徴的なフルカーボンフレームとなっている。

 カラーはホワイト×レッドの3色仕上げ。個人的にホワイト・レッド・ブラックの3色で構成されたカラーデザインはツボ中のツボで、これこそが KUOTA KRYON の購入を決定した最大の要因のひとつ。
 TREK 7.5FX も配色比率やデザインこそ違えど、使用されているカラーはこの3色なことから、これが嘘偽りない本音であることはお分かり頂けるかと(笑)

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 トップチューブに大きく描かれている「KRYON」の文字。ロゴの大きさの好みには個人差があるため、このロゴの大きさに不満を持つ人もいるみたいだが、個人的にはフォントも好みだしこれでちょうどいいかと。しかし真横から見ると、ホント艶めかしい曲線のトップチューブだな……

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 トップチューブ上には KUOTA のブランドロゴ。歴代の各モデルの名称から分かる通り、とにかく頭文字「K」に拘るブランド。

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 描かれる「LIGHTENING SPEED」の文字・「LIGHTNING(稲妻)」ではなく「LIGHTENING」。lightening はlighten の現在分詞で、lighten の意味は「~の重量を軽減する」「緩和する」「~を照らす」等……まぁ何となく言いたい意味は分かるが、もう単純に「LIGHTNING SPEED(電光石火)」で良かったんじゃ……もしかしてスペルミスってオチじゃないだろうな(笑)

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 フロントフォーム。フレーム付属の専用デザイン品で、もちろんカーボン製。TREK 7.5FX もカーボンフォークだったので、カーボンフォークの効果は一応体験済み。

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 シートチューブはシートポスト同様エアロ形状のため、真横から見れば極厚だが、真正面からだと不安なぐらい平べったい。これ体重で折れないだろうな……
 途中からリアタイヤとの干渉避けるため大きく抉れており、BB 付近ではかなり小径になっているが、シートチューブに何かしらのオプションを付けるのは、ボトルケージ以外は難しそう。

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 カーボン仕様で軽量のエアロ形状専用シートポスト。外観もカラーデザインも素晴らしいが、万が一の際の交換が可能かどうかを考えると、これほど不安になるシートポストも如何なものかと(笑)
 一応ネットで調べた限りでは、専用シートポストは補修部品として購入可能とのことだが、それも現行モデルが販売している間だけの話。例えば KUOTA の別モデルのシートポストと形状が合うのなら、デザイン面にさえ目を瞑ればフレームは無駄にせずに済むのだがどうだろうか……

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 シートポスト根本部分。フレームはケーブル内蔵仕様で、リアブレーキ用のケーブルがトップチューブから伸びている。シートポストの固定は一般的なシートクランプではなく、

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 このカバー下にある、フレーム内蔵の臼式シートクランプになっている。先代モデルの KHARMA ではエアロ形状に合わせた通常のシートクランプだったらしく、これが旧シートポストの極薄カーボン層と相まって締め付けによる破損が多かったとのことだが、その後カーボン層の厚みは改善されかなり厚くなり、シートクランプも内蔵臼式に改良されたため、シートポストの不慮の破損事故は少なくなったと思いたい。入手しにくいんだしね……

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 シートステー。これまた不安を覚える薄さ……が、実際には平たく成型されているだけで見た目以上の強度はある模様。でもここにリアライトとか反射板を取り付けるのは難しそうだな……

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 チェーンステーはボリュームのある BB から伸びているためかそれなりの厚みがあり、かなりの存在感を醸し出している。
 チェーン脱落時の傷防止のための透明なプロテクトシールが既に貼られており、どれだけ効果があるかは不明なものの、一応カーボンフレーム破損への配慮が見受けられるのは嬉しいところ。

 チェーンステーに描かれている文字は「HIGH STIFFNESS PERFORMANCE」。意味は直訳で「高剛性の遂行」といったところだろうか……

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 左側チェーンステー下側には、電動コンポのパーツ取り付け用の固定ボルトが用意されてる。電動コンポ取り付け前までは何か他のことに流用できそうではあるが……強度的にはどの程度なんだろうか。

サドル部分

 次はサドル部分。ロードのサドルはクロスバイクと比較して固めのものが多いと聞いていたので、どんなものが付いてくるか少々不安な部分だったが……

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 完成車装備として付属してきたのは、Prologo の kappa evo。Prologo(プロロゴ) は今回で初めて知ったブランドで、KUOTA 同様イタリアンブランドとのこと。代理店も KUOTA 同様 InterMax。

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 触った感じ結構固めではあるが、「板」と言うほどでもなく若干の弾力はある模様。また Prologo のサドルには「U-クリップ」というアタッチメントが別売されており、サドル後方の「Prologo」ロゴが入ったパーツを外してU-クリップと交換することで、リアライトやサドルバッグなどをワンタッチでマウントできるようになる機能とのこと。

 このUクリップのマウントは聞くところによると Topeak のサドルバッグのクイッククリックと互換性がある、つまり Topeak のサドルバッグを接続可能とのこと。
 ……というか Prologo がU-クリップ用に販売している専用サドルバッグは Topeak のOEM 品らしいので、そりゃあ互換性あるわけだ(笑)

 サドルバッグは現在 TREK 7.5FX で使用している Topeak のストラップ仕様のエアロウェッジパックを移植しようと思っていたが、これなら別途クイッククリックタイプのサドルバッグを購入してもいいかも……でも個人的には ORTLIEB(オルトリーブ)にも興味があったり(笑)

ハンドル&ステム周辺

 次はハンドル&ステム周辺。ある意味ここが一番「ロードバイク」感を出してる場所かと。

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 人生初のドロップハンドル……とは言っても試乗で何度か体験済みだが。ハンドル幅は標準的な外-外 42cm、バークランプ径は 31.7mm の Deda 独特の仕様(一般的なバークランプ径は 31.8mm)。

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 ハンドル&ステムは共に疑惑の Deda ZERO。何が疑惑かと言うと、この「Deda ZERO」ってハンドルとステム共に Deda で紹介されている既存の製品一覧には掲載がないタイプなのよね……

 確かに「Deda ZERO」っていう名称に近いハンドルやステムはあるが、どれも正式名称は異なっており、当然デザインも一目瞭然で異なるものばかり。
 ならば現行製品の旧モデルかと思えば、探せど探せど同じものは全く出てこない始末……もしかして「Deda ZERO」の名前付けただけのパチモンか、あるいは完成車専用の安物かと疑い続けるが、結局正体は不明のまま。

 ハンドルやステムはいくらでも気軽に交換できるパーツだし、普通に使えている以上は特に気にする必要はないと言えばないが……

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 真正面から。極太かつ高さもあるのヘッドチューブには KUOTA のロゴが目立つ。ヘッドセットはトップ 1-1/8、ボトム 1-1/2 の安定性のある上下異径タイプ。

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 エンドキャップは鏡面仕上げ。そういやハンドルバーテープの種類も不明だった……そのうちエンドキャップは取り外して安全のためにバーエンドミラーを付けたいと画策中。

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 ステムは 90mm-82°で、現在スペーサーを全て下方に敷いてハンドル高を最上段に設定中。おかげでサドルとの落差はクロスバイクの TREK 7.5FX の方がある始末(笑)
 でもまだドロップハンドルに不慣れなロード初心者なので、安全のためにも慣れるまでしばらくはこのポジションでいこうかと。

 ちなみにステムのヘッドキャップの KUOTA ロゴはさすがにダサいwww さすがにこれはそのうち変えるか……できれば STEM CAPTAIN のコンパスタイプを取り付けたいところ。ドロップハンドルには TREK 7.5FX で愛用していたコンパスタイプのベルは装着できないので……

5800 系新 Shimano 105 11-SPEED 対応 コンポーネント周辺

 次はいよいよ 11速対応の新型 Shimano 58oo系 105 周辺のレビュー。このKUOTA KRYON 完成車は 105 搭載モデルと ULTEGRA 搭載モデルが選択できたが、今回はあえてこの新 105 モデルをチョイス。
 理由としては、まずはロード用コンポのスタンダードとも言うべき 105 を使用して、自分の中でロード用コンポ評価のための「基準」を作りたかったこと、そしてどうせ ULTEGRA にするなら電動モデルの Di2 を導入した方が色々と捗りそうだったことというのが主。

 だって KUOTA KRYON、せっかくの電動コンポ対応なんだし(笑)

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 5800 系新 105 の STI デュアルコントロールレバー、ST-5800-L。型番には L と S があるが、違いはカラーのみ(S はシルバー色)。
 STI レバーはドロップハンドルと同様、試乗程度では使用したことがあるものの、本格走行での使用経験はないため、果たして使用感はどの程度のものか……試乗の時はシフトのしやすさは素晴らしかったもののブレーキレバーが握りにくく、緊急時の制動力面で不安を覚えた記憶があるが……

 ただ 5800 系の STI レバーは旧型に比べてレバー形状や構造が刷新されており、レバークリアランスがアーレンキー1本で非常に容易に調節可能になったことなどから、手が小さい人でも比較的扱いやすくなったと高い評価があるらしいので、その点は少し期待したいところ。

 少し気になったのは新 105 の STI レバーには現在のギア位置を示すシフトインジケーターがなく、現在のシフト状態を目視確認できない点。
 ……が、TREK 7.5FX の方にはインジケーターがあるもののシフト状態はほぼ感覚的に判断していてインジケーターなんて大して見ないので、よくよく考えてみると別に必要ないなインジケーター(笑)

 どうしても確認が必要なら、周囲の安全を確認しつつスプロケとチェーンの位置を目視すればいいだけし。

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 5800 系新 105 のキャリパーブレーキ、BR-5800-L。旧 ULTEGRA の技術が注ぎ込まれており、従来のものよりもワンランク上の制動力が期待できるというシロモノ。
 ブレーキパッドにはカートリッジタイプの R55C4 が採用されており、これは ULTEGRA やDURA-ACE のキャリパーブレーキとも共用のものとなる。

 つまり、ブレーキパッドに関しては DURA-ACE グレード採用とも言えるわけか(笑)

 試しに何度か使用してみたところ、剛性は高く急ブレーキ時にも妙なたわみは感じない。ブラケット持ちでブレーキレバーを限界まで握ることができない状態でもそれなりにしっかりと効いてくれる。

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 こちらはリアのキャリパーブレーキ。タイヤクリアランスは 28c まで対応可能とのことだが、クロスバイクの TREK 7.5FX ですら 25c 履いてるしロードで 28c なんて使わないけど(笑)

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 5800 系新 105 のフロントディレイラー、FD-5800-F-L。バンドタイプではなく、最近主流になっているフレーム直付タイプ。
 正直フロントは変速しづらいので大して使わない……とか思いきや、めっちゃ簡単にガシガシ変速決まるという 変態 高性能ぶりに軽く驚愕したwww

 しかも新 105 の前後ディレイラーには「トリム機能」なるものが存在し、これは例えばギアがインナートップ時などでチェーンがディレイラーに擦れて音鳴りがするのを、僅かにディレイラー位置を微調整してチェーン干渉を解消できる機能。何これ凄いwww

 またフロントをインナーに入れる際は一度のシフトレバー操作で完了するのではなく、インナーにチェンジ後もう一度レバーを押し込むことでシフトチェンジが完了になるようにすることでインナーへのチェーン脱落を防止するなどのあまりの高性能ぶりに、納車時に説明受けた時にかなりビビッた……

 ただ、いくら高性能でもやはり使用状況によってはインナー変速時にチェーンが内側に脱落してフレームを傷付けるという事態はたまにあるようなので、そのうち何かしらの対策を考えたいところ。

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 5800 系新 105 のリアディレイラー、RD-5800-SS-L。リアディレイラーには SS(ショートケージ)と GS(ロングケージ)があり、違いはプーリーケージ(プーリーのアーム長)が異なっている点。
 どちらのリアディレイラーを選択するかは、フロントとリアのギアの歯数から算出されるトータル・キャパシティにより決定されるらしく、よほどワイドレシオなスプロケットを選択しない限り、基本的にコンパクトクランク使用時のリアディレイラーは SS 、フロントトリプルの場合は GS で問題ないとのこと。

 今回の完成車はフロントダブルのコンパクトクランクなのでリアは SS が装備されていたが、リアディレイラーに関しては今後どのようなギア比率で運用していくかで交換の可能性が出てくるかも。

 ちなみに変速性能は超良好。軽くシフトレバー押しただけで驚くぐらい抵抗なくカチカチ変速していく。ここら辺はやはりレース用途前提の 105、TREK 7.5FX の DeoreLX とは比較にならない性能を実感。

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 スプロケットも当然 5800 系新 105 グレードで、型番は CS-5800。歯数は 12-25T の 11速と、ロード用としては標準的な構成のものが装備されていた。

 12-25T の歯数組み合わせは 12-13-14-15-16-17-18-19-21-23-25 で、CS-5800 には他に 11-28T11-32T という組み合わせのギアもある。
 しばらくは 12-25T のまま運用するつもりだが、奈良は盆地ゆえに坂道に囲まれているので、もしかしたらそのうち 11-28T や 11-32T に手を出すかも……

 特に 11-28T は歯数構成を見る限り 12-25T とほぼ同様の歯数に 28T がプラスされたような構成なので、交換して得られる恩恵が大きそうでかなり惹かれる……しかも 11/28T ならギリでリアディレイラーが SS のままで対応できるし。

 またスプロケットとリアディレイラーを固定しているシートステーとチェーンステーの合流部分に穴が空いているが、これはどうやらコンポを電動化した際にそれらのケーブルを通すためのものらしい。
 電動コンポは現行のワイヤー仕様とは異なりモーター駆動のため、さほど気を遣わずに結構大胆なケーブルの取り回しが可能なため、ここまでケーブル類を内蔵化できるとのこと。

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 そしてこれらがコンポを電動化する際に必要となる、別途梱包して渡された付属ブラケット類。紛失したが最後再入手困難だと言われたので、かなり神経質気味に頑丈に保管することに。

 ……いつになるか分からないけど、一度は試してみたいしね電動化。

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 また一緒に別梱包品として渡された、11速対応ホイールに 10速スプロケットを装備する際に必要になるというスペーサー。これはその気になればいくらでも手に入る品だし多分使うこともないだろうけど、電動化ブラケット類と一緒に一応大切に保管することに。

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 5800 系新 105 のクランクセット、FC-5800-L。クランクアーム数が旧式の5本から上位グレード同様の4本となったため、その分軽量化されているとのこと。
 歯数構成は 50-34T のスタンダードなコンパクトクランクで、クランク長も 170mmとごく普通のものが装備。チェーンガード無し、チェーンリング剥き出しの、いかにもレース仕様といったマッシブな外観。

 基本 Shimano のクランクは HollowTechⅡ 用で BB386 にはそのままでは装着不可なはずなので、何らかの変換ブラケットなどを噛ませているはず……ということは、この変換ブラケットが何を使っているのか不明なので、正体不明な装備品項目がまたひとつ増えた(笑)

 まぁ、異音も違和感もなくスムーズに回ってくれるなら何でもいいけどね……

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 コンポーネント周りの最後は、SDP ペダルの PD-A600。完成車装備品ではなく、別途購入したものを納車時に取り付けてもらったもの。
 このアイスグレーなカラーから分かる通り、SPD ペダル唯一の ULTEGRA グレードかつ、歴代最軽量を謳うロード用 SPD ペダル。

 ロード用ビンディングペダルと言えば SPD-SL が定番だが、現在 TREK 7.5FX で使用している SPD シューズを流用したいということ、ロードの用途がレースではなく街乗りメインということで、歩きやすさとコストを重視して SPD ペダルを選択することに。

 他にも MTB 用最上位の XTR の両面 SPD 仕様ペダル PD-M9020 などの選択肢はあったが、やはりせっかくのロードだからロード用のペダルで……ということで、PD-A600 に収まった。

 基本的に外観も性能も不満のない PD-A600、ただ難点をひとつ挙げるとすればこのアイスグレーカラーは凄まじく傷が目立ちやすい。
 片面 SPD は停車時からの再発進時にうまく一発でクリートが嵌らないと、ガシガシと表面を傷付けて塗装を削っていくのが常なので、果たしてこの美しい外観はどれくらい持つ事やら……

 ……というか上記画像を見れば分かる通り、既に早速傷モノになってるし(笑)

タイヤ&ホイール

 ひたすら続いたコンポーネント周りの次は、タイヤとホイールのレビュー。

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 105 仕様完成車購入の場合、装備されているのがこの Shimano WH-RS010。安価なロード完成車御用達の、いわゆる「鉄ゲタ」と称されるホイールのひとつ。
 とは言えさすがは Shimano 製、その性能は必要最低限の要求は十分に満たすレベルに仕上がっているし、人生初のロードバイク乗りならその性能に十分満足できるはず。

 ……でも実は所有している TREK 7.5FX、かつて起こした交通事故でリアホイールのみだがそこそこのエアロスポークホイールに交換していて、この WH-RS010 よりは高価(リアのみで 22,000円)なためあんまり満足はしていなかったり(笑)

 ホイール交換は容易な軽量化と明確な走行性能のグレードアップを実感できるのは体験済みなので、もしホイールを換装するならやはり高コスパの定番ホイール Shimano DURA-ACE WH-9000-C24 か、そのライバルとして比較対象 No.1 に挙げられる Fulcrum Racing Zero あたりか……

 もちろんこれより安価でそれなりに性能も良い軽量ホイールは数あるが、やっぱりロード購入直後で物欲全開の今なんだから夢見たいじゃん(笑)

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 タイヤは Vittoria ZAFFIRO 700×23c が標準装備。特筆すべき点が一切無い安価で標準的なタイヤだが、何気に所有する中では初の 23c タイヤ。空気圧は TREK 7.5FX で使用している Panaracer の RACE A EVO2 (25c) と大差ない。
 ロード主流のタイヤ幅は長らく 23c だったが、近年転がり抵抗に大きく影響するタイヤ変形率は同空気圧なら 25c の方が少ないということで、プロの世界でも 25c が主流になりつつあるとのこと。

 5年以上も前から 25c に目を付けて使用していた私は素晴らしいな(笑)

 まぁそれはともかく、取りあえずタイヤに関してはこの ZAFFIRO 君が摩耗しきる前に、もっと高グレードのものとチューブごと交換予定。
 タイヤ幅を 23c か 25c のどちらにするかは未定だが、少なくともブランドは やはり使い慣れた パナの RACE EVO シリーズか、あるいは最近気になっている Continental Grand Prix 4000SⅡ するかで思案中。

 チューブも TREK 7.5FX 時代は一貫して Bontrager のスタンダードチューブを愛用してたが、やはりロードにはそれなりのチューブを……ということで、やはりロード用チューブの鉄板 Panaracer RacingTube R’AIR か、あるいは Continental Race28 あたりを使ってみようかと。

 あと、ラテックスチューブにも興味はあるが、さすがにアレは高価過ぎる上に性能も自分の用途にはオーバースペックなので、しばらくは見送りかな……

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 真後ろから。さすがに 23c は細い。エアロ形状のシートポストと相まって、真正面や真後ろからだと凄まじく貧相なフレームに見えてしまうwww

その他の部分

 最後は細々とした部分の紹介。

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 BB 付近のシートチューブにはフレームサイズの表記、そして「Italian Emotion」の文字が。何て意味だコレ……そしてその上には TREK 7.5FX 同様キタサイクルのシール。

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 BB 裏側。Italian Emotion とか言ってるのに MADE IN TAIWAN かよwww でもまぁ最近のカーボンフレームの多くは台湾製造がメインだし、実際台湾のカーボンフレーム製造量・技術力は共に世界トップレベルだしね…… MADE IN CHINA という絶望の文字列が入ってなかっただけ良しとするか。

「KUOTA」のシールには恐らく製造ロットやシリアル No.を示すバーコードが入っていたが、念のため画像処理で消去済。それよか「良」のシールは何ぞやwww

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 BB 裏にはフレーム内を通って出てきたワイヤー類を保護するための樹脂製カバーが装着されている。それにしてもワイヤー内蔵フレームって便利だけど色々と面倒そうだ……

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 ダウンチューブには恐らく KUOTA のフレームであることを示すシールと、ガラスの鎧施工の証となるシール。ガラスの鎧のシール位置は自分で選んで付けてもらった。

 このガラスの鎧、効果の程は事前に調べてよく理解しているが、それにしても触った感じが「キュッキュッ」として滑りが若干悪いと聞いていたものの、実際触ってみても全然そんな感じはしない。まぁ未施工状態のフレームを良く触ったことないので何とも言えないが……

 別途購入した「ガラスの盾」でコーティングを重ねれば手触りが滑らかになるとのことなので、そのうち一度試してみようかと。

KUOTA KRYON(2016年型式・新 105 搭載完成車モデル) 総評

 実際に走り込むのはこれからになるので、実走レビューなどはまだまだ先になりそうだが、

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 フレーム形状にカラーデザイン、コストパフォーマンスなどを総合して考えてみても、現時点では一切不満のない、実に素晴らしいロードバイクと巡り会えたと強く感じている。
 現時点での不満を強いて挙げるなら、やはり汎用品での代替が効かない専用シートポストなどの入手の困難さが唯一の不満点だろうか。

 しかしそれは追々考えていくとして、取りあえずしばらくはしっかりと走り込み、人生初のロードバイクライフを心行くまで満喫したいかと……季節もちょうど良く活動しやすい春真っ直中の4月だし。

 あぁ……それと最後にもうひとつだけ不満点あったの思い出した。

 KRYON(クレヨン)って何よそのネーミングwww

 何かもうやたら可愛いネーミングだけど、何の意味があってそんなどこぞのほんわかおとぎ王国みたいな名前付けたのさwww

 他には KOM (King of Mountain) とか KOUGAR(クーガー)とか KALIBUR(カリバー)とか中二病上等な素敵ネームいっぱいなのに何でこれだけwww 先代も KHARMA(カルマ)とかすっげえ格好良かったのにねぇ……

 ……ま。これはこれで気に入ってるからいいけどね、KRYON (笑)

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 現在この KRYON ちゃんは、自宅内に用意された収納スペースへと安置中。

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 正直自分にはオーバースペック気味とも思えるロードバイク、KUOTA KRYON。このスペックに負けないようにしっかり身体も造り込んで行かないと……

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