飽和する趣味に溺れる、とある奈良県民の徒然趣味日記。

登山用ザックのショルダーハーネスにDカンを追加してみた

2017年7月17日

 富士登山に備えて昨年末に購入したグレゴリーのズール40。何度か登山練習で使用しているうちに不便というか欲しい機能などがないことに気付いたので、少しばかりカスタマイズしてみることに。

 欲しかった機能とはズバリ、ショルダーハーネス部のDカン。

 メーカーにもよるがテント泊用などの大型ザックには付いていることが多い、多目的に使用できる色々と便利なショルダーハーネス部のDカン。
 もちろん無くとも特に不便というわけでは無いが、あればそれだけ荷物の運搬方法や用途が広がるのも事実だし、特に今回はある目的があってDカンが欲しくなった。

 その目的とはふたつ、

  1. ボトルケースをショルダーハーネス部分に装着するため
  2. パーゴワークス フォーカスの装着箇所の調整のため

 実はこれまではナルゲンボトルのケースはウェストベルト部分にベルクロで固定していたが、フォーカスを使用するようになってからは位置的にお互いが干渉してしまい、取り付けがスムーズに行き辛くなってしまった。

 ……で、その解決策としてショルダーハーネス部へのボトルケース取り付けだが、ナルゲンのボトルケースに標準付属しているベルクロだとショルダーハーネスへの取り付け自体はできるものの、ベルクロが若干短くてこちらもやはりスマートな取り付けがし辛い感じだった。

 これらの問題をまとめて解決するための今回のショルダーハーネス部へのDカン装着カスタマイズだが、これが思いの外上手くいったので、取り付け方法及びそこに至るまでの経緯を紹介しようかと。

ショルダーハーネス部へのDカン装着のための準備と方法は想像以上に簡単だった

 グレゴリーズール40 のショルダーハーネスへDカンを追加するために、まずは小物類を用意。

  • mont-bell サイドリリースバックル 20mm 片引き(SRGM) × 2ヶ
  • ナイロンテープ 20mm × 2m分
  • Dカン(20mm) × 2ヶ

 上記は全てショルダーハーネス左右2つ分。これらを加工して、ショルダーハーネスに取り付ける。

 まずはナイロンテープの長さを調節し、Dカンを取り付ける。ナイロンテープはDカン取り付け部とバックル取り付け部の両方を不意に外れないようにミシンで強固に縫い付けておく。

 Dカン部はある程度余裕を持って縫い合わせた方がDカンがスムーズに動く。

 バックル部。先にバックルに通しておいてから縫わないと、バックルに通せなくなるので注意。縫い付けてある部分はDカン部共に三重にしてあるためそう簡単には外れない。

 次はテープを通していないバックルの片側を、ザックのショルダーストラップ部分に取り付ける。ショルダーストラップの末端は縫製されていて一件バックルから外れないように見えるが、実は割とすんなり取れるので、まずはストラップをバックルから抜き、

 このように通す。バックルが 20mm 幅のテープ対応なのに対してズール40 のショルダーストラップは約 15mm 程度なので若干サイズ差が出るが、実用上は全く問題なし。
 むしろ 20mm バックル及び 20mm テープでないと Dカンのサイズが基本 20mm からのため、Dカン側とのサイズが合わなくなってしまう。

 これに先ほど仕上げたDカン&バックル付きテープを装着すると完成。ミシンが使えないと手縫いとなるため手間が掛かるが、それでも構造は単純かつ材料もそこらの手芸店などで安価に揃えられるため、手間もコストも非常に小さく、ショルダーハーネスに Dカンのないザックにもお手軽に Dカンを追加できる。

 しかもこの方法はザック自体には縫製など一切手を加えていないものポイント。

ショルダーハーネスへの Dカン追加で広がるザックの汎用性かつ可搬性

 思ったより簡単かつローコストで完成したショルダーハーネスへのDカン追加だが、これが思った以上に良い具合に仕事してくれる。

 Dカンに直接ホイッスルやコンパスなどをぶら下げるも良し、こうしてカラビナ(上記はナイトアイズのエスビナ-)を付けてやれば、

 目的のひとつだったボトルケースのショルダーハーネス部への取り付けが容易に実現。こうすれば標準付属のベルクロはあくまで横揺れ防止のために軽くショルダーハーネスに巻いておくだけでいいので、着脱の手間も大幅削減。

 もうひとつの目的だったパーゴワークス フォーカスも、標準付属のアタッチメントではどうしても装着場所が腰部辺りになったものが、こうして腰部よりも高めの胸部辺りに取り付けることができる。

 しかも今回はちょっとひと工夫を加えて、ナイロンテープを少し長めにして長さ調節の幅を大きめに取れるようにしてみた。
 こうすることで Dカンの位置がかなり自由に設定できるため、どのようなものを接続しても適切な高さを維持できるだけでなく、平行が取りにくいものでも左右の Dカン位置を非対称にすることで、平行を取りやすくすることもできる。

 長いテープはこうして 20mm テープクリップで留めることで邪魔にならず、しかもテープがバックルから不意に外れるのを予防もしてくれる。

Dカン装着に至るまでの試行錯誤

 このようにかかるコストはローコスト、手間も小さくその用途は多種多様と良いことづくめのショルダーハーネスへの Dカン追加だが、実はここに至るまでの経緯の方が実際に Dカンを追加する作業よりも大変だった……

 まず最初にショルダーベルトへのボトルケース取り付けに際して考えたのが、この「GREGORY」の文字があるテープ部分にカラビナを取り付けてぶら下げる方法。
 だがこのテープ部分、見ての通り何かをぶら下げられるような強度はしていないため、この方法だとあっという間にテープ部分が千切れるのが目に見えていたため即座にボツ案に。

 第二案がこの部分へのカラビナ追加。だがやはり強度不足は目に見えていたためボツに。

 ……で、この辺りからショルダーストラップにバックルなどを通してある程度の強度を保ちつつパーツを追加するということを思いつき、まず最初に試したのがこちら。

 原理的には Dカン追加の方法とほぼ同じ。バックルに 3.2mm アクセサリーコードを通し、末端側にコードアジャスタとエンドパーツを付けて、アジャスタで長さを調節できるようにしたものを、

 今回行った Dカン追加方法同様ショルダーストラップに装着。

 こんな風にカラビナを付ければ Dカン追加とほぼ同様にボトルケースやパーゴワークス フォーカスを吊したりできる。

 このアクセサリーコード方式だと Dカンに比べてブラブラと横揺れが激しいため装着物が安定にしにくいという欠点があるが、Dカン追加よりもさらに安価かつ手軽に行えるというメリットもある。
 しかもこうしたコード方式の場合、もう少し手を加えればオスプレーの特徴的なザック機能である「ストウオンザゴー」に近い使い方も可能なため、ある意味では Dカンよりも汎用性は高いかもしれない。

 今回は見た目重視、そして何故か分からない Dカン追加への執着(笑)のため廃案となったアクセサリーコード方式だが、今後のザックの使い込み次第では機能性をブラッシュアップして再採用するかもしれない。

追加した Dカンの使用感は抜群、登山の快適性が体感5割増し

 先日の六甲山登山はショルダーハーネス部に Dカンを装着したカスタマイズザックで行ってみたが、その使用感は想像以上に上々だった。

 今回はパーゴワークス フォーカスは通常通り腰部に装着し、ショルダーハーネス部の Dカンに水を入れたナルゲンの0.5リットルボトルとそのケースを装着して行動したが、安定感は抜群に良くボトルの着脱も容易で、肩にかかる水分の重さも感じられず。
 また木陰に入って帽子が不要になる際は Dカン部のカラビナに簡単に引っかけておくことができるようになったので、以前のように手で持ち歩く必要がなくなったのも嬉しい。

 この他にも恐らくは登山を重ねれば重ねる程に用途は広がって行くであろうショルダーハーネス部へのDカン装着、非常に手軽に行えるためショルダーハーネスに Dカンがな付いていないザックをお使いの人には是非お薦めしたいカスタマイズだ。

 ……というかこれくらい大してコストかからないんだし、メーカーが最初っから付けておいてくれれば僅かとは言え余計なコストも手間もかからなかったのに(笑)

今回使用したもの

 Dカン。プラスチック素材だと探した限りではテープ幅 20mm 用のものが最小だったのでこれをチョイス。光沢があるものをないものがあるが、光沢がないものの方が登山用ザックには良く合うかと。

 購入は近場の手芸品店で。お値段は100円程度。

 ナイロンテープ。幅は Dカンに合わせて20mm。ネットでは 15mm 幅なども販売しているが、実店舗ではあべのキューズモールの ABC クラフトのような大型手芸店でも何故か 20mm 幅以上のものしか置いていなかった。

 色も厚みも色々あるが、今回は 1.2mm 厚、色はズール40 にカラーリングに併せて紺色をチョイス。価格は店舗にもよるが 150 円前後/m なのでやはりお安い。万が一の失敗の際に長めに購入しておくと良い。

 片引きのサイドリリースバックル。テープ幅 20mm 対応。これは手芸店ではなくモンベルなどのアウトドアショップの方が種類も豊富で入手しやすい。上記はモンベル製。

 ナイトアイズのエスビナー。強度を考えてプラ製では無くステンレス製を選択。重量のことを少しでも考えタルトプラ製でもいいかもしれない。

 エスビナーは使ってみると 便利 のひと言。価格は同サイズのカラビナと比較してそう高価なわけでもないので、用途次第では非常にお薦め。

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