飽和する趣味に溺れる、とある奈良県民の徒然趣味日記。

新ロードホイール ALX473EVO 実走インプレと選定理由について

2018年1月3日

 あけましておめでとうございます。本年もどうぞ徒趣庵をよろしくお願い致します……という前年と全く同じ新年の挨拶だが、今年は色々やること山積みで元旦の新年ライドは出来ず仕舞い……

 しかしながら昨年購入した KUOTA KRYON 用新ホイール ALEXRIMS ALX473EVO を年末に 300km ほど乗り回すことができたためその実走インプレ及び、なぜ ALX473EVO を選んだのかその理由などをちょっと紹介していこうかと。

軽量?安価?ALEXRIMS ALX473EVO を選んだ理由

 ALEXRIMS、そして前身ブランドである A-CLASS は一応知った名ではあったが、そもそも当初は新ホイール購入の選択肢には全く入っていなかった。自分の中のイメージは良くも悪くも無く、ただ「そんなブランドもある」程度。
 新ロードホイール購入を考えた際に候補に挙げたのは、やはり定番中の定番である Shimano(シマノ)か Campagnolo(カンパニョーロ)のふたつであり、他にも Mavic(マヴィック)やらも知識にはあったが候補には入ってなかった。

 中でも特に優勢だったのはやはり Shimano ではなく Campagnolo。理由は単純に G3 組など見た目が良かったのと、搭載予定の KUOTA KRYON がイタリアブランドのフレームゆえにやはり同じイタリアブランドのカンパは(性能的にではなく感情的に)相性が良いと思ったので。実に素人らしい判断だ(笑)

 そのためホイールの選定基準もやはり素人っぽく単純で、最重要選定項目は以下の3つ、

  1. 予算内(5万円~上限10万円)に収まること
  2. できる限り軽量なこと(最低 1,500g 台、ベストは 1,400g 台)
  3. ホイールの外観が好みであること(他が同条件ならリムハイトが高いやつ優先)

 これらを元に最初に購入候補として考えていたのが、以下のホイール達。

 もはやド定番中のド定番、説明不要ご意見不要落書き無用のカンパの Zonda(ゾンダ)。ありとあらゆるスペックが初期装備の鉄下駄ホイールからのバージョンアップにこれほど最適なものはないと全力で訴えかけている。
 価格は Wiggle なら下手すりゃ 30,000円台と冗談のような安価設定、1,500g 台の明らかに鉄下駄とは一線を画する軽量性、そしてリアの G3 組スポークの美しさに加え、何より「カンパの定番中の定番」のネームバリューがもたらす絶対の安心感と安定感はもはや鉄壁どころかオリハルコン製の要塞の如し。

 しかし正直なところ ALX473EVO を見つけるまでは購入候補 No.2 の座にあった Zonda。なぜ No.2 かと言うと、実は新ホイール購入に際しては「可能な限りホイール軽量化の効果を体感したい」という思いがあり、これを最大限に体感しようと思った場合「可能な限り軽量なホイール」を「まず一番最初」に選ぶ必要があったからだ。

 そのためこの時点での No.1 候補のホイールは、

 重量 1,400g 台の超軽量クラスに属し、アルミクリンチャーの最高峰とも言われるカンパの「Shamal Ultra(シャマルウルトラ)」。Zonda よりもさらに2グレード高位に位置する文字通り最上位クラスのホイール。
 最上位であるがゆえに「もっと上位のホイールを選んでおけば……」などという後悔とは永遠に無縁でいられるという付加価値すら付いてくる。

 一応真の最上位には Shamal Mille(シャマルミレ)があるにはあるが、あっちはリム面がプラズマ電解酸化処理されていて使用するブレーキパッドを選ぶなど結構クセがあるため、候補からは除外。やっぱり余計な気遣いなく使えるのは素人には大事な要素。

 ただそんな完全無欠の Shamal Ultra の唯一と言ってもいいネックが 10万円台という価格帯。それが Zonda と天秤に掛けた場合、互いに拮抗してしまう原因となっていた。

 一応予算の上限は10万円を見ているが、実際にホイールに10万円はやはり結構なプレッシャー。というか自転車に無縁な一般人から見たら病院行ってカウンセリング受けてお薬投与されるレベル。
 でも鉄下駄ホイールから一気に 1,400g 台ホイールに交換すれば、まず間違いなく軽量化の効果を素人であろうとも最大限に体感できるのは間違いない。

 これがまず最初に Zonda、そしてその後 Shamal Ultra ……と少しずつ軽量化する道を選んでしまえば、恐らく体感できる軽量化の効果はかなり薄れてしまうことは想像に難くない。
 他にも Zonda はステンレススポークで乗り心地が柔らかくロングライド向き、対して Shamal はアルミスポークで乗り心地が固い分剛性最強で反応性抜群のため、レースなどに使用する決戦用途向きなどといった評価の違いもある。

 自分自身のロードの用途は基本ロングライド一択なので、それを考えるとやはりベストは Zonda。用途にベストマッチしてお値段もこなれており、しかもそれなりに軽量。
 Shamal はどう考えてもオーバースペックだが最高峰であるがゆえに今後(破損以外で)買い換える必要性がなく、性能的に最高なホイールを有しているという満足感も完璧に満たされる。

 ホイールの乗り心地や剛性については、正直複数のホイールの乗り比べをしたことがない素人にしてみればほとんど意味の無い情報で、どのようなものか実感が湧き辛く想像も出来ない。

 ホイールの性能は決して重量だけを見るのではなく、「どの部分が軽量なのか(外周(リム)が軽量な方が回転体としては高性能)」「剛性は固いか柔らかいか(乗り心地や反応性に直結)」「スポークの種類、組み方(ホイールの剛性と関係)」などといった要素を複合的に見て判断する必要があるというのはネットや雑誌のインプレなどでも繰り返し記述されている謳い文句だが、

 そんなもの「良いホイール」の価値基準を持たない素人に判断できるはずもない

 剛性?そもそも今履いてる鉄下駄ホイールがどっち寄りかも分からん。そりゃ「鉄下駄」っつーぐらいだから固いんじゃねーの?
 乗り心地?どんなホイール履いたって素人なんて 100km 乗ればお尻痛くなって次の日はもう乗りたくなくなるのが常だっつーの。乗り心地良くしたけりゃまずサドルなんじゃねーの?
 スポーク?あんな棒っきれなんてリムとハブを繋ぐ以外に何か意味あんの?というかあれ単なる鉄の棒でしょ?種類なんてあったの?あってもせいぜい断面が丸か平たいかぐらいっしょ?

 ロードバイク初心者の知識レベルなんてまぁこんなもの。少なくとも自分はそう(笑)

 後悔の無い良いホイールを選定しようと思えば、やはりそれなりの知識と経験が必要なのは間違いない。が、今回のようにまず初期装備の鉄下駄ホイールから最初にグレードアップしようと考えた場合、やはり選定基準とするのは

  • 価格帯(予算に収まるかどうか)
  • 重量(納得のいく重量か)
  • 見た目(所有する満足感が得られるか)

 この程度でいいんじゃないかと思う。その上で定番と呼ばれるホイールさえ選択すれば、少なくとも初期装備の鉄下駄ホイールよりかはほぼ 100% 確実に全スペックは向上するはず。
 そしてその後はそのグレードアップしたホイールと最初の鉄下駄ホイールを比較し、それを元に自分の中で「良いホイールの基準」を作り、それを今後の指標にするのが正しいホイールの選び方なのではと思う。

 ……で、前置き超長かったけど、これらを踏まえてなぜ Zonda などの定番ホイールではなく、わざわざここ最近になるまでほとんど知らなかった ALEXRIMS の ALX473EVO を選んだのか、その理由はこちら。

  • 40,000 円台という予定予算内でも底値近い価格帯
  • アルミクリンチャー最高峰の Shamal Ultra と比肩する 1,400g という軽量性
  • 30mm という、この価格帯ではほぼ見られないそこそこ高いリムハイト

 見よ、この 素人基準オールクリアの狙い澄ましたかのようなスペック群!

 定番中の定番ホイールであるカンパの Zonda とほぼ同価格帯で重量は Shamal Ultra クラス、しかもリムハイトは 30mm とディープとはいかず恐らくエアロ効果を発揮するほどでもないが見栄え的には十分印象強いという素敵仕様。

 これで心惹かれなかったら嘘でしょ。

 ただ、重量だけ見ればアルミクリンチャー最高峰と同レベルの逸品が果たして本当にお求めやすい価格で提供されるか、というか製造できるのか……という疑念はさすがに素人でも持つのは当然。
 実際に重量が 1,400g 台で価格が 4万円台だとするなら、そこには必ず何かしらの「コストダウン」が図られているはず。コストダウンとまで行かずとも、少なくとも Shamal クラスには劣る明確な「違い」があるはず。

 とは言えスペック表ばかり眺めていても考えつくのはあくまでも憶測ばかり。実際乗ってみなければ評価も批判も出来ず仕舞い……というわけで、ダメ元覚悟で購入を決意した次第である。

 前回でも触れたが、この ALX473EVO はそんな価格からはありえないハイスペックを持ちながら実際に購入してレビューやインプレしている個人が皆無と言っていいほど存在せず、あるのはショップやメーカーからの情報のみ。
 もちろんショップやメーカーの情報が信用ならないわけではないが、ビジネスである以上リップサービスを多分に含む内容なのも理解できる。

 ……つまり ALX473EVO の購入はほぼ情報がないまま行う、人柱上等の覚悟 を前提としてるわけだ。

 まぁ実際には価格が価格なので痛手が無いわけではないがダメージも少ないので「まぁ駄目なら駄目でいいや」程度に考えていたし、少なくとも鉄下駄ホイールよりかは確実に高性能なのも解ってはいたので、覚悟と言ってもそこまで気合い入れてたわけでもないが(笑)

 それに実際使用してみたら、果たして定番ホイールに並ぶかどうかは分からないが、少なくとも悪いという印象だけは受けなかったのも確かだし、素人のみでも軽量化の効果を間違いなく実感もできた。

 そこら辺は次の実走インプレでちょっと触れていこうかと。

KUOTA KRYON + ALEXRIMS ALX473EVO で 300km 実走インプレ

 ……というわけで年末の寒い中、我慢できずに凍えながらも方々を約 300km ほど ALX473EVO 履いて走ってきたので、その実走インプレをしていきたいかと。

 使用するロードは KUOTA KRYON。タイヤやチューブは基本的に前ホイール WH-RS010 からの移植品で、スプロケもチェーンも、その他装備品もそのままのため、走行条件はほぼホイールのみ交換しただけ。一応変更点として前後タイヤの入れ替えと、後輪のチューブのみ新品の R’AIR にしているが、さほど大きな影響はないと見なす。

 試走してみたのはいつも走っているサイクリングロードの短距離走行がメインで、一応ロングライド評価のため大阪の淀川沿いから木津川沿いのサイクリングロードを通り奈良へ戻ってくる 100km コースも試して見た。この季節それより長い距離は寒さで心が折れそうだったので、もう少し暖かくなってからか重装備で固めてからに……

重量 1,400g 台の効果は主にストップアンドゴーの連続となる市街地で本領発揮

 ホイール前後の総重量 1,460g は伊達ではなく、普通に鉄下駄ホイールと持ち比べてみた場合簡単に重量差を判別できるぐらいに軽い。だがそれがどこまで走行時に実感できるかがこのホイールの最大の課題と言ってもよかった。

 結果として、正直走行時にはそこまで軽量化の効果を実感できるほどではなかったが、市街地で信号で一時停止し、その後再度発進する際のペダルの軽さは まさに特筆モノ。

 これについては、例えば Shamal などのインプレでも言われていた「軽量なホイールは鉄下駄ホイールよりも慣性力が働き辛いため、走行時に足を止めるとすぐ止まってしまう。その恩恵を最大限に感じられるのは停止状態からの発進時とヒルクライムの時」というのにそのまま当てはまる事例だった。つまり 1,400g 台という軽量ホイールの実力は如何なく発揮しているわけだ。

 走行中の軽量ホイール効果については正直素人ではその微妙な違いを実感できるほどではなかったが、市街地ではストップアンドゴーが多く、郊外に行けば坂道に阻まれる日本のサイクリング事情を鑑みた場合、軽量なホイールが生み出すメリットは相当高いはず。と言うか高かった実際(笑)

 恐らく平地巡航についても、100km を越えてより長距離の走行になってくれば、例えば疲労感などの面で徐々に違いが見えてくるのではないかと。

平地でのリムハイト 30mm のエアロ効果と回転性能の向上は残念ながら素人では体感できず

 ALX473EVO のウリである高精度シールドベアリング(正確には接触ゴムシール型ベアリング)と 30mm ミドルハイト仕様のリムの効果については、まぁ予想はしていたが素人では実感には至らず。

 ただ接触ゴムシール型ベアリングは摩擦トルクが大きくため回転が渋く、停車時の低負荷実験では鉄下駄ホイールの WH-RS010 よりも回らなかったという悲しい実績があったものの、実際に走行してみればそんな摩擦トルク差など感じられない程度には良く回っていた。やはり低負荷時と高負荷時では違うということか。

 リムハイトがもたらすエアロ効果については、そもそも平均速度 35km 以上でないと感じられないとは言われていたし、30mm 程度のリムハイトではその効果も乏しいのは最初から分かっていたので、効果を体感できなかったことについては特に感想は無し。

 第一そもそも平均速度 30km が出せない人間にそんな難しいこと言われても(笑)

 ただ、一定時間のみの巡航速度に限って言うなら、低速から一気に 40km 近くの高速域に持っていくのは確かに随分楽になったようには感じた。最初の出だしが早くなったためか加速が非常にスムーズな感じ。
 その後の速度維持についてがあんまし鉄下駄ホイールの時と変わらないという印象……軽量な分維持が楽になってくれればと考えていたが、上記で述べた慣性力の低下もあるのか 35km 以上での走行は残念ながらこれまで同様 10 分と持たない。

 以前ネットで ALX473EVO のスペックからの推測で「ALX473EVO はハブやスポークで軽量化してリムは重めのホイールのため、総合性能は 1,500g 台の Zonda に劣る」というのを目にしたことがある。
 Zonda はサイクルモードの試乗でしか乗ったことがないので何とも言えないが、確かに外周部のリムが軽量なほど回転体としては高性能というのは分かる。
 ……が、もしリムが重いのならもう少し慣性力も働いてくれてもいいのでは……それともこれが総合性能とやらの差なのだろうか。分からん……

 まぁ、それ以前に搭乗するエンジンたる自身のスペックが低いので、そもそも根本的にヘボいが最大の難点なのは疑いないのだが(笑)

向上した剛性については評価基準がないため評価できず

 ホイールの剛性について調べたところ、基本的には

  • 剛性が高い=踏み込んだ際の反応が良いが、反面路面からの振動に敏感で乗り心地が悪い
  • 剛性が低い=踏み込んだ際の反応にロスがあるが、路面からの振動を緩和して乗り心地が良い

 ということらしく、剛性=ホイール自体の耐久性ではないらしい。ふむ。

 有名どころで言うと、カンパの Zonda は柔らかいステンレススポークのため若干剛性が低くロングライド向き、Shamal は堅いアルミスポークのため剛性が高くレースなど決戦用、というのが良く聞く話。

 ALX473EVO はハブを新設計して横剛性を向上したとあるが、ホイールの剛性にはどうやらスポークの素材や種類も関わっている模様。で、ALX473EVO のスポークは Pillar 社製エアロスポークとは分かっているが素材についての明記はなかった。恐らくアルミはないはずなので、ステンレスあたりか。
 ……となると単純にスポークの材質としては Zonda と同様柔らかめとなるが、スポーク形状は Zonda がストレートスポークなのに対して ALX473EVO は Jベンドスポークとなっている。

 調べてみると Jベンドスポークは汎用的なスポーク形状で入手しやすく交換も容易だが J 字部分が折れやすく、対してストレートスポークは耐久力が高くその分カッチリとスポークテンションを上げられる。

 つまり、ストレートスポークの Zonda の方が剛性は ALX473EVO よりも高いということになる。

 他にもカンパの G3 組に代表されるスポークの組み方によってもこの剛性が大きく異なってくるようだが、そこまで突っ込んでいくと完全に自分の理解の限界を超えてしまうので割愛したい。

 ただ、今の自分の中には剛性や耐久力を比較できるような基準が皆無で、机上の知識にしても現状人から聞きかじった以上のものがない。
 この剛性の差が本当にスポークの種類から来ているのか、それとも他にそれに匹敵するような要因があるのか、あるいはあったとしてそれがどう実感として現れ来るのか、現時点では全く不明のままだ。

 多分これを体感して評価を下すためには複数のホイールを一定期間以上使い続けなければならないだろうから、現時点ではこれらスポークの違いから来るホイールの剛性については評価は出来ない、何かを感じても それは多分気のせい ということにしておこう(笑)

総評:結局 ALX473EVO を使用してどうだったのか、ALX473EVO はお薦めできるか否か

 ネット上に驚くほど個人のインプレがない ALX473EVO、それだけでもう知名度の低さが窺えてしまうが、多分その中で賢明に ALX473EVO の情報を探している人達が知りたいことは恐らくただひとつ。それは「買いか否か」かと。

 それについては個人の趣味嗜好も多分に関わるのであくまで個人的な見解になるが、ロードバイクに初期装備されている鉄下駄ホイールからのグレードアップを考える、つまりは一番最初のホイール交換に望む場合、特に大きなこだわりがないのなら、

 大人しくカンパの Zonda あたりを選んだ方が幸せになれる。

 自分で購入した ALX473EVO に真っ向から喧嘩売ってしまった(笑) しかしまぁ何が一番無難な選択かと言えばそういうことだ。これは恐らく間違いなく。

 はっきり言って Campagnolo は自転車業界では最大手中の最大手の一角。スペック的に似たようなものを比較して単純にどちらが高性能かを問うた場合、100人居れば99人はカンパと応える。それぐらいのビッグネーム。
 性能的にはもちろんだが、何より大きいのはその知名度。ロードの扱いがあるショップでカンパのホイールを扱ったことが無いなんてショップはそうそう存在しないはず。

 それはつまりどこのショップでも購入できて、出先でトラブルが発生してもどこのショップでも対応可能で、自分で対応する場合もネットで検索すれば対応方法の情報がズラリと並ぶということ。

 この安心感と安定感は、初めてのホイール交換に望む素人には極めて大きなアドバンテージとなるはず。

 対してALX473EVO は使用レビューほぼ皆無、メーカーやショップに掲載されている情報も決して十分な満足が得られるほどではなく、万が一のトラブルが起きてもどう対応していいのか悩むハメになる。

 シマノやカンパのホイールさえ購入すれば、これらの悩みからは簡単かつ完璧に解消される。性能についても重量では若干 ALX473EVO よりも重くなるかもだが、総合的には大差ない性能のホイールが手元に届く。

 なら、わざわざ ALX473EVO を選ぶ理由は?なぜそこまで理解しながら ALX473EVO を選んだのか。それは、

 もう単純に欲しかったから

 これ以外にないくらいにこれしかない(笑)

 具体的に述べるなら、やはり主軸となるのは既に上げた通り、

 一番最初の交換で可能な限り軽量なホイールを使い、軽量化の効果がどれほどのものか実感したい

 というのが何より大きい理由。ロードバイク人生初のホイール交換のこのタイミングこそ、この軽量化の効果を最も実感できる唯一の機会と言っていい。
 もちろん少しずつ軽量で高価なホイールに交換を繰り返すという方法もあり、これはこれで多くのメリットがあるかもだが、やはり個人的にはロード人生初のこのタイミングに可能な限り軽量なホイールを入手して、その効果を実感したかった。

 当初の新ホイール購入候補に、自分の実力からは明らかに分不相応な Shamal Ultra を入れていたのはそれが理由に他ならない。

 だがやはりShamal Ultra はどうしても 10万円台という下手すれば新フレームにすら手が届き得る価格がネック……そこに価格としては半額以下で重量は同等の 1,400g 台のホイールの存在を知ってしまっては、もう引くことは叶わないというわけだった。

 他にも 30mm ミドルハイトリムの見栄えなど気に入った部分もあったが、最大の決め手はやはりこの価格帯ではまずないぐらいの 1,400g 台という軽量性、これに尽きる。

 しかし方々で言われている通り、ホイールの性能は必ずしも重量のみでは決定しない。もしかしたら今後 Zonda あたりを購入して乗り比べれば、明らかに Zonda の方が良い!ALX473EVO は駄目だ!と言い出すかも知れない。
 結局は重量という数値こそが一番人間に理解しやすい指標というだけで、ホイールの全てを決定付ける要因にはどうしても重量だけでは役不足というわけだ。

 ……が、それも同クラスやあるいは近似スペックのホイールと比較しての話。いくら方々で Zonda より下、重量だけのホイールなどと揶揄されようと、初期装備の鉄下駄ホイールよりも遙かに高性能で、圧倒的な満足感を得られるのに疑いも誤りも無い。

 自分は数あるホイールの選択肢の中から「一番最初に最軽量を」という目的を果たすためにこのホイールを選んだが、選択肢は他にもいくらでもあるよというお話。

 ALEXRIMS ALX473EVO は確かに重量以外に特筆すべき点がないホイールかもしれないが、それは決してホイールとして悪い要因ではないはず。
 自分同様に最初から可能な限り軽量なホイールを求めたり、他人が使っていない珍しいホイールが欲しいという人には間違いなくお薦めできるホイールだと思う。

 何を隠そう隠された理由として、「これ使えば他のロード乗りとはちょっと違う感出せるなwww」と思ってたりもしたし(笑)
 実際サイクリングロードとか走ってるとシマノやカンパのホイール率えらい高いのよね……まぁメジャーどころだから仕方ないんだけど。

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