飽和する趣味に溺れる、とある奈良県民の徒然趣味日記。

ムーヴカスタム X Hyper SAⅡ 走行性能レビュー【峠道編】

2016年2月11日

 先日納車となった新車の「ダイハツ ムーヴカスタム X Hyper SAⅡ」、普段は主に母親が通勤に使用するため購入者の私自身が乗る機会はあんまりないという理不尽な目に遭っているが、今日は抜群の晴天だったため、せっかくのサイクリング日和ではあったが母親から車を奪って逃走少し走行性を試すためにプチドライブでもすることに。

 というわけで目指したのは数年ぶりとなる「道の駅 針T.R.S」。名阪国道(国道25号線バイパス)の針インターチェンジに隣接する道の駅で、最後に訪れたのは2011年10月だから約4年ぶりの来訪となる。

走行したのは名阪国道から針T.R.S 経由で水間峠方面へと抜ける峠道ルート

 奈良方面から針T.R.S に行くには天理インターから名阪国道へ入り、ひらすら西へ向かうのが最もオーソドックスなルートとなる。

 西名阪自動車道から直結で進入できるため錯覚しがちだが、名阪国道はあくまで国道(扱いは国道25号線バイパス)のため無料通行可能というのもポイント。

 今回は針T.R.S をゴールにするのではなく、出発地点である法隆寺から針T.R.S へ到達後、そのまま北上して水間峠方面を目指すルートを選択。
 このルートならば直線、登り、下りそれぞれを適度な距離でほぼノンストップ走行することができるため、新車の走行性能テストにはちょうど良いと判断。

まずは名阪国道~針T.R.S のひたすら登り坂が続くルート

 天理インターから名阪国道へ入ると、すぐに上り坂が約 10km ほど続き、その後針T.R.S まで約 5km ほどが緩やかな下り坂となっている。
 登りは軽自動車にとって最も苦手となる長距離の登坂ルートで、平均で約4%、死亡事故多発地点として有名なΩカーブでは始点と終点の高低差は単純計算で約12%(実際には大きく迂回して緩やかな登坂となっており、ゆえにΩ型)という、急勾配、急カーブを兼ね備えた軽自動車キラーなルートになっている。

 実際に前車の第4世代ムーヴカスタムで友人連中を連れて走行したことがあったが、定員4人をフルで乗せた状態だとアクセルベタ踏み状態で速度が60kmに届かないという悲惨な目に遭うハメに。
 まぁ乗っている連中が揃いも揃って体重 100kg に迫る 豚人間 巨漢連中という、軽自動車の限界を試すかのような酷使状態での走行だったので止むを得ない結果だったかと(笑)

 今回は乗員は運転手1人のみでの走行で、しかも乗るのは納車したての新型第6世代ムーヴカスタム。さらにいつもは渋滞が結構起こるルートであるにも関わらず、今日は幸運にもノンストップで走り抜けることができたという好条件下での走行なので単純に前車との比較はできないが、取りあえず事故には気をつけつつザッと走ってみた結果……

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 やっぱりひたすら続く登坂走行は若干キツいことが判明。

 さすがに今回はアクセルベタ踏みしなくても速度は 60km 台をキープ、急カーブも変にブレることなくスマートに曲がりきることができるので、走行性能は決して悪くないし、高速走行に付きものの他車の高速走行音やロードノイズの類ははっきりと軽減されているのが分かる程に静音対策もしっかりされている。
 ……が、やはりこれだけの斜面が延々と続くと、どうしても出力・馬力共に規格上の制限がある軽自動車では息切れが起こるのは否めない。
 アクセルを踏み込もうとも70km、80km は中々出せず、今回初装備となる D Assist のパワーモードだと一時的に馬力を稼げるため登坂時でも速やかな加速が可能となるものの、燃費面を考えるとずっとそのまま走行し続けるわけにも行かず……

 今回は取りあえず針T.R.S までは D レンジのみで走行しており、S レンジあるいは S レンジ+パワーモード併用ならもっと快適な走行が望めたかも知れないので、また機会があれば試してみようかと。

 S (スポーツドライブ)レンジ及び B(ブレーキ)レンジはこの後走行する国道369号線と水間峠での下り坂で多用することになるので、レビューはそちらにて。

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 針T.R.S に停車後ふと側面を見ると、納車からわずか一週間で結構汚れていることに気付く。そのうち綺麗に洗車するか……

 ちなみに昼食はここでロッテリアに入って新メニューを食べたが、それについてはまた後日レビューということで。

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 しかし針T.R.S は毎度毎度ツーリングのバイクが山のように集まってるな……しかも今日は絶好のツーリング日和だし尚更か。
 また人が乗車していたため写真は控えたが、実は停車したすぐ後ろにはコペンの大集団が集まっており、皆一斉にルーフをオープンしてそのまま軽やかに走り去っていった。
 最近は初代よりも2代目コペンをよく見かけるようになった。今回見かけたのはライト形状から見て恐らく全車種ローブで、しかも大半がイエローという見事な統一感(笑)

 コペン……日常使いメインじゃどうしても実用的とはいかないが、あれはあれで良いと最近思えてきたというか欲しくなってきた(笑)

針T.R.S から水間峠を越える道も、急勾配(下り)と急カーブの連続地帯

 昼食後、針T.R.S から国道369号線を北上して水間峠を目指す。水間峠もまた登り下りの連続だが、国道369号線は比較的勾配の緩い登り下りの連続で、それほどストレスを感じずに峠道を楽しめるコース。
 実際にここでは名阪国道ではやや残念な結果となった D Assist のパワーモードをかなり活かすことができ、また S レンジでの走行もその効果を大きく実感することができた。

 こうした登りと下りが交互に連続するルートではシフトを S レンジに入れておくと高トルク維持で走行できるため登りやすく、また下りではエンジンブレーキが効きやすくなるので安全面でも高い効果がある……という説明書通りの効果を体感できる。
 登りは D レンジ+パワーモードでも近い効果を得られるが、急な下り坂での S レンジあるいは B レンジでのエンジンブレーキの効果はかなり良い具合だった。

 国道369号線を越えて水間峠から奈良市内に至るルートは、名阪国道とは真逆で約 10km 続く下りの急勾配と急カーブの連続地帯となり、D レンジのままでの走行は危険というか無理に近くなるため S あるいは B レンジでの走行が必須となり、それゆえに S レンジ及び B レンジの下り坂での効果を最大限に体感できた。
 とにかくS レンジだとエンジンブレーキしっかり効くため急な下り坂の対応が非常に楽になるし、下り直後に登りでもトルクがかかっているため失速せずに踏ん張れる。
 B レンジだとエンジンブレーキはさらに強力なため、急激な下り坂と急カーブの連続地帯では明らかにフットブレーキの頻度を押さえることができた。

 第4世代のムーヴカスタムにも当然 S レンジや B レンジは存在したが、正直ここまで効いたかどうかは記憶にない。まぁ気にしてなかったのもあるが(笑)

 運転のセオリーは下り坂では「フットブレーキは多用せずにエンジンブレーキを活用する」だが、AT 車、特に CVT 車は D レンジのままではエンジンブレーキが非常に効きにくいため、坂道が多い地域での運転では S あるいは B レンジを使いこなすことがほぼ必須となる。

 つまり、盆地住まいの奈良県民には必須ということ(笑)

 でも安全走行のために一番効果的なのは、こんな危険な峠道をむやみに走らないことか(笑) それにしても昔よくこんな激坂を自転車で走り抜けたものだな自分……

やはり登坂は少し厳しく快適とはいかないものの、十分走ることはできる

 総評としては何とも聞き飽きた曖昧なものになったが、まぁいくら世代を重ねようと軽自動車の規格制限がある以上エンジン性能がものをいうシチュエーションでは仕方がないことかと。

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 ただ長距離に及ぶ登り坂が苦手というだけで、走行性能、特に快適性の面では決して悪くなく、容易に実感できた静音性や耐振動性、コーナーリング時の挙動などは明らかに第4世代ムーヴカスタムを上回る性能だと、素人ながら断言できる程度にはスペック上の数値だけではない、しっかりとした結果で教えてくれた。

 たとえ軽自動車規格であっても、タイヤサイズを大型化しているムーヴカスタムの RS グレードやキャスト、エンジンに専用チューンを施しているコペンなら全く異なる結果を体感できたかもしれないが、正直日常用途をメインとして購入した以上、ムーヴカスタム X Hyper SAⅡは十分に文句のない走行性能を有していると思う。

 その証拠にストップ&ゴーが多発する街乗りメイン、しかも片道 5km 走行用途が多いにも関わらず、それでも燃費は16km ~ 17km を実現してくれている。これは超重要(笑)

 走行レビューでメインとなる長距離走行、つまり鳥取への帰省片道 300km のレビューはまだかなり先になりそうだけど、取りあえず今回は坂道での性能評価をメインにレビューということで……。

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