先日生じたサドルお辞儀問題の解決を図る
先日のシートポスト高&サドル位置調整にて起こってしまった、サドルが簡単に前後にお辞儀するようになってしまったという問題。
トルクレンチにて 10Nm というかなり強めの力でやぐら締め付けても解決できなかったので、これ以上のトルクでの締め付けを試す前に取りあえずキタサイクルへ持ち込むことに。
結論から言うと、すげぇあっさりと解決したwww
やはり困った時はプロ頼りが一番。何も知らん素人が下手にカーボン素材に対してオーバートルク上等で締め付けてたら血の涙流していたところだった……
サドル固定が緩んだ原因はグリス切れ
前回の調整時に自分で確認した時は見落としていたが、キタサイクルで確認してもらうとやぐらとシートポストの接触部分には、僅かに乾いたグリスの跡が確かに付着していた。
つまりはグリスが乾いてしまったところに調整のためサドルを外したことでグリスの固定力が完全に失われ、今回の事態に陥ったというのが原因だった。
よって解決方法は至極単純で、再度グリスを塗り直してもらっただけで固定力はあっさり復活。7Nm 程度の締付トルクでも全くサドルが動く気配はなかった。
前回解決策のひとつとしてグリスの塗布は考えており、結果それが大正解だったという何とも面白みのないオチだが、大事には至らずグリスの重要性を理解できたという意味では良い経験になった。
ちなみにキタサイクルで塗布してもらったグリスはこちら。
上記パッケージは新版で、キタさんに置いてたパッケージは旧版だったけど。
しかし MOTOREX(モトレックス)のカーボングリス(新商品名はカーボンーペースト)の噂は知っていたけど、まさかこここまで効果覿面だとは思わなかった……
個人で購入するには少々容量が多いかつ高価だが、キタサイクルでは少量の使い切りサイズを数百円程度で取り扱っているとのことなので、これからはこうした作業前には準備するようにしておこうかと。
良い機会だったので KUOTA KRYON のシートポストを分解してみた
今回の一件は良い機会だったので、予備として購入・保管してあるシートポストをちょっと分解して構造を把握しておこうかと。
まぁ分解すると言っても、物理的に分解できるのはこのサドルレールを固定するやぐら部分のみだけど。
やぐら部分には「Alloy rail」との表記、つまりカーボンレール仕様のサドルは使用不可ということ。別売りでカーボンレール用のやぐらを販売していなければ、KUOTA KRYON ではカーボンレールのサドルは永遠に使えないということに。
……まぁ今のところカーボンレール仕様のサドルなんて高級品に手を出す予定なんてないので別にいいっちゃいいけど(笑)
分解。やぐらは5mm角穴付ボルトで一本締めする仕様。
シートポスト側のやぐら金具接続部分は円形の空洞。無段階にサドル角度を調整できるメリットはあれど、これは確かにグリス使って固定力上げないと簡単に角度変わってしまうな……
やぐら金具類。
このようにボルトで貫通するように一本締めする仕様。シートポストの空洞部分と接触する部分にカーボングリスをしっかり塗り込んでおかないと、今回のような面倒な目に遭う。
ボルトにはかじり防止剤があらかじめ塗布されていた。
今回の一件ではやはり多少コストはかかれど、トルク管理に気を遣うカーボン製品の確かな固定にはカーボングリスが必須だと痛感。
まだまだセッティングは完璧に詰めてないため、これからの整備・調整ことも考えると近いうちに用意しておこうかと。
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