飽和する趣味に溺れる、とある奈良県民の徒然趣味日記。

足の指の痛み解消のためクリート位置やサドル高などを見直してみる

2016年9月18日

 毎週末に近所を 40 ~ 50km 程サイクリングしているが、ここ最近足の指がやたら痛むようになってきた。以前から痺れるような感じは何度かあったが、明確な「痛み」となって現れたのはこれが初めて。
 痛むのは主に左足の中指とその両隣の指。右足の指については痺れなどの違和感はあるものの左足のようなキツい痛みはまだ出ていない。

 解決策を求めて色々調べてみると、この足の指の痛みはどうやら「モートン病」という症状に酷似していることが分かった。
 モートン病とは加齢等により足のアーチ構造が崩れて起こる神経障害で、この痛みは要は足裏からの連続的な圧迫や衝撃に神経がダメージを受けやすくなってしまい起こる痛みとのこと。

 病院で診察を受けていない素人判断だが、取りあえずはこの痛みの原因を「モートン病」であると仮定し、できる範囲で対処してみようかと。

 これで駄目ならその時は整形外科にでも駆け込もう(笑)

モートン病への対処としてビンディングシューズのクリート位置の見直しを図る

 モートン病への対策としては主に靴を替えたり靴底の下敷き(インソール)をクッション性の高いもの替えたりなどがあるが、いずれもそこそこコストが掛かる。
 本格的に解決しようとすればどうしてもコストが掛かるのは仕方が無いが、まずはコストが一切掛からずにすぐにできる対策として「クリート位置の見直し」を行うことにした。

 というのも調べてみればモートン病は自転車乗りの職業病みたいなもので、クリートの位置が適切でない場合にも発症するとのことらしい。

 そこでまずはクリート位置の調整を再度行い、それで実際に症状がどう変化するのか見極めてから次の対策を考えていくことに。

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 上図が現在のクリート位置。約5年前に TREK 7.5X 用に購入・調整した当時そのままで KUOTA KRYON にも使用している。
 一見して分かる通り最上段の最内側に寄せているが、これは当時得た知識である「クリートは拇指球の真上に来るよう位置調節」しているため。

 しかし最近ではこれは正しいクリート位置ではなく、「拇指球と小指球を直線で結んだライン上の中心」というのが諸説ある中で最も多く見かけた適切なクリート位置らしい。

 拇指球と小指球の位置は大体上図の位置になり、拇指球と小指球のふたつを直線で結んだライン上の赤丸あたりがその中心点となる。
 しかし拇指球と小指球の正確な位置は個人差が大きい上に「拇指球」「小指球」と呼ばれる範囲も広いため、適切な位置は実際に自分の足を確かめてみるのが一番確実かと。

 確認方法のひとつとしてはつま先立ちをしてみて、親指側と小指側それぞれ地面に接していて一番体重が掛かっている位置が拇指球・小指球になる。
 もちろんこれだけでは誤差が出るので、他にも指で触っていたり実際にクリートを取り付けてからの実走で微調整を掛けていく必要があるが、これで大まかなクリート取り付け位置を出しておく。

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 クリートの中心が拇指球と小指球を直線で結んだライン上の中心の真上と重なるように位置を調節。調節前と比較して随分と後方・中心寄りになった。

 ビンディングシューズは色々と分厚いため、実際の足裏と位置関係を合わせるのには苦労した……

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 両足とも調節完了。人間は左右非対称なので、クリートも左右別々に調節すると微妙に位置が異なる。

 しかしこうして図にしてみると、なるほどクリート位置が「拇指球と小指球を直線で結んだライン上の中心」というのは理に叶っている。

 この図にビンディングペダルを重ねてみると、このクリート位置ならばペダルを拇指球と小指球でしっかりと踏むことができるが、調節前のこれまでのクリート位置では拇指球でのみでしか踏み込むことができない。
 その上拇指球で踏み込めるペダル面は面全体を捉えることができておらず、小指球がペダル面より外れたためにモートン病最大の痛点である中指の付け根辺りをバッチリ刺激する位置関係になってしまっていた。

 恐らく以前は「拇指球が一番パワーが出る」=「クリートは拇指球の真上」という単純な考えでこの方程式が成り立っていたのが、人体(足裏)の正確な構造と使われ方、そしてペダル等の機材との関係を考慮した結果、現在の適切なクリート位置が割り出されたのだろう。

 もっとも最近と言ってもこれは結構前から主流な考えだったようで、これまでそんなこと知らずにクロスバイク時代からのセッティングを何の疑問も感じることなく使い続けてきた自分が時代遅れだったというオチなんだが(笑)

 今回足の痛みに端を発しクリート位置の見直しができたので、これで足裏の痛みだけでなくこれまで以上に快適なサイクリングにも期待ができそうなのは正に怪我の功名。
 後は実際にこのクリート位置でどのように走行感覚、そして足裏の痛みが変わるのかを実走にて検証していき、さらなるクリート位置の微調整やその他の対策を考えていこうかと。

ついでにフレームのポジション見直しも行ってみた

 良い機会なので、KUOTA KRYON フレーム本体の方のポジション見直しも行ってみることに。

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 見直すのは主にシート関連。シートポストの長さとサドルの前後位置を少しばかり調節してみる。

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 まずはシートポストの高さを若干上げてみる。これまでの高さでも特に違和感なかったが、クランクを最下段に落とした際の脚との距離にまだ余裕を感じたため、5mm ほどだがシートポスト高を変更。

 適切なシートポスト高(サドル上部- BB 中心)を求める計算式「股下(cm)×0.875」があるが、今回はそれを用いずに実際にサドルに跨がって「クランクをシートチューブ延長上の最下段(ペダルが最も遠くなる位置)に落とした状態でかかと(シューズ込み)がギリギリ触れる高さ」に合わせてみた。

 この状態だと「クリート固定時に膝は軽く曲がっている」という理想の状態も保てているため、高さはこれでしばらく様子を見てみようかと。

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 次はサドルの前後位置の調整。サドルの前後位置合わせのために水平器を用意し、サドルの水平が保たれるように作業する。

 KUOTA KRYON のヤグラは 5mm 六角穴付ボルト1本で左右を貫通して固定する仕様のため、サドルの前後位置及び角度全てをボルト1本で調節する。
 この貫通ボルト1本での固定方法には利便性や固定強度などについて賛否両論があるようだが、角度については無段階で調節できるため水平が容易に出しやすくて特に気にはならない。

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 サドルの位置合わせの基本は「ペダルを一番前(3時方向・地面と水平)に出して、膝の皿の裏から垂直に下ろしたラインがペダルシャフトの中心を通る状態」にすること。

 ひとりだとなかなか分かり辛いが、何度か乗りながら位置合わせをした結果、サドルは当初よりかなり前方寄りになった。
 この状態でも取りあえずペダリングに違和感はないが、この位置が正確かどうかは真横から写真でも撮って検証してみる必要があるかも。

 本格的な検証は後日にするとして、取りあえず今回は軽く様子見に近所を周回して終了することに……と思いきや、最後の最後でトラブル発生。

 走行中にサドルが簡単にお辞儀するようになってしまった

 KUOTA KRYON 専用シートポストはカーボン製だが、ヤグラ部分はカーボンではなく金属。適正締付トルクはどこにも記載されておらず、ネットで調べてもそれらしい情報はどこにもない。
 仕方が無くトルクレンチを使用して 8 ~ 10Nm の範囲で段階的に締付を行ったが、走行後しばらくするとサドルが前方あるいは後方へと徐々に角度が変わってしまう。

 KUOTA KRYON 購入後からおよそ 1,000km ほど走行した範囲ではそんなこと一切無かったので、考えられるのは固定強度不足。
 意を決してトルクレンチを手放して通常の六角レンチで力一杯限界まで回してみたが、やはりしばらく走行していると同じ結果になってしまい、これ以上締め上げることも不可能なのでお手上げ状態に。

 さらにトルクを掛けるにはテコの原理を利用するために柄の長いレンチを用意する必要があるが、ヤグラ部分が金属とはいえやはりカーボン素材に固定するため締付トルクにはかなり気を遣うので、これ以上の力尽くは正直躊躇われる。

 他に解決方法としてはカーボングリスを用いて固定力を上げる方法があるが、見る限りグリス類は塗布されていなかったようなので、やはり購入時は高トルクで締め付けていたということか……

 取りあえずこの連休は雨とのことなので、近いうちにキタサイクルまで持って行って締付トルクはどの程度にすればいいのかを確認してから対応策を考えよう……

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