TREK 7.5FX 通勤仕様のためにタイヤとリムテープ交換に挑むが……
結論から言うと 想像以上にヤバかった。何がヤバいって労力がね……
ホイールの清掃及びタイヤ、チューブ交換はまぁ毎度の作業なのでトントン拍子でいけたが、問題はリムテープ交換作業。
リムテープも KUOTA KRYON で一応経験済みのためすんなりいくと思いきや、まさかあんなに苦労する羽目になるとは……
古いタイヤを脱ぎ捨てて、新たに迎えるはパナレーサーのツーキニスト
前回紹介した通り、TREK 7.5FX 通勤仕様のタイヤとして選定したのは、自転車通勤者の、自転車通勤者による、自転車通勤者のためのタイヤ、パナレーサーの「ツーキニスト」。
あの疋田氏が言ってるんだから間違いない。
タイヤは購入時はビニールで何重にもグルグル巻きに保護されているが、そんな必要ないじゃんと感じるほどの強度を持っただけで感じるほど。具体的に言うと重い。
はっきり言ってスポーティな性能は一切期待できないが、代わりに通勤仕様としては絶対正義である「耐久力」「耐パンク性」については最強クラスを誇る、まさに通勤特化のタイヤ。
これまで TREK 7.5FX に履いていたタイヤが同じパナレーサーの RACE A EVO 2 であることも、ツーキニストを選んだ理由のひとつ。
TREK 7.5FX のこれまでのタイヤ遍歴は「ボントレガー(純正初期装備)」⇒「ミシュラン リチオン 2」⇒「パナレーサー RACE A EVO 2」× 3 回と、パナレーサー歴が一番長い。
よってその性能はある程度知っているし、価格もそれなりにお手頃。特にチューブ「R’AIR」については KUOTA KRYON のメインチューブとして使っていることもあり、相応に信用も信頼もしているメーカーが出す通勤特化タイヤと聞いたならば選ばない理由はない。
ただここ最近は TREK 7.5FX を使う機会がめっきり減ったため、タイヤは交換せず未だに廃番となった RACE A EVO 2 のまま……(現行は RACE A EVO 3)。
この RACE A EVO 2 を履いてからの走行距離は多分まだ 2,000km 程度だったはずだが、長年放置していたため経年劣化で表面にひび割れが入っていたりなど、とてもじゃないがこのまま使い続けるのは少し怖い危険な状態に。
タイヤを外してみれば、案の定タイヤ内側とチューブが固着して剥がれない……当時はまだ「チューブ入れる際にパウダーまぶす」という小賢しい知恵なぞ持っておらず、パウダー無しで長年放置すればこうなるのは自明の理。
リムテープも確認。恐ろしいことにリムテープすら TREK 7.5FX 購入後ただの一度も交換したことがないという始末。よくこれでパンクしなかったな……
ちなみにリムテープはボントレガー純正で、幅は 17c。2010 年モデルの当時としては意外に太めのリムテープが採用されていた。
タイヤ・チューブ交換時はホイールも一緒にメンテするのがジャスティス。というわけで今回はホイールも可能な限り徹底洗浄することに。
色々と思案した結果、リアホイールは現在のボントレガーレースロードのままでいくが、フロントはボントレガーの無印鉄下駄ホイールから KUOTA KRYON の初期装備であり現在は ALX473EVO に取って代わられ放置されていたシマノの WH-RS010 に交換することに。
WH-RS010 もまた鉄下駄ホイールであることに変わりないが、ボントレガー純正鉄下駄の重量が約 1,030g に対し、WH-RS010 は約800g なので、その差 200g と結構な軽量化を臨める。自転車界において軽いは正義。
ただまぁ、今回の通勤仕様改造計画ではどう少なく見積もっても +2kg 以上の増量は確定なんだけどね……
日が暮れたので室内に籠もってホイール洗浄作業
17 時を過ぎれば日が暮れるのもあっという間……というわけで、ホイール洗浄作業は室内、それも寝室のベッド横で継続することに。
スプロケットはいつも通りディグリーザー漬けで放置
まずはリアホイールよりスプロケットを外す。TREK 7.5FX のスプロケ外すの初めて。
TREK 7.5FX のスプロケも初期装備のままだが、メーカーはシマノではなくスラム。他コンポはグレードの違いこそあれ一応全部シマノで統一だったのに、何故かスプロケだけスラム……
スラムのスプロケはシマノとは異なり、それぞれのギアがバラせるわけではなく全部が繋がっているのが特徴。グレードによってはこのスプロケのようにビスひとつで繋がっているためこうしてギアを 1 枚ずつズラすことができるものもあるが、中には完全に金属削り出しでひとつの山になっているスプロケもあるとのこと。
スプロケット類はディグリーザー風呂にしばらく漬けておく。寝室が溶剤臭くなるけど……
長年ノーメンテだったホイールは丁寧に磨いていく
今回一番時間と手間が掛かった作業。
それはホイール磨き。ただリムやスポークを磨くだけでなく、今回は長年放置していたせめてものお詫びとして、汚れに汚れきったリムをラバー砥石でしっかりと研磨した。
ロゴ(デカール)の汚れは速乾性ディグリーザー+マイクロファイバータオルで擦り落としていく。
マイクロファイバータオルの底力は意外に侮れず、かなり綺麗に汚れを落とすことができる。ちなみにスポークもマイクロファイバーで 1 本ずつ磨くように汚れを擦り落とした。
V ブレーキの過度なブレーキングで汚れが微細な隙間にギッチリ詰まってしまったリムは、今回のために購入しておいたホーザンのラバー砥石で根気よく磨いていく。ちなみにリムへのダメージを最小限に抑えるために水磨きで。
汚れだけでなく、ブレーキシューに刺さった異物により削れて付いた段差なども多数あったが、
マジすかこれマジすかw
こんなに落ちるものなのかよラバー砥石!傷による段差もほぼ感じなくなったぞ!まぁでもこれは元々が汚れ過ぎていただけという見方もあるが(笑)
ただ傷の段差がなくなっていることから分かる通り、ラバー砥石で研ぐ=リムを削るなので、研ぎ過ぎは明確にリムの寿命もガシガシ削っているので要注意。
さて、ホイールの清掃&リム研ぎを開始したのが大体 17 時 30 分。現在お時間夜 1 時。深夜かよ。
続きは翌朝に……
一夜明けて挑むリムテープ交換でこの世の地獄を知る
夜が明けたので作業再開。こういう時後の予定を気にしなくていい無職は強い(笑)
今回の目的は TREK 7.5FX の通勤仕様化。タイヤも通勤特化のツーキニストを選んだのだから、当然リムテープも相応に堅牢性特化のものを……ということで白羽の矢が立ったのは、取り回し最悪の汚名と引き替えに耐久性最高のシマノのリムテープ。サイズは 13c – 14c 用(16mm)と少しリム幅小さめ。
16mm 幅を選択したのは、ボントレガー純正リムテープの幅が 17mm だったから。1mm 幅広の 18mm だと入らない可能性があることを考慮し、16mm を選択。上手くニップル穴さえ塞がってくれれば無問題。
ただフロントホイールに使用する予定の RS11 の初期装備リムテープ幅は 18mm だったので、これは同じ 18mm 幅のシマノのリムテープを追加で購入した。おかげでそれぞれ 1 本ずつ余ることに……
ではシマノのリムテープ、取り付け開始。で、ご覧の通り全く入らない。
取り付け手順自体は既に経験済みだったが、どう足掻こうがリムテープがここから微動だにしない……シマノのリムテープは頑丈な代わりに常軌を逸して堅いとの噂だったが、どうか眉唾であって欲しかった……
だがここまで来たらもう後には退けぬ……よかろう、そちらがその気ならばこちらも全身全開、100% 中の 100% でお相手するのみッッッ!征くぞ、界○拳 100 倍ぃぃぃぃっ!!
ばつん。
ちょwww 切 れ た www
ググってみると、なるほど確かにシマノのリムテープはその堅さゆえに取り付け時に力が入り過ぎてしまい、接合しているバルブ穴付近から断裂してしまうことがあるらしい。
何て教科書通りの結末なんざましょ。
ホイール前後で違う幅のリムテープを用意していたために、1 本予備として余っていてよかった……これでまた買い直しとか 3 日ほどふて寝するとこだったぞwww
その後リムテープ交換に再度挑戦してみたが、今度は何故か割とすんなり成功。何故だ……リムテープの個体差か?ともあれ前後共に交換完了。
しかしスムーズとは言ってもさすがはシマノのリムテープ、取り付けにはそれなりのパワーが必要だったのには変わらず、リムテープには結構な歪み後が……これ後でチューブに悪影響ないよな……?
16mm 幅のリムテープを入れたリアホイール。見た感じ両幅 0.5mm ずつ程度のほんの僅かにだが、隙間が空いている感じ。
一応ニップル穴は全部隠れているが、チューブに空気を入れた差の圧にどれだけ耐えてくれるか……通勤本番の前にいくらか試走して様子を見るしかないかな……
最後の試練、絶対に調節できない V ブレーキの片効き調節に挑む
リムテープを交換し、チューブを入れ替え、新タイヤを履かし終えたフロント及びリアホイール。残るはこれをフレームに取り付け、V ブレーキの再調整を行うのみ。
なのだが……
何回やっても何回やっても V ブレの片効きが直ら-ないよ-……
貼り付くシューを何回やっても剥がせない……
リアの方は比較的簡単に調節できた。こちらはいつも通り。ただ、問題はフロントの V ブレーキ。
朝 11 時から作業開始。昼を越え 15 時を過ぎて試行錯誤の回数は既に 100 回近く。
しかし片効きは全く直る気配無し。まるでこれがデフォだと言わんばかりに。
今回フロントホイールは初期装備から WH-RS010 に交換したため、ある程度「ズレ」が大きく出てしまったのは分かる。だがそれにしてもこれは少しばかり酷過ぎる。
確かに自分自身 V ブレーキの調節は苦手で昔から時間を掛けていた方だが、それでも毎回 30 分もあれば前後とも十分に調整できていた。
今回のホイールだって種類を換えこそすれ、ハブ幅は同じ 100mm なんだからいくら何でもここまで酷いズレが出るはずもないんだが……
ブレーキワイヤーの貼りの調節、シューの位置・角度の見直しからナット配置のやり直し、ブレーキ本体のスプリング調節、ブレーキレバーのアジャスト確認。考えられる全てを試しても結果は変わらず THE・片効きのまま。
もはやこれは自分の力と知識ではどうしようもない……プロの御技に縋ろう。そう思いせめて自走できるようにブレーキシューはホイールが回る位置まで離し、片効きでもいいので最低限ブレーキが効くように調整。そしてサドルに跨がりいざ出発……というところで、とんでもない事実を確認。
おいおい、ホイールのセンターがありえないぐらい出てないやんけ!!
はい、やらかしました。ホイール交換した際適当にクイックレバー嵌めてボルト固定したもんだから、これでもかってぐらいにホイール位置はセンターから外れ、ものの見事に片側にズレまくっておりました。
そりゃこんな状態で片効き調整もクソもないよねー……
ちなみにホイールのセンター出した後、片効き調整したらものの数分で完了した。
俺の貴重な時間を返して下さい、俺。
摩耗した精神、そして得た教訓
今回の疲弊の原因は単純明快「確認ミス」。これに尽きる……以後気をつけようかと。ホントに……
一応この後何十 km か試走してみたが、試走の限りでは特に不具合は見つからず快適に試走できた。タイヤは重く、チューブもごく普通のブチルチューブなので足回りはかなり重く感じるのではと思ったが、意外にも体感としての影響はさほど大きくなかった。
ただ、試走中に問題がまた一点浮上。
リアの V ブレーキのブレーキワイヤーエンドキャップが消えていた。
多分片効き調節時にワイヤーを引っ張った際に紛失したのかと。このままだとケーブルがほつれて安全面でも面倒なことになるので、早急に何とかしないと……
おまけ:今回大活躍&苦痛をプレゼントしてくれたアイテム達の簡単レビュー
通勤仕様タイヤの代表格とも言えるタイヤ、それがツーキニスト。ケブラービード主流のこのご時世に重量過多のスチールビード、耐パンク性能向上のためトレッドゴムを肉厚化しているため転がり抵抗悪化と、週末サイクリストから見たら最悪なタイヤだが、日々のツーキニストにとっては大正義の塊のような素敵仕様に仕上がっている。
現実的な通勤距離(~20km)で使う分には、転がり抵抗とか重量とかはさほど気にならず快適に走行できる。今回購入したのは 28c 仕様のため、耐衝撃性能も良く実に理想的な通勤タイヤとなっている。
あんなに削れるとは夢にも思ってなかった。さすがはリム清掃の必須品として挙げられるだけはあると実感できた、リム研磨のための夢の最強アイテム。ただ削り過ぎには要注意。リムの寿命も同時に削っていることを努々お忘れ無く……
その堅さ、噂に違わず。というかもうひとつの方は多少の力は必要なれどスムーズに嵌まったので、結構個体差が大きいのかと疑ってしまう。しかし堅さ=堅牢性なので、耐久力は抜群に期待できそうではある。
苦しむのが嫌な人は素直にシュワルベのリムテープとかに逃げて、定期交換を心掛けた方がきっと幸せになれる。多分。
コメント
こんにちは、初めまして
しろと申します。
私は全く同じタイプの7.5FXを乗りつづけているのですが、今までタイヤとブレーキパットだけしか交換しないで来ました。
最近ブレーキケーブル、ホイール、チェーンなど様々に限界がきているのかなと思い、上記のパーツを新しく交換するかそれともフレームの寿命がもうそろそろなのか、わからないので新しくトレックFX Sport 4 以上の物をを購入するか悩んでいるのですが、金額も含めてアドバイスがありましたらお願い足します。
2019年5月15日 14:55 | しろ
はじめまして、しろさん。
同じTREK 7.5FX乗りとは嬉しい限り。とは言え7.5FXはもう色々と旧モデルですからね……そういう意味では新フレーム購入は確かに選択肢のひとつだと思いますよ!今ならもれなく主流のディスクホイール仕様も視野に入りますから。
とは言えこれまでタイヤとブレーキシューしか交換していないというなら、総走行距離にもよりますが、まずは購入した自転車ショップに点検を兼ねて一度フルオーバーホールをお願いしてみるのもひとつの手かと思います。その際に消耗品類は全交換で。これで意外と乗り味が復活するケースも多くあると聞きます。
対して総走行距離が既に2万km超過のフレームというなら、さすがに各種消耗品はもちろん、クランクやディレイラーなどの駆動系、そして何よりフレーム自体にも結構経年劣化の影響が出ている可能性が高く、例えフレームが無問題でもコンポ類もフル交換となるとお値段が結局新車に届くレベルになりかねないので、その場合は新車購入を考えても良いかと。
どのみち一度ショップで相談されるといいかと思います。素人ではパーツ類はともかく、フレームの劣化具合まではなかなか判断つかないので。
ちなみに私の7.5FXが現在問題なく稼働しているものの、BB周りに僅かな違和感も感じ始めてきています。解決方法はBBを含めた駆動系のフル交換ですが、そうなると今度は古いフレームのため現在の新規格にどこまで対応できるかの問題もあるし、何よりコストが結構かかるので、このまま本格的に駄目になるまで乗りつぶして、そのうち新フレームを購入しようと思います。もちろんディスクブレーキ仕様で(笑)
というのも7.5FX最大の問題はリアホイールのハブ幅が135mmのMTB仕様のため、ホイールの選択肢が極めて少ないことなんですよね……そのためもし現在のホイールが駄目になったら代替品探すだけでひと苦労する羽目になるため、大人しく新フレーム購入しようかと。
余談ですが私の場合、車体の修理費用が車体価格の40%を一度に支払うレベルになるなら、フレームへの愛着やどれだけ乗り込んできたかにもよりますが、その時は修理を諦めて最低限のメンテで最後の最後まで乗りつぶし、浮いた資金を新車に回します。それが一番幸せになれるかと。
ご参考になれば幸いです。
2019年5月16日 22:24 | 伊織
お返事ありがとうございます。
大変為になります。
トレックに行ってきましたら、オーバーホールと部品交換で4万5千円から5万位と言われました。最近音がキイキイ急になりだしたと思ったら次の日には鳴らなくなったりしていたのでそろそろ限界の感じはありました。見た目は綺麗なのですが、走行距離は2万km超過になります。ショップからは買い換えた方が良いかもしれないですよと言われました。
そこで最近40キロ以上走ったりすると疲れたり、ロードバイク にあっさり抜かれたりするとそんなにも違うものなのかなと思っていたので、どんなロードバイクにも負けない最速のフィットネスバイクFX Sport 6を購入しようと思ったのですが、私のサイズであるXLはFX Sport 5以上からは無いということが分かりました。
ショップからはもしロードに乗るのだったらとトレックのÉmonda SL 6 Discか1つ下を進められました。コストパフォーマンスが最高で乗りやすいと言われました。また他のショップではスペシャライズドのTARMAC MEN COMP
DISCを進められました。どちらのショップからもこれからはディスクが標準になるからディスクを買った方が良いと言われました。あと2020年モデルが夏以降出るからそっちを買った方が良いかもと言われました。
ロードバイク も気にはなっていたのですが、クロスバイクとどれだけ違うかが分からず周りのショップでは試乗車が小さいサイズしかなく、乗りこなせるのか不安な部分もあります。もしくはハンドルだけバーハンドルに変えようかなと思っている感じです。
特にクロスバイクからロードに乗り換えて良い思うことがあったら教えてもらえると有難いです。
2019年5月18日 16:28 | しろ
しろさん、どうもです。
内容に微妙な違いはあったもののコメント重複していたようなので、片方だけ生かしました。
>クロスバイクからロードに乗り換えて
やはりクロスとロードでは停車時からの加速性能と、速度維持性能が全く違います。そもそも軽さも違えば、何よりドロップハンドルの前傾姿勢による効果が顕著に速度に反映されるため、やはり乗り心地は素人でも体感できるほど全く違います。
ただ不安に思われているように、やはり最初はドロップハンドルの独特な形状とシフターの操作には戸惑うことが多いのは事実です。私もそうでした……だから私の場合サイクルモードなどの自転車試乗に積極的に参加し、「安全なコースで長距離試乗」「可能な限り多くの機種、多くのサイズを試乗」を試し続けて、その結果として現在の愛車である KUOTA KRYON を購入しました。現在ではドロップに不安はないというか、むしろ舗装路ならドロップの方が快適です。山道などのガッツリオフロードなら多分フラットバーの方が安定性高いと思いますが。
お住まいがどちらかは分かりませんが、関東なら毎年11月前後、関西なら3月前後にサイクルモードがありますので、是非参加して試乗をお勧めします。何事も他者からの話だけでなく、多種多様な比較検討、そして自身での実践が肝要です。
クロスからロードに乗り換えて一番良かったのは、やはりその加速感、爽快感ですかね……とにかく「速い!」。街乗りではストップアンドゴーが多くなる関係上あまり実感しにくいですが、サイクリングロードなどを何十kmもノンストップで走る場合、その違いは平均速度、走行時間という明確な「数字」で現れます。ただ疲労しにくいかどうかは乗る人次第(笑)。エンジンたる搭乗者の身体ができてないとロードでも疲れるのは変わらないです。でも慣れると同距離を走行した場合ロードの方が疲れにくいのは確かかと。
逆にロードに乗り換えて不便に感じたのは、やはり「とにかく気を遣う」。コンビニなどに立ち寄る際には鍵をがんじがらめに地球ロックして常に警戒。私の場合フルカーボンなので転倒や飛来する小石などにも神経質になってしまいます。チェーン落ちした日にはもう涙が止まらなくなる……まぁそのうち慣れますが。嫌でも(笑)
あと個人差がありますが、装備品に気を遣うようになります。「とにかく見栄えの良いものを」「ロードの性能に負けないくらい良いものを」。そして行き着く先はサイクルウェアをシーズンごとに揃えるというウェア沼に……一度嵌まると抜け出せない……
>トレックに行ってきましたら
TREK のストアではやはり TREK の車種のみしか勧められません。TREK は良い車種が多いですが、それが自分に合うかどうかは別問題なので、できる限り多くのメーカーの多くのサイズ、多くのフレームを試し、自分に合致するものを選ぶのが良いかと思います。ロードは30km台が当たり前のように「出る」のではなく「出てしまう」ので、自分にあったフレームでないと事故の元になりかねないので……
ただ2万km超過のフレームなら、買い換えを勧められたのは妥当かと思います。ディスクブレーキ仕様もしかり。ディスクが従来のVブレーキやキャリパーよりも特段優れているというより、現在の主流であるがゆえにパーツ交換の柔軟性や選択肢の幅が広いという意味で。
しかしせっかく購入したロードのドロップを、わざわざフラットバーにしてしまうのは止めた方がよいかと。というのもフラットバーにした場合シフター関係は全て購入し直しになり余計な費用が掛かりますし、余計なパーツをかます分変速性能が落ちる可能性も否めないからです。ロードはドロップハンドルでナンボのもんです。同様にフラットバーのクロスをハンドルだけドロップにしたりブルホーンにしたりするのに異を唱える意見があるのも同じ理由からです。それでもやる人はいるし、一定の満足感もありますが(笑)
一応お勧めされたとありました TREK の Emonda SL6 Disc と SPECIALIZED の TARMAC MEN COMP を確認しましたが、どちらも良いフレームですね!というかEmonda、いつの間にカーボンになったんだ……あれってアルミフレームをウリにしてるんじゃなかったっけか……
Emonda SL6 Disc は最近の TREK にしてはカラーリングが結構良くなって好みの部類になってるし、しかもコンポがオール ULTEGRA とか一体何の冗談だ……これで35万内に収まるなら確かに一考の余地があると私は思います。
同価格帯の TARMAC MEN COMP Disc もやはり ULTGRA なので、こっちもなかなか。後は実際に試乗して一番しっくり来る方を選択できれば最高なんですがね……
用途にもよりますが、「速く」「遠くに」を快適にしようと思っているのならやはり行き着く先はドロップハンドルなので、ならばお勧めするのは最初からドロップハンドル装備のロードバイクです。
「速く」「遠く」は高性能ハイエンドクロスバイクでも実現できますが、ロードの方がより安価に容易くそれを実現できると思います。最近の高性能ハイエンドクロスは価格がかなりシャレになってないので、その金額が用意できるのならロードであってもそれなりのグレードに手が届くはず。というか FX Sport 6 ってお値段私の KUOTA KRYON と大差ない……
色々と無駄なことまで駄弁ってしまいましたが、ご参考になればと思います。色々悩み検討し、より良い自転車ライフを!
2019年5月18日 19:51 | 伊織
お返事ありがとうございます。
最初に書いた文面を送ろうとアドレスを打っている最中に画面が消えたので、送られていないと思い思い出しながらもう一度送り直しました。
もの凄く為になる内容ありがとうございます。
クロスとロードだとそんなに違うのですね。
やはり試乗が大切ですね。現在東京から引越しをして地方に住んでいるので色々調べて試乗できるところに行ってみたいと思います。関東だと11月前後にあるのですね。
あとは鍵ですね、今、一番悩んでいるのも鍵です。実はトレックのクロスバイクを買う前になんちゃってクロスバイクを2回買って1ヶ月以内に2回盗まれています。1台目は1週間以内に盗まれました。その後トレックを購入してから鍵にはもの凄く執着するようになりました。盗まれないように出来るだけ頑丈なもにしたいと思います。
ウエアーは、サイズ的にあまり無いのでウエアー沼にはハマりにくい思いますが、動きやすい物を購入できればと思います。
Emonda 前はアルミだったんですね。なんかEmonda SL6 は昨年、全ロードショップの中でも最も売れたタイプで満足度も高かったらしいです。
色々とありがとうございました。試乗も含めて色々と検討してしてみたいと思います。また、ご相談することがあるかもしれませんが、その時はよろしくお願いいたします。
2019年5月18日 22:47 | しろ
Emonda、確かにこのスペックならば最も売れたというのも頷けるかもです。私も ULTGRA コンポのディスク仕様ロード欲しい……もっと欲を言えばコンポは Di2 ULTGRA でホイールはカンパの Zonda のディスク仕様が欲しぃ……
鍵については、ご参考までに私はロードには基本的にシャックルロック(U字ロック)とチェーンキー、そして予備のワイヤーキーの3つを持ち歩いて使用しています。
シャックルロックはフレームと建造物などを強力につなぎ止めておく地球ロックために使用し、チェーンキーはホイールとフレームの連結と固定、そして万が一シャックルロックでは地球ロックに長さが足りない場合の代わりとして使用しています。その場合シャックルロックはフレームとホイールの固定用ですね。固定するのは基本リアホイール。
そして予備のワイヤーキーは本当に気休め程度の強度なので、チェーンロックと併用してのサドルやホイールとフレームの固定程度に使用しています。
どのロックの場合も、基本的にロードから長時間目を離さないようにしています。結局の所専用工具を使えばどのロックも必ず破壊できるので、要は破壊までの時間をどれだけ稼げるかがロックの役割と考えていますので……簡単なロックで安心できるのは室内保管が可能な自宅や自転車施設などだけですかね。
自転車の盗難は本当に嫌ですよね……私もクロスやロードではありませんが、学生時代からママチャリやシティサイクルは通算で4台やられています。しかも内3台がやられたのはバイト先のジャスコの職員専用駐輪場……もう20年近く前ですが。しろさんもどうかお気をつけを……
ウェアについては、まぁロードに乗ればそのうち感覚が麻痺ってきます(笑)。私も最初はあんな全身タイツみたいなのは超拒否感がありましたが、一度手を出すと信じられない開放感と快適感で脳から快楽物質ドバドバ出まくりでした(笑)
もしそこそこ安定した評価のあるお手頃なウェアをお探しなら、Amazonや楽天を主体として販売されている「サイトウインポート」というブランドのサイクルウェアがお勧めです。その名の通り斉藤さんという個人が販売されているブランドですが、結構評判も良く私も愛用しています。
それでは、いずれロードバイクデビューされるのを楽しみにしております!
2019年5月19日 00:13 | 伊織
こんばんは、しろです。
良いアドバイスありがとうございます。
鍵3つは凄いですね、でもやはり鍵は出来るだけ厳重にした方が良いですもんね。鍵の掛け方とても参考になります。
ウエア「サイトウインポート」で検索してみました。大きいサイズまであるんですね。デザインも思っていたよりカッコ良いです。それにめちゃ安い、これはやばいです。沼にハマりそうです。
これからワクワクしながら毎日を過ごせそうです。
より良いアドバイスありがとうございました。
また、よろしくお願いいたします。
2019年5月19日 01:18 | しろ
しろさん、どうもです。
お役に立てたのなら幸いです。それでは良い自転車ライフを!
2019年5月19日 10:25 | 伊織
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