サイコン用マグネットをネオジム磁石にすると凄まじく捗る件について
走行中サイコンのセンサーの位置が振動などでズレてしまいうまくデータを拾えないことが多々あるため、サイコン用のマグネットを純正のものから「磁力最強」と名高いネオジム磁石に変更してみた。
ネオジム磁石自体はホームセンターや 100 均屋でも入手できるが、今回は多種多様なサイズを取り揃えている「二六製作所」のネオジム磁石を購入、使用してみることに。
二六製作所のネオジム磁石はサイコン用マグネットに最適と言うことで結構有名で、多くのサイトやブログでも紹介されていて人気・信頼性共に高い評価となっている。
かく言う私もネットでサイコン用センサーの精度向上のための情報を収集した結果、二六製作所のことを知りネオジム磁石の購入に至ったわけで……
まずは開封の儀から……と思いきや、梱包状態が既に神懸かったレベル
今回はスピードセンサー用の磁石 3 つと、ケイデンスセンサー用磁石を 2 つ、そしてスピードセンサー用磁石をスポークに固定するための自己融着テープを購入。品数としては小さく軽量のものがたった 6 点だが……
えらい厳重に封をされて送られてきたwww
二六製作所代表取締役からの挨拶状と直筆のサインとか、一体何を購入してしまったのか指先が震えてきたwww
噂には聞いていたが、なるほどこれは凄まじいwww
ネオジム磁石に関する注意事項。もはや扱いは危険物レベル。「取り外し困難な場合は連絡くれ」って一体どんだけ強力なんだよネオジム……
……が、それも納得。ここまで緩衝材でグルグル巻きにした状態でさえこの磁力。つまりこの厳重な封は割れやすいというネオジム磁石を保護すると共に、ネオジム磁石の磁力を少しでも弱めて輸送中近接する他の荷物への影響を最小限にするための措置ということだろうか。
取付部位の形状に合わせて、3 種類のネオジム磁石を購入
購入したのはケイデンスセンサー用ネオジム磁石を 2 種類× 1 つと、スピードセンサー用ネオジム磁石を 1 種類 × 3 つ
ケイデンスセンサー用ネオジム磁石として選定した NE191 φ12×5。取付部位はクランクの裏側にあるペダル取付用ボルトの真上ということで、直径がその範囲に収まるモノを選択。
こちらもケイデンスセンサー用として選んだ NE002 φ12×3。NE191 よりも薄いため磁力もやや弱いが、その分クランク裏に取り付けた時に目立ちにくい。
ケイデンスセンサーとの距離と必要な磁力の関係が今ひとつ掴めなかったので、取りあえずこの 2 種類を購入して実際に取り付けながら具合を見ることに。
もし磁力が十分なら見た目がスマートが NE002 を、もし磁力が弱くセンサー精度がイマイチなら NE191 を使用することに。
スポークに取り付けるスピードセンサー用ネオジム磁石には長方形型の NK075 15×3×3 を選択。万が一の脱落時や新たなホイール購入時のことを考えて、予備も含めて購入。
NK075 をスポークに巻き付けて固定するための自己融着ブチルゴムテープも購入。
自己融着ブチルゴムテープは市販のものだとかなり長めのものしか販売していないが、二六製作所では切り売りしていたので非常にコスパが良い。
磁石の会社がこんなものをわざわざ切り売りで販売するなんて、よほど二六製作所で自転車に使用するための磁石を購入していく客が多かったということだろう……こんなページ用意してるぐらいだし(笑)
ネオジム磁石を KUOTA KRYON の各所定箇所に取り付け
では早速ネオジム磁石の装着開始。まずはケイデンス用ネオジム磁石をクランク裏のペダル固定ボルト部分に被せるように取り付ける。
何この ここに収まるために生まれてきました と言わんばかりの抜群のフィット感。
収まり最高。違和感皆無。磁力究極。無敵 ですかコレ。
薄型の NE002 から付けてみたが、ケイデンスセンサーとの反応も多少距離があろうとも何ら問題なく反応してくれた。
ただクランクへの固定磁力に関してはやはり NE191 の方が強く、NE002 でも通常走行で外れることはまずないとは思うが、念には念を入れて両面接着用強力アクリルテープを併用した。
もうこれで 何があろうとも外すことは不可能なレベルの固定強度に。
ペダル交換時など磁石を外す必要がある時は、もはや物理的に破壊する以外どうしようもない気もするが、まぁそれはその時考えることに(笑)
スポークへは NK075 を装着。細身でスポークとも良く馴染むが、小さいがゆえに磁力が弱く、さすがにこのままではホイール回転の遠心力で空の彼方へ消えていきそうなので、
自己融着ブチルゴムテープで巻いてしっかりと固定。自己融着ブチルゴムテープは 2 ~ 3cm 程度でここまでの伸縮性があるので、無駄に長く巻きすぎないように注意。
黒のブチルゴムテープに巻かれたため、遠目にはどこにセンサー用マグネットがあるのか分からないぐらいにスポークと一体化しているのも良い感じ。
総評:純正マグネットはすぐに窓から投げ捨てても許される程に最高なネオジム磁石
実際にはちゃんと所定のゴミの日にポイしましょう。だけどネオジム磁石が最高なのは疑いないので、純正マグネットとセンサーの距離や位置関係の調整に悩まされている人は、是非とも導入を検討するべし。
ネオジム磁石は単に反応精度の向上だけでなく、取り付けに結束バンドなどを必要としないため見た目もスマートになるので、ロードバイクの外観を気にする人にもお薦め。
特に二六製作所では様々な形状のネオジム磁石を扱っているので、多少個性的な形状のフレームやホイールにもしっかりフィットするはず。
唯一の懸念だった「磁力が強すぎるゆえにステムに付けている方位磁石が狂わないか」という点も特に問題なくクリアしているので、本当に隙が無い完全無欠のパーツとして君臨しつつある(笑)
コメント
キャットアイのマグネットでサイコンを使っていると前照灯を点灯中スピードメーターの表示が時速20km/h→7km/h→20km/hと不安定になることがあります。マグネットをネオジム nk022に付け替えるとスピードメーターの表示が不安定になる確立が低減したのですが時々不安定になります。サイコンの取付位置を変えたり、前照灯の照度を調整したりサイコンやセンサーの電池を交換しても結果は変わりません。
nk075等の他のネオジムに付け替えると安定するのでしょうか?
2022年2月26日 12:36 | 匿名
はじめまして。
マグネットの種類によるセンサーの安定度の変化に関しては深く検証しておらず、また投稿者さんがお使いのサイコンの種類も不明のため明言はできませんが、センサーが不安定になる可能性として考えられるのは、
1.マグネットの磁力強度の問題 ⇒ この場合より磁力の強いマグネット交換で解決する可能性あり
2.センサー及びサイコン自体の問題 ⇒ センサーあるいはサイコン、もしくはその両方の交換でないと解決しない
3.スマホや無線イヤホンなどの電波干渉 ⇒ 電波干渉が考えられる機材を近づけない
などがあります。私の場合CATEYE製サイコンでよくあったのが、携帯の電波との干渉でスピード表示が大幅に狂うというケースでした。また、走行中表示が狂うタイミング(場所or時間)がいつも一緒の場合、もしかしたら自分の装備類が問題では無く、他に強い電波干渉がある場所を走行するから発生する問題かもしれません。
機材の不調を疑うなら、まず単価の安いネオジム磁石の交換から検証してみて、それで解決しない場合サイコンとセンサー以外を持たずに走行して問題が無いかどうかを検証し、それで問題が起きるようなら思い切ってサイコン類を新調する……という流れが、手間かかりますが一番低コストかと思われます。
2022年2月26日 14:05 | 伊織
的確なアドバイスありがとうございます。
使っているサイコンは下記のものです。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B07DHLWR41/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o08_s00?ie=UTF8&psc=1
ネオジムをnk022からnk075に付け替え、インシュロックをホームセンターで購入した太い物からtrusco 幅2.5mm x 長さ250mmに付け替えてみました。
夜間に前照灯を点灯中にスピードメーターの表示がフリーズしたり明らかに異常な速度表示をすることはいまのところありません。
スマフォやwi-fiは自転車に取付けず上着のポケットと背負ったリュックに入れており電波の干渉は多分ありません。
電波干渉があるとすれば携帯電話の基地局や高圧線、フリーwi-fiなどが重い浮かびます。
頻繁にサイコンが不安定になるようであればダイコンを買い替えます。
2022年3月3日 02:32 | 匿名
お久しぶりです。春先から母親の心臓手術に私自身がコロナと散々な目に遭っており、お返事が滅茶苦茶遅れまして申し訳ありません……
今のところ上手く安定しているようで何よりです。最近はサイコンのメーカーも種類も豊富なので、一番自分に適したものを選べると良いですね!
2022年8月8日 21:51 | 伊織
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