KUOTA KRYON のステムの高さを下げてみる
KUOTA KRYON を購入して約5ヶ月、そろそろ初のロードにも慣れてきたので、少しポジションの微調整を始めてることに。
今回行うのはステムの高さを調整し、ハンドル高を下げる作業。ポジション調整の手始めとしてはスタンダードな作業となる……が、今回相手にするのはカーボンフォークコラム。
アルミ製クロスバイクの TREK 7.5FX では適正トルクなぞ一切気にも留めず力任せにやっていた作業だが、カーボンでそんなことすると偉い目にあるのは目に見えている。
……というわけで今回は事前の情報チェックにトルクレンチなどの必要機材の調達、そして覚悟を揃えて万全の体制を持って望むことに。
ステムの締付トルクを確認 → 少しずつ調整の繰り返し
まずはステムに記載されている締付トルク値を確認。
トルク値は 5Nm。だがコレはあくまで「アルミ製ステム」のトルク値で、カーボンコラムに対してこのトルク値で締め付けると破損する可能性大という情報は事前にチェックしていたので、取りあえずトルク値はその約半分の 3Nm 辺りを目安にすることに。
まずはステムのトップキャップを緩める。KUOTA KRYON の純正キャップにはボルト穴カバーが掛けられているので、まずはこのカバーを外す。
カバーは爪でクイッとやると簡単に外れる。ボルト穴は 5mm ヘックスレンチで緩めていく。
外す際はトルク考える必要が無いので、先日購入したラチェットレンチでガシガシ回していく。ある程度ボルトの頭が出たら指で回す方が早いかも。
キャップを外すと下からは赤いマルチプレッシャーアンカーが姿を見せる。
アルミ製フォークコラムには通常スターファングルナットが使用されているが、カーボンコラムの場合破損を防止するためマルチプレッシャーアンカーが使用されるとのこと。
コラムスペーサーをひとつずつ移動して、ベストポジションを探す。とは言えある程度乗ってみないとベストポジションは中々出てこないので、今回は取りあえずスペーサー2枚、約 10mm 分ステム高を下げてしばらく運用してみることに。
始まったベストポジション模索の旅。そしてカーボンコラム締付トルクの真実
ポジション変更には今回のステムの高さ変更の他にシートポストの高さ調整もあるが、どのみち必要になるのが適正トルク値の管理。
実は今回ステム高調節の後、少し調子の悪いシフトチェンジの具合を見てもらうためにキタサイクルへ寄ったのだが、そこで言われたのが「ステムのボルトかなり緩んでますね」。
!?
前述の通りステムのボルトは上下共に 3Nm で、ヘッドキャップに関しては 5Nm で締めた。締め方についても基本通り、
- ヘッドキャップボルトを仮締めする
- ステムボルトを仮締めする
- ヘッドキャップボルトをいったん緩める
- ステムボルトを適正トルク値で本締めする
- ヘッドキャップボルトを適正トルク値で本締めする。
という手順で行った。キタサイクルまでの走行にも特に問題はなかった……が、店員さんは緩んでいるというボルトをステム記載の 5Nm でグイグイと増し締めした。
適正トルク値についていくらか話を聞いてみると、今回の場合はステムボルトの上下共 5Nm で締め込んでも問題ないとのこと。
帰宅後ネットでもう一度調べてみると、どうやらステム記載のトルク値が 6 ~ 8Nm と高めの場合はカーボンコラムの場合破損する可能性があるとのこと。
なるほど……確かに今回の場合ステム記載のトルク値は 5Nm なので、最初からカーボンコラムに合わせたトルク値が記載されていたということだろうか。
ただ使用するステムによってこのトルク値がアルミ基準かカーボン基準かは明らかに違ってくるだろうから、やはりその都度慎重に確認するのがベターかも。あるいは低トルクでもしっかりと固定できるようにカーボングリスを用いるとか。
カーボングリスはシートポスト調節の際にも必要になるだろうから、近いうちに購入しようかと。結構お高いが……
現在のサドルとハンドルの落差はこの程度。TREK 7.5FX はクロスバイクながら結構落差を大きくしていたので、ハンドル高をもう少し下げても問題なさそうだが、そもそもクロスとロードでは乗車体制が大きく異なるので、しばらくはこの状態で試してみようかと。
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