飽和する趣味に溺れる、とある奈良県民の徒然趣味日記。

我が家にGARMIN Edge530がやって来た

2019年11月24日

 遂にと言うかようやくと言うか、高性能サイコンの代名詞であるGARMIN(ガーミン)のEdge(エッジ)シリーズを愛車KUOTA KRYONに導入することに。
 本当ならもっと早くに導入したかったが、昨年Edge820の購入を目論んでいたところ「2019年に新型(Edge830)が出る予定だよ!」との情報を耳にし、今の今まで雌伏していた次第。

 万全に万全を期し、Edge820のレビューを舐め回すように閲覧しまくるなどEdgeシリーズの予習を欠かさず1年もの時を経て、ついに購入したのがEdge530。何でだ。

 そこら辺の説明も兼ねて、開封の儀&導入レビューをどうぞ。

GARMIN Edge530 開封の儀

 Edge530パッケージ。Edge530はサイコン本体のみと、今回購入したセンサー類のセットの2種類が販売されており、もしセンサー類を既に所有しているのならEdge530本体のみの購入でOK。

 Edge530本体。ワングレード上のモデルであるEdge830とのハードウェア的な違いは、Edge830がタッチパネル式なのに対してEdge530は物理ボタン式であることだけで、サイズ等は同等となっている。

 センサー類をはじめとする付属物色々。マウントはハンドル用とステム用の2種類が付属しているため、余計な追加コスト無しに様々な搭載方法を試すことができる。

Edge530 実機レビュー

 まずはEdge530本体裏側。マウントとの接続部に拡張バッテリーパックとの接続用端子があり、対応するマウントを使用すれば容易に拡張バッテリーパックを追加可能。

 上位モデルのEdge830との最大の相違点である物理ボタン。ネット上のレビューなどを見ると「押しづらい」「クリック感がない」などの悪い噂もあるが、さて……

 逆側にも物理ボタン。物理ボタンのメリットはグローブをしていても確実に操作可能な点だが、同時に走行中はタッチパネル式よりも操作に手間がかかる(操作手順が多くなる)こと。
 一応解決策はあるらしいが、こればかりは実際に使用してみて自分の使い方とどれだけ合っているかなどが関わるため、これから実走行を経て判断すべきことか……

 底部にはボタン及び充電/データ送受信用のUSB端子。タイプはMicroUSB。

 ここからは付属品類。まずは要とも言えるセンサー類。左からハートレートケイデンス、そしてスピードセンサーベルトはハートレート用。

 心拍数計測も何気に初経験のため、果たしてどんなものかかなり楽しみ。

 ケイデンスセンサーをクランクに取り付けるためのバンドセット。大中小の3種類が用意されており、様々なサイズのクランクに対応できるようになっている。

 ハンドルに取り付ける延長アウトフロントマウント

 純正品のため、当然ながら拡張バッテリーパック対応。

 ステム/ハンドル兼用のマウントセット。多分これは使う機会ないかな……

 延長アウトフロントマウントを様々なハンドル径に対応させるためのスペーサーと、サイコン本体が衝撃などでマウントから外れた際に地面への落下を防止するためのストラップ

 ストラップはUSB端子部分に取り付ける。ゴム紐で伸縮性があるため、容易にハンドルなどへ引っかけることができる。

 Micro USBケーブルも付属。既に何本も持っているため数本目の予備とする以外個人的には使い途がない……

 ちなみにここまでに紹介した付属品類はアクセサリー類として別途購入可能。

 説明書は内容最低限の薄いものがひとつだが、これで十分。必要なことはググるべしというのが最近のスタンダードだし、それで良いと思う。省エネ省エネ……

 最後はこれ。何度熟考しても用途が全く不明なステッカー類。ホント何コレ……

 ちなみにストラップを付けたEdge530本体の実測重量は79g。仕様重量が75.8gなので、ほぼスペック通り。

Edge530 スタートアップ&超簡易初期設定

 本格的な設定は後日に回すとして、まずは立ち上げないことには始まらない……

 と言うわけでまずは充電から。

 100%になったので、電源オン。フル充電までの時間はそんなに長くない。正確には計っていないが、2時間もかかっていないはず。今度計測してみよう……

 使用言語や使用者のプロフィール(身長・体重等)を選択していくと、スマホアプリである「GARMIN CONNECT」との接続を求められる。
 スキップして後からでも接続可能だが、後回しも面倒なのでこの機会にGARMIN CONNECTのアカウントを作成して同期しておく。

 最後にアクティビティプロフィールを作成すれば、最低限の準備は完了。

 夢にまで見たGARMINのデータ表示画面。これだけ多くの情報を一気に、しかもここまで視認性良く表示できるとかさすがやでぇGARMIN……

 その上自分のスタイルや用途に合わせ、表示するデータ内容や数をカスタマイズ可能とか……

 何で俺はもっと早くGARMIN Edgeシリーズを購入しなかった……っ!

 ただ高機能だとその分適当にいじっているだけでは色々と持て余すのも事実。正直現時点では一体何に使っていいのかイマイチ分からない機能も多いので、ここら辺の設定は今後じっくり詰めていこうかと。

Edge530、ついにKUOTA KRYONに搭載

 Edge530本体の立ち上げが完了したら、最後はいよいよKUOTA KRYONへのセンサー類の装着と、本体とセンサー類のペアリング。

 ちなみにKUOTA KRYONへの装着は付属のアウトフロントマウントではなく、

 別途購入しておいた、この「REC-MOUNTS 190-GM+GP」を使用することに。

 これはREC-MOUNTSのド定番マウントType19をベースに、CATEYE用サイコンアダプター「GM-CATCC」とライト用アダプター「GP-K400A(M3×8ネジ付き)」をセットにした製品で、マウントベースはGARMINのものなので当然GARMINのEdgeシリーズは素で取り付け可能。

 正直欲しかったのはこのライト用アダプターだけだったが、ライト用アダプターのみのセットよりサイコンアダプターも同梱されたセットの方が何故かお値段がお安いというよく分からない価格設定だったので、迷わずこのセットをチョイス。

 我が愛車KUOTA KRYON。現在はREC-MOUNTSのType16という古いタイプのマウントを使用しているので、

 Type16を取り外してType19と換装。そして必要パーツ類を移植すれば完成。

 マウント下部にはType16より移植したCATEYE製ライト用アダプター「GP-CATHL2」を装着して、VOLT800を搭載できるようにカスタマイズ。

 うれしい誤算だったのはType19マウントは前方への突き出しが長いため、Type16で使用していた延長ベースを使用せずともケーブル類への干渉無しにライトを装着できたこと。

 Edge530を到着して、角度を決定したらしっかりと固定。Type19マウントは最薄箇所が3mmと一見貧弱そうに見えるが、実際にはかなり強固に固定できる。
 この時点ではまだEdge530の角度や、各ライト類の配置・角度はまだ仮置き状態のため、今後昼間と夜間の両方を走行してみて一番良いポジションを探す予定。

 特にライトの位置は快適に走行ルート前方を照らせるかどうかだけでなく、ライトの光がサイコンにかかって視認性を損なわないかなども確認する必要があるので。

 KUOTA KRYONから取り外したType16マウントは現在通勤に使用しているクロスバイクのTREK 7.5FXに移植。というかこいつは元々TREK 7.5FXのものだったけか……

 次はセンサー類の取り付け。スピードセンサーはリアホイールのハブ部分に固定。ハブの形状が左右非対称で多少真っ直ぐでなくても計測に支障はないとのこと。

 ケイデンスセンサーは付属のバンドを用いて左クランクへ。ちなみに105クランクの場合、使用したバンドは一番大きいもので結構ギリギリだった……
 レビューではこのケイデンスセンサー用ゴムバンドは結構劣化が早く切れやすいとのことなので、もしかしたら付属バンドに頼らず他の固定方法を試した方が良いのかも知れない……

 まぁそれはそれとして、固定方法にはちょっと気を遣ってみる。GARMINのセンサーはCATEYEのようにマグネット計測ではないため位置合わせに神経質になる必要が全くないのが最高なのだが、一応見栄えには気を遣い、「GARMIN」のロゴがクランクの「105」のロゴと上下逆にならずきちんと並ぶように配置。

 同様にクランク裏側に位置するケイデンスセンサーのロゴも、正面のロゴ類と位置が合うようにセット。まぁこんなとこそもそも普通に走行してたら絶対見えないので誰も気付かないけど、こういうのは気分ですよ気分!

 うむ、これぞ趣味の世界(笑)

 Edge530のストラップはきちんとハンドルにかけておき、万が一の落下に備える。ここまで対策してたら落下してお釈迦になってもまだ納得いくかもしれないが、そうでないと死ぬ。心が。

概ね順調なEdge530導入の中発生した、ふたつの問題

 基本的には戸惑うことなくほぼほぼスムーズに進んだEdge530の導入だったが、実はふたつだけ問題が。

 問題とは言ってもひとつはEdge530とは全く無関係だけど……

スピードセンサーのタイヤ周長設定までの過程が面倒で難解過ぎる

 サイコンの設定に付きものなのが、お馴染みタイヤ周長設定。これを設定しておかないと正確な速度計測ができないという困りものだが、GARMINのEdgeシリーズのタイヤ周長設定は極めて面倒かつ難解。

 まずEdge530本体の設定項目のどこを探しても、タイヤ周長の設定項目が見当たらない……恐らくはスピードセンサー関係の項目にあるのだろうと探してみても、そんな項目どこにもない。

 悩みに悩んでググってみたら、殊もあろうに「スピードセンサーを認識している状態でないと設定できない」と判明。マジか……つまりタイヤを手とかでグルグル回して常にセンサーをアクティブ状態にしてEdge530でセンサーからの情報を拾っていないと設定できない?

 試してみたら マジでした。

 項目にさえ辿り着ければ設定自体は簡単だが、それまでの道程がちょっと酷くないですかね……ここら辺CATEYEのサイコンの方がずっと簡単だった。

 しかしCATEYEのサイコンがサイコン本体で自転車を管理しているのに対し、GARMINのサイコンはセンサー単位で自転車を管理し、サイコン本体は複数の自転車で使い分けることができるようになっているので、どちらも一長一短という感じか。

 センサーさえ買い足せばひとつのサイコンを複数の自転車で使い回せるというのは非常に経済的な感じがするが、GARMINのセンサーはCATEYEの標準的なサイコンと同等以上のお値段だから、どちらがお得かは微妙かな……

やっぱりシビアだったCATEYEのセンサーの位置決め

 これはEdge530関連のトラブルではなく、KUOTA KRYONにEdge530を搭載したことで通勤用のTREK 7.5FXに移行することになったCATEYEのサイコン「パドローネスマート」のセンサーに起因する問題。

 要は Qファクター広すぎてケイデンス&スピードセンサーの配置が超シビアに。

 ケイデンスセンサーが反応するように設置すれば、スピードセンサーは反応しない。スピードセンサーが反応するように設置すれば、ケイデンスセンサーが反応しない。まさにこっちを立てればあっちが立たず状態。
 ミリ単位で徹底的に突き詰めた結果両方とも反応するベスト・ポイントは一応発見できたが、本当にその位置から1mmも動かせないので、ちょっとした振動などでどちらかのセンサーが即死する……

 ケイデンスセンサーとスピードセンサーが一体化して見た目スマートに設置できるのがCATEYE製センサーの長所であったが、今回はそれが完全に裏目に出た結果に。

 解決策としては別途ケイデンスセンサーかスピードセンサーを用意してそれぞれ別々に計測するか、あるいはケイデンスの計測を捨てるか。

 まぁ一番クレバーなのはケイデンスを切り捨てる、かな……だって通勤にケイデンス計測とかいらんし(笑)

 あったらあったで楽しいだろうけど、もう10年近く乗り慣れたマイバイク、センサーがなくとも既に自分の平均ケイデンス値は分かってるし(大体80~85rpm)。

 どうしてもケイデンス値が欲しくなったらまたその時考えよう……

Edge530 VS Edge830 Edge530が勝利した理由

 最後にEdge530とEdge830について。なぜ当初予定していたEdge830ではなくEdge530を選んだのか、その理由を簡単だが説明していこうかと。

 Edge530とEdge830の比較については既にネット上で熱く議論され尽くしているので、簡単に箇条書きに挙げると、

  • Edge530がボタン式、Edge830はタッチパネル式
  • Edge530はルートをPCから転送する必要があるが、Edge830は本体のみでルート設定が可能
  • その他のスペック、サイズなどはほぼ同等

 となる。つまり、「ボタン式かタッチパネル式か」「サイコン本体のみでルート作成が可能かどうか」の2点が、Edge530とEdge830のどちらを選択するかの決め手となる。

 ちなみに私がGARMINのEdgeシリーズを欲した理由は、

  1. 一度に複数の情報を表示したい(パドローネスマートは衝撃で画面が勝手に切り替わる……)
  2. そこそこ視認性の良い地図データが欲しい(当時はスマホを持ってなかった)

 この2点のみ。1.についてはEdge530でもEdge830でもどちらもクリアー。ひとつ下のEdge130でもOK。

 問題は2.の地図データ。要は「当時スマホ未所持だったため迷子防止のために地図が欲しい」というのが最大の理由だが、欲しいのはあくまで「地図」で「ナビ機能」ではないこと。

 この狭い日本、ナビなどなくとも地図と方位磁石さえあれば何とかなる。あと現金。

 で、ここでミソとなるのが、Edge530とEdge830の一世代前、Edge520とEdge820。実は一世代前のEdgeシリーズでは、そこそこ詳細な地図データを持っていたのはEdge820と最上位グレードのEdge1020のみで、Edge520は別途データを用意して外部から転送しておかなければ表示できず、またその表示機能にも制限があった。

 ……が、次世代であるEdge530ではこの問題を見事にクリア。最初からEdge830同様に昭文社の詳細な地図データがインストールされており、その表示機能もEdge830と同等。唯一の違いはサイコン本体のみでルート設定が可能かどうかだが、前述の通り欲しいのは「地図機能」で「ナビ機能」にはそこまで拘りがない。

 残る違いはボタン or タッチパネルだが、正直このふたつにはEdge530とEdge830の価格差ほどの魅力差を感じない。ならばもはや結論はここで出る。

 ベストバイはEdge530一択!

 あとおまけの理由として、購入を決意した時たまたまEdge830は売り切れだったこともある(笑)

 ここら辺の理由は人それぞれで変わるだろうが、はっきり言ってEdge530とEdge830は本当に「ボタンが好きかタッチパネルが好きか」だけで選んでも差し支えないほど機能差がない機種なので、少なくともGARMINを初めて使用するならどちらを選んでも後悔はないかと。

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