飽和する趣味に溺れる、とある奈良県民の徒然趣味日記。

【登山装備】ついうっかり登山用ザックを購入してしまった……【第4弾】

2016年11月28日

 まず最初に言い訳。購入する気はなかった。なかった。

 大事なことなんで二度言いました。ホントに購入する気なかったんで。

 登山三種の神器の内、登山靴とレインウェアは未所持だった故に多少のコストには目を瞑り購入に至ったが、ザックだけは話が別。だって既に持ってるんだもん。

 正確には所有しているのは登山用ザックではなく、サイクリング用に購入した deuter(ドイター)のトランスアルパイン30 というザック。
 サイクリング用という分類ではあるが、容量は30リットルと富士登山一泊用としては十分で、最低限必要な機能も特に過不足無く搭載。ハイドレーションにも対応していて、何より使い慣れているという安心感と信頼性は抜群の、旅行等での使用頻度も文句なくNo.1 の愛用ザックだ。

 そんなお気に入りのザックがある上、これまで購入した登山靴とレインウェア等で既に2万5千円もの出費で既に物理的に資金もアウトなので買えるはずもなく、登山用ザックの購入は本当に視野に入ってなかった。

 ……ゆうちょ銀行に入っていた手付かずの貯金3万円を発見するまでは。

 経緯説明。

  1. 銀行の休眠口座云々のニュースを見て、一応手持ちの口座を全部確認
  2. ゆうちょ銀行に覚えのない3万円があるのを発見
  3. Yahooooo!何買おう!?

 以上(笑)

 この3万円は以前親戚の家で PC 修理をしてあげて、その実費+お駄賃を振り込んでもらったものと後で思い出した。決して怪しい金ではなかったので安心(笑)
 向こうがゆうちょしか口座がないからと振り込んでもらったが、こっちは口座持ってるけどゆうちょなんて滅多に使わないんですっかり忘れてた……

 ……というわけで、3万円握りしめて(実際にはクレジット使ったけどw)購入したのはザック界の雄、「ザック界のロールスロイス」とも称される GREGORY(グレゴリー)の ZULU(ズール)。公式には

ズール40(ZULU40)の容量はデイパックより大きく、温暖な時期の1泊や冬季の終日活動に最適です。アルパイン・パックよりはるかに軽量、涼しく、トレッキングに適していますが、厳しい用途にも耐え得るタフなズール40は、重さと嵩を感じさせることなく、フルサイズパックの特徴を提供します。

引用 – GREGORY 公式オンライン

 と説明があるように、夏場の富士登山を目的とした用途には非常に最適な性能を有するザック。公式の分類では「アルパイン」ではなく「バックパッキング」あるいは「ハイキング」に属する、いわゆる数泊かけての本格的な「ガチ登山」ではなく、春~秋ぐらいの日帰りから 1 ~ 2 泊程度を想定した造りになっている。

 ズールシリーズには容量が 30、35、40、55リットルの4種類が展開されているが、今回選択した容量は必要容量が30リットル前後と言われる山小屋一泊想定の富士登山では少し大きめの 40リットル。
 理由は単純で、既に持っているトランスアルパインが30リットルなので、せっかく買うならそれより大きめの40リットルにしようと思ったから。

 登山は自転車同様軽さ=正義なので決して「大は小を兼ねる」が常に正解ではないが、今回は初心者ゆえパッキングにも不慣れなのを考慮し、ひと回り大きめの容量を選択することに。

人生初の登山用ザック GREGORY ZULU 40 レビュー

 では早速 ズール40 レビュー開始。

GREGORY ZULU 40 外観レビュー

 ズール40はいわゆる「雨蓋(トップリッド)」が付いているタイプのザック。これまでジッパー式のザックしか使用したことがないので、トップリッドは初めての経験。
 基本的に登山用ザックの大半はトップリッド式になっており、理由としてはジッパー式が万が一故障した場合登山では惨事に繋がる可能性が高くなるので、構造が単純で故障率の低いトップリッドが好まれるとのことだが、最近のザックのジッパーはどれも精度が高くそうそう壊れないので、そこら辺は好みの問題っぽくもある模様。

 ズールも最小容量の 30リットルタイプは、トップリッドではなくジッパー式になっている。

 真正面のフォルムは、如何にも「登山用ザック」と言わんばかりのスマートな縦長構造。

 サイドのフォルムは構造上の仕様で背中側が若干湾曲している。ズールの前モデルである「Z」ではこれよりもっと湾曲していてその分容量にも影響があったようで、ズールではその点が改良されて湾曲が抑えられたらしい。

 背面は真正面よりもさらに「登山用」としての特徴が出ており、一目で日常使いのザックとは異なることが分かる非常に頑健かつ機能的な構造になっている。

 フロントポケット下部には「ZULU 40」の文字が。ズール40は3色のカラー展開で、今回購入した「ネイビーブルー」はアクセントとして文字やジッパー部分、ストックホルダーなどがイエローとなっている。
 カラーに関してはフェルドスパーグレーと最後まで悩んだが、最終的にはネイビーブルーに落ち着いた。バーニッシュドオレンジは初めっから視野に入ってなかった(笑)

 サイドポケットは伸縮性で、大きめのボトルなども収納可能。上記で入れているのはサイクリングで使用している 21oz(約0.6L)のキャメルバックポディウムチルボトル
 実はこのボトルはこのまま富士登山でも使用する予定。保冷効果はイマイチだがそれでも普通のペットボトルとは雲泥の差だし、使いやすさと飲みやすさは抜群の上何より軽さが魅力的なので。

 ただ伸縮性ゆえに、使用している内に伸びてしまわないかが少し心配……

 雨蓋(トップリッド)部分。想像以上に容量があり、結構色々なものを収納できそう。

 ショルダーベルト部分にも「GREGORY」の文字が。

 チェストハーネス。このフックはハイドレーション
のホースを留めるのに使用。

 ウェストベルト。非常に肉厚で頑丈な造りで、普通のデイパックやザックとは一線を画している。GREGORY の「ザックは背負うのではなく、着るもの」という信念を体現する腰で荷重を受け止めつつ負担を感じさせないこの構造は、「ザック界のロールスロイス」が伊達ではないことの証明。

 実際店舗で 10kg 程の重りを詰めて背負ってみたが、「腰で支えている」感が半端ない。普通のザックだとどうしても肩への負担が強くなるが、ズール40はその負担が明確に軽くなっている。

 ただ、その機能を最大限に活かそうと思ったら、フィッティングが何より重要となるのも同時に学んだ。トランスアルパイン30では単に締め付けるようにキツくしていただけの各ベルト調整だったが、本格的な登山ザックともなればベルトの調整ひとつとってもテクニックが必要になる。
 各ベルトは単に締め付ければいいのではなく、ショルダーやウェスト、そしてヒップの各部位が適切な位置に来るようベルト長を調整しつつ、キツ過ぎず緩過ぎない適度な締付になるよう各箇所を連動させなければならない。

 正直ここら辺は多少は店舗で学んだもののまだまだ経験が足りないので、これから登山を繰り返して実践で学んでいくより他はないかと。

 ウェストベルトの左右にはポケットも付属。左側はメッシュで、

 片方は通常のポケット。容量は小さめなので、ガラケー程度なら入りそうだが最近のスマホはちょっと厳しいかも。まぁ スマホなんて贅沢品持ってないから無問題。

 ただウェストポケット、位置的に腰の真横あたりなのでちょっと使いにくいかも……とは感じてたり。ウェストベルトの適切な位置ってどの辺なんだろうか……どのみちこれ以上ウェストベルト位置はサイズ的に変わらないのでどうしようもないけど。

 トップリッド下部にはハイドレーション対応構造になっている。最近のザックはハイドレーション対応が多く、所有のトランスアルパイン30も当然対応しているので、ここら辺に目新しさはない。とは言ってもハイドレーション自体は未経験なので、今回の登山で使ってみたいとは思う。

 GREGORY のザックの背負い心地の中核を担う背中部分のメッシュ構造「クロスフロー・サスペンション」。クロスに交差したスチールワイヤーフレームとオープンメッシュバックパネルから成る荷重分散と通気性を両立したシステムは、見るからに「夏場の登山上等」と言わんばかりの快適性をもたらしてくれそう。

 ちなみにこうしたメッシュ状の背面構造は deuter などの他ブランドでも見られるし、それに準じた通気性確保の構造も結構多くあるので、発想としては昔からあるものだったりする。
 ただそれぞれのブランドごとに特色があるので、果たして「背負い心地最高」と呼ばれる GREGORY はどの程度のものかちょっと楽しみ。

 ちなみに通気性に関しては、この時期に店内でコート着ながらの試着だったので分からず仕舞い。ただこうしたメッシュ構造は通気性確保のためにあるため、風が冷たく厚着するのが基本の 冬場の登山用途には激しく不向きなのは確実っぽい。何事も一長一短ということか……

 このループは登山用のストックなどを保持・固定するためもので、これはこれまで使用してきたザックにはなかったもの。
 これは使い方次第でストックだけでなく写真撮影用の三脚の固定にも使えそうなので、色々用途を模索してみようかと。

GREGORY ZULU 40 内部レビュー

 外観はこれぐらいにして、次は内部のレビューを。

 まずはトップリッド。内側の生地はイエローで、収納物を取り出す際の視認性がかなり良い。また二気室構造になっており、表側と裏側それぞれのジッパーからアクセス可能。

 また性能には関係ないが、イエローの裏生地には模様が入っていてちょっとオシャレ。

 トップリッド上側収納内。容量は結構あり、小型の一眼レフぐらいなら余裕で入る。ここは素早くアクセスしやすいので、雨具など緊急時に必要になりそうなものを入れておけば良い具合になりそう。

 トップリッド下側収納内。こちらには紛失防止のためのキーフックが付いており、なくしてはいけないものを入れておくと良い感じ。

フロントポケットはサイドポケット同様の伸縮素材で、外観以上に収納力あり。また内側には「raincover」と明記されたポケットがあり、

 内部には付属のレインカバーが収納されている。

 ザック用レインカバーは基本的に別売りらしく、ズール40 のように標準付属しているのは実は珍しいと初めて知った。トランスアルパイン30 にはフツーに付属してたので……

 ジッパー引き手部分。全部が全部ではないが、ズール40 のジッパーにはこのような部品がついていて開閉しやすくなっている。

 メイン収納部へのアクセス口。構造は単純に引き絞りタイプで、紐が引きやすいようにリングが付いている。

 まず見えるのはハイドレーションのホース固定用部品。その下にあるジッパーは引き手が付いておらず、開けても収納ではなく背面へと抜けるだけの謎構造……これは補修時に使用する予備のジッパーとの話も聞いたが、真相は今のところ不明のまま。

 ズール40 はこのサイズの一気室ザックには珍しく、前面の U 字ジッパーを全開にすることでフロントアクセスが可能な構造になっており、一気室でありながら荷物のパッキングが非常に楽。
 またズールシリーズ最大容量 55リットルのズール55 ではこれがさらに簡易二気室となっており、ボトムアクセスもできるようになっている。

 荷物が少ない場合や収納時には各コンプレッションベルトを最大まで締め上げることで、ここまでスリムにすることができる。

試着での具合はかなり良い感じだが、真の実力はまだ未知数な GREGORY ZULU 40

 店舗で重りを入れての試着ではかなり良い具合に感じたズール40。しかし実際に登山で使用した場合ではやはり大部分で勝手が違ってしまうはずなので、実際の評価はまだまだ先になりそうな感じ。なんと言っても季節はもう 12月で閉山の時期だしねぇ……

 他の登山装備同様、実際に登山デビューするまではこうして静かに待ち続けるしかないズール40。願わくばその性能が評判通りであって欲しいとただ祈るのみ。

 ちなみにトランスアルパイン30 は富士登山では使用しないことが決定したものの、日常使いに旅行にサイクリングとまだまだ活躍の場はある。というか多分これからもズール40 以上に使い続けるはず。

 だってズール40 は街中じゃどうしても浮きまくるの分かるし(笑)

ZULU 40 購入に際して比較したザック達

 今回のザック購入は臨時(?)収入があったゆえの突発的衝動購入みたいなものだったが、一応購入までにはいくらか候補を挙げて実店舗で試着などを繰り返して決定した。

 ズール40 と比較したのは、主に以下のザック類。

  • GREGORY ZULU 35
  • GREGORY BALTORO 65
  • deuter Futura Pro 42
  • deuter Aircomtact 45 + 10

VS GREGORY ZULU 35

 同じ GREGORY の同じズールシリーズの容量違いという、完全な同門対決。

 同じズールシリーズなので使い勝手に一切差はなく、差異はあくまで容量差のみ。結局は既に所有しているトランスアルパイン30 とほぼ容量が変わらないということで、ひとつ上の容量帯であるズール40 を選択することに。

 もしトランスアルパイン30 を持っていなかったら、多分購入していたのはこっちだったかも。

VS GREGORY BALTORO 65

 またも同じ GREGORY の同門対決。公式ではハイキング用ではなくバックパッキング用に分類される大型ザック、バルトロ65。

 何というかもう 背負い心地の次元が違う。ズール40 も相当な背負い心地の良さだったが、バルトロ65 はもう完全に「背負っている」のではなく「着ている」と言っていい。腰回りのフィット感が信じられないくらい高精度で泣けるレベル。
 同じ 10kg の荷物を入れても身体に掛かる負担がまるで違うし、各機能の使い勝手も非常に洗練され快適極まりなくて身震いするほど。特にドリンクホルダーの配置にはめっちゃ感動した。

 そんなバルトロ65 の欠点は単純に 大き過ぎる こと。さすがテント泊を想定した大型ザック、富士登山程度にゃどこからどうみてもオーバースペック。ついでに予算も軽くオーバーな価格帯。

 もしバルトロシリーズに 50リットルがあれば多分迷わず選択した。ズールと比較してほとんどの面で勝ってるが、唯一ズールが勝っている点は背面の通気性に関してはズールの方が構造上優れている点。
 バルトロは重装備の重量に対する背負い心地を優先し、しっかりと身体にフィット、ホールドする構造のためか背面の通気性はズール程ではない。

 でも欲しい。ズール40 購入した今でも欲しい。自分にはオーバースペック過ぎると分かっていても欲しい。素人でも明確に違いが分かる程に完成形されたザック。

 よし、冬のジャンボ当選したら買おう!

VS deuter Futura Pro 42

 実は一番最初に候補に挙げていた登山用ザック、それがドイターのフーチュラプロ42。

 やはりまず最初に考えたのは、既に所有しているトランスアルパイン30 と同じドイターのザック。当初は登山用=雨蓋式という単純な思考しかなかったので、その中でも「Pro」の名を冠するコレを選択。これも「プロって付いてるなら無印よりも良いに決まってんだろwww」という自分で自分が心配になるぐらい単純な発想での選択だった(笑)

 でも実際に実店舗で背負ってみたところ、中々に背負い心地が良い。店頭にあった 7kg 分の重り全部を詰め込んで背負ってみるが、トランスアルパイン30 はもちろんズール40 と比較しても腰回りの構造がしっかりしており、負担が腰に分散され肩へのダメージが実感できる程に小さくなっている。

 機能的にも十分なものを持っており、ズール40 のようにメイン気室へフロントアクセスができない代わりにボトムアクセスが可能になっているなど、収納性にも問題なし。そして何よりドイターのザックは 同容量帯の他メーカーと比較して若干だが安価という最大のメリットがある。

 割と最後までズール40 とどちらにするか迷ったが、結局は色々と調査して参考にした結果、ズール(というか GREGORY というブランド)に惹かれて候補から除外することに。
 特に欠点らしい欠点はなく文句もなかった、さすがは質実剛健を地で行くドイツブランドのザック。もし GREGORY 教の洗脳がなかったら、予算的にも最終的にコイツを選んでいた可能性大。

VS deuter Aircomtact 45 + 10

 最後はフーチュラプロ同様ドイターで、その背面システムに惹かれたザック。

 ドイター エアコンタクトの最大の特徴は、自分で背面長を調整できること。
 ザックを探す中、本格的な登山ザック=フィッティング超重要という公式に取り憑かれていた自分にとって、この背面長を自在に変更できるシステムは夢のように思えた。

 ……が、最適な登山用ザックを模索していく内に、最初にサイズフィッティングさえ完璧にしてしまえば「背面長調節機能はむしろ余計な重量増かつ破損リスクの増大にも繋がる無用の長物となる」という真理に到達し、割と早い段階で候補から外れた。

 そんな個人で使用する場合は極端に体型が変わった時以外無用の長物な背面長調整機能だが、家族、あるいは仲間内で使い回す可能性が高い場合はこれほど有益なシステムもないかと。

 登山用ザックとしての機能は必要十分、素材強度もしっかりとしておりプロも御用達ということなので、「背面長調整が必須か否か」が購入するか否かの分かれ目になるザックだった。

その他の有名メーカー達は今回は見送り

 登山用ザックメーカーとしては他にも MULLET(ミレー)や OSPREY(オスプレー)などあり、それらにも一応目を通したが、結局は比較検討と言える程に試着もせず、選定ブランドとしてはグレゴリーかドイターの一騎打ちとなった。

 というのも今回ズール40 を購入したのは好日山荘グランフロント店だが、好日山荘はちょうどセール中で、しかもセール期間終了間近という時間制限ありの中で選ぶ必要があったため、有名どころを全てチェックする時間的余裕も知識的余裕もなかったからだ。
 これから登山を一時的なものではなくそれなりに趣味として組み込んでいくかどうか分からないが、もし趣味として続けられるようなら次の機会にはもっと様々なメーカーにも目を通したいかと。

 ……でもまぁ多分だが、次にもっと大容量のザックが欲しくなった時は、恐らく確実に グレゴリーのバルトロシリーズを購入するかと。

 アレはそれほど背負ってみて衝撃的だった……

参考サイト

 今回のザック選定に当たり、特に参考にさせて頂いたサイト様を紹介。

このふたつのサイト様は非常に参考になった。と言うか購入の決定打になったと言っても過言ではない。実際に使用した経験からの綿密なレビューは素晴らしいのひと言。

 いつかこういう風な魅力溢れる記事を書けるようになりたい……

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