KingTTC ワイヤーロープカッター WC-150 購入&レビュー
TREK 7.5FX のブレーキケーブル交換に必要となったため、急遽購入することになったワイヤー切断専用の工具であるワイヤーカッター。
自転車用のワイヤカッターと言えばやはり自転車ショップなどでは Shimano や HOZAN あたりをよく目にするが、ここはあえてそうした自転車整備の「定番」ではなく、純粋に「ワイヤーカッター」としてネット上などで評価の高い「KingTTC ワイヤーロープカッター WC-150」を選択してみた。
……とは言ってもこれはこれで有名どころなので、やはり自転車整備の定番みたくはなってるけど(笑)
ちなみに「KingTTC」は恐らくブランド名で、メーカーは㈱ツノダ。信用と信頼の日本製ということで、日本製好きな自分としては価格面でも性能面でもブランド面でもまさにベストチョイスだった。
純粋かつ単純にワイヤー切断能力に優れるが故の、高評価なお薦めワイヤーカッター
ワイヤーカッターはプライヤーなどのように「いくつかの用途に使える」工具ではなく、ただ単純に「ワイヤーを切断する」ことのみに特化した専用工具。
そうした専用工具類は他の工具類に比べて使用頻度は低いものの、その限定された用途が故に製品の性能評価が非常に簡単かつシビアに行える。
よってこの WC-150 を選択した理由も、ネット上で高評価な理由も唯ひとつ。「お手頃な価格帯にも関わらず、ワイヤー切断能力に優れている」の一点に尽きる。
とは言ってもそれは極めて高価かつ高精度のプロ用工具と肩を並べる、というものではなく、「あくまでも1,200円台という素人でも非常に入手しやすい価格帯でありながら、その価格帯に求められるレベルは十分に越える性能を有する」というもの。
まぁプロ用工具なんてそうそう使う機会ないからどれほど差があるか何て分からないけど(笑)
ただ実際に使用してみた感じ、「何でこの程度の力でワイヤーがこんなに綺麗かつ簡単に切れる?」と思えるぐらいには、素人でも容易に体感できた良い工具だった。
やっぱり滅多に使わない工具なので、そこそこの価格で必要十分以上の性能のモノを購入できるというのは何ともお得な気分になれて良い感じ。
もちろんどんなワイヤーでも切断できるわけではなく、一応パッケージには主な用途や対応ワイヤー径などが記載されているので、使用はその範囲で。
刃部分は高周波焼入れされた分厚い特殊合金鋼。開閉ロック機能もあり、開閉バネ近くにはキャップなどをかしめるための部分も。
切断能力はご覧のとおり。幾重にも束ねられているワイヤーがほどけることなくスッパリと切断。もちろんこれは作業する際の力加減や慣れもあるので、どんなやり方でも綺麗に切断できるわけではないけど。
切断時はインナーケーブルを挟み少し力を入れて強めに握るだけで「パチッ」という感覚で簡単に切断可能。切断された方のケーブルは固定されてないと勢いをつけて跳ねることがあるので要注意。
ちなみにアウターケーブルも同様の方法で切断可能だが、Amazon のレビューなどでもある通り、やはりアウターは太めのため、そのまま切断すると少し切断面が潰れてしまうことが。
しかし切断自体は大して力も要らずに簡単なので、アウター内に不要なインナーケーブルを先に通しておいて一緒にカットするか、切断後の形成作業を丁寧にするかすれば特に問題ないかと。
それほど頻繁に自転車のメンテナンス作業をしないなら、WC-150 が最もお薦め
実はこの WC-150 には新しいモデルとして、より太いワイヤー(6mm)の切断にも対応した WC-200 がある。
対応ワイヤー径以外にも、開閉バネやロックなどの形状が異なっているなどの変更点がある。
また他社メーカー(ゴッドハンド)だが、形状から恐らく WC-150 の OEM マイナーチェンジ版と推測される自転車用ブレーキケーブル切断に特化した BWC-150 というワイヤーカッターもあったりする。
こちらは自転車用と銘打っているだけはあり、アウターケーブルカット用に口径の広い刃も付いているため、より綺麗にアウターカットができるようになっている。
どちらも概ね高評価なのでこれらを選んでも自転車の整備は快適に行えるのは間違いないだろうが、価格の方はどちらも2,000円前後と若干お高くなってしまう。
もちろんたかが数百円の差なので気にしなければそれでいいが、普段は滅多に使用することのない工具なので、使用頻度と性能、そして価格のバランスを考えるなら、やはり WC-150 が最も性能と価格とのバランスが良いワイヤーカッターなのではと思う。
現時点でただ唯一この WC-150 の難点を挙げるなら、グリップの色はもっと汚れの目立たない色にして欲しかったというぐらい。自転車整備していると結構油汚れが目立つんだよね……
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