飽和する趣味に溺れる、とある奈良県民の徒然趣味日記。

【富士登山】日本の象徴にして最高峰、富士山登山に挑む【ついに本番】

2017年8月27日

 2017年8月4日、かねてより計画していた日本最高峰となる富士山登山についに挑むことに。これまでに揃えた装備類、そして繰り返してきた登山練習の全てはこの日のためにあったと言っても過言ではない……ここに至るまでにどれだけ金銭的コストと時間的コスト費やしてきたか……

 ちなみに富士山へ望んだのが8月4日にも関わらず、どうしてここまでブログ更新が遅くなったのか……その理由は極めて単純明快、7月29日に発売されたドラクエⅪが戦犯である。

 今回の富士登山は毎年恒例の友人達との旅行の中でも特に別格のもの……しかし私の中でのドラゴンクエストはさらにその遙か上を行く超・別格扱い。もはや神格化にも等しい。
 よって富士登山前日というか当日朝4時までひたすらドラクエⅪに集中していたのも止む無しと言える……(※出発予定は朝6時半)

 もっともこの時、このドラクエに対する真摯な姿勢が あんな惨事を引き起こそうなどとは 夢にも思っていた無かったわけで……

 ……というわけで 2017年8月4日、ついに挑む日本最高峰富士山への挑戦記録。既に始まる前からやらかしている所行で何となく結末が目に見えているわけだが(笑)

富士山5合目・富士吉田口までは新幹線及び自動車でアクセス

 奈良県というか関西方面から富士山へのアクセスルートは様々だが、今回は静岡に友人のふろぱんさんが居るため、関西勢は一度新幹線にて静岡駅へと赴きそこでふろぱんさんと合流、その後ふろぱんさんのマイカーで富士山を目指すことに。

 出発は朝6時半、奈良から新幹線に乗るためには新大阪駅か京都駅へ行く必要がある。住所にも依るが奈良住まいの人間は基本的に近鉄で京都駅へ行った方が圧倒的に便利。京都行急行の数も多いし、何より近鉄改札口の目の前が新幹線改札口なので。

 よってルートは必然的に近鉄経由で京都駅行きに。いつもの癖でかなり時間的余裕を見ての朝6時半出立になったが、前日というか2時間前までひたすらプレイしてたドラクエⅪの影響でこの時点で既に眠いwww

 ただ神経質な性格からか、準備自体は既に前日どころか今週の日曜には済ませておいたので抜かりなし。荷物量はこれまで練習登山とは違い、可能な限り荷物量を減らすという引き算パッキングで必要最小限に留めるように何度も試行錯誤した。

 行動食も今回に備えて特別製。ナッツ類にドライフルーツとフルーツグラノーラをミックスした自作行動食兼万が一の非常食を用意。これがまた美味くて富士山に着くまでにもボリボリ食ってたが(笑)

 搭乗する新幹線はひかり460号。指定席は西明石から搭乗のロバートさんとは隣同士だったが、新大阪搭乗の倉田さんとは若干離れてしまった……

 久々の新幹線に揺られて約2時間半、これまた懐かしの静岡駅へ到着。最後にふろぱんさん家に訪れたのが一体何年前だったかもう忘れてしまったぐらい久しぶりの来訪で、静岡駅周辺は随分と開発されていて様変わりしていた。

 ちなみにふろぱんさんのご自宅は静岡駅徒歩数分圏内という超好立地条件。しかし現在は周辺開発の煽りを受けて地上げの危機に晒されているとか……

 ふろぱんさん宅でご家族にご挨拶後、ふろぱんさんの愛車のアクアに乗り込んで一路富士山へ。

 富士スバルライン5合目はこの時期マイカー規制がされているため、富士スバルライン入口で自動車を降りて駐車、バスに乗り換えてスバルライン5合目を目指す。
 この時点では確かに快晴だったはずの天候が、標高を上げるにつれて霧から雨、そして再び晴天へと急激に変わっていくのにはかなりビビる。高山の天候が変わりやすいってマジだった……

 ちなみに前座席窓側がここまでの運転でへばっているふろぱんさんで、カルピス掲げているのが倉田さん。倉田さんめっちゃ元気www

 富士山への入口となる、富士スバルライン5合目に到着。さすがは富士登山口で最もメジャーと言われる富士吉田口の入口、膨大な人数の登山客による大混雑に 軽く意識が飛ぶ。

 噂には聞いていたけど、標高2,000m 超の世界でこの混雑は確かに尋常じゃない……人混み嫌いの身にとってはかなり心身共にキツいものがある。まだ登山してないのに既にグロッキーとはどういうことか(笑)

 ぼやいていても仕方が無いので、まずは腹拵えから。「みはらし Kitchen」にて噴火カツカレーなるものを食する。なるほど、噴火か…… 縁起でも無ねぇ。でも結構美味く意外にボリュームもある。
 こういうところの食事は値段は高くて量は控えめというビックリ仕様がデフォなのに、なかなか良い感じ。ただカレーは辛めなので、辛いの駄目な人は要注意。

 食事を済ませて外に出てみると、辺りはすっかり霧に囲まれて視界ゼロの世界。雨は降っていないものの、これからどうなるかがかなり不安になる天候状態……

 実はこの時点で予定よりも1時間程遅れてしまっているが、それでも高山病対策として5合目で約1時間の「標高慣らし」の休憩は必須のため、その時間内でするべきことをやっておく。まずは管理センターで登山届けの提出から。

 管理センターの前には馬がいて、これをレンタルして7合目ぐらいまでは往復できるとのこと。ただお値段がどうにもお財布に優しくない……

 余った時間で周囲を散策&観光。小御嶽神社で登山の安全祈願も行い、準備を万全に整えておく。現時刻は15時半と当初の出発予定の14時よりもかなり大幅に遅れてしまっているのが若干の懸念材料だが、最初の目的地であり宿泊予定の山小屋「七合目トモエ館」まではそれほど距離もないため、焦らずに行くことに。

富士吉田ルートにて富士登山開始。目指すは1日目の目的地・七合目トモエ館

 高山病対策の五合目での1時間の標高慣らしも終え、いよいよ本格的に富士山山頂を目指して行動開始。まず元区となるのは1日目の宿泊予定の山小屋である「七合目トモエ館」。七合目と付くのは本八合目にもトモエ館があるため。

 本日目指す七合目トモエ館はその名の通り七合目の標高 2,740m 地点にあり、富士スバルライン5合目の標高は 2,305m のため標高差はたったの 500m 程度。これまでに予行演習として登ってきた山々とほぼ同程度の道程になるため、足取りも気持ちも軽く登山を楽しめそう。

 ……とか思ってたら いきなりコレだよ。

 まぁ出発直前から怪しそうな雰囲気ではあったが、登山口を越えた瞬間にいきなりの濃霧+小雨程度とはいえ降雨に晒されて文字通り視界ゼロの中を、これまでの登山では使用しなかったレインウェアを着込んでの登山という苦行を行う羽目に。

 よく間違えやすいと言われる地点のひとつ、吉田口五合目と富士吉田口登山道の分岐。当たり前だが道行く登山客は皆レインウェア姿。その場で立ち止まり慌ててレインウェアを着込んでいる人も多数。

 山の天気は変わりやすいと言い、実際五合目までのバス内でもそれは実感したはずだが、まさかここまで急激な変化が続発するとは 正直富士山を舐めまくってた。

 事前情報で「レインウェアを最初から着込むのは間違いで、雨が降ってから着込むのが良い」という話もよく聞いたが、あっという間に天候が様変わりするこんな環境なら最初から着込んでいた方が正解だったかもしれない。

 今回初めて着用したまま登山となったレインウェアだが、ゴアテックスなどいくら高機能な素材を使っていようとも、レインウェアを着たままの登山は未着用時よりも快適性において大幅に劣るのは間違いない。
 しかしながら富士山においてはあまりに急激な天候の変化に対応しなければならず、天候の変化の度に着脱を繰り返す方が大きな時間的体力的負担となり、また富士登山の場合登山口が既に標高 2,000m 越えのため真夏でも気候が涼しい(25℃程度)ため、レインウェアを着込んだままでもそれほど(気温的に)苦にはならないということもある。

 登山開始時に晴れていれば最初から着込むことはないだろうが、途中で天候が崩れて一度レインウェアを着込んだ場合はよほど天候が劇的に回復した場合を除き途中で脱ぐようなことはせず、山小屋など大きな休憩地点まではそのままで進んだ方が色々と負担も軽く総合的に快適な登山になると、ひとつ良い勉強になった。

 六合目到着。天候は相変わらず濃霧時々小雨。気温はマシだが湿度は高く不快感なのは免れない。ただ富士山では至るとこに休憩所やトイレがあり、そうした意味での快適性は最高に良い。さすが日本で最も山小屋の多い観光地な山ではある。

 視界の無い世界にポツンと視界に映る「富士山山頂」を示す案内板。まさにこの世の最果てへの道標のようだ……

 ……とか中二病なこと考えてたら マジで最果て行きじゃねぇかwww

 六合目から七合目山小屋群までの道程は、この砂利で覆われたつづら折りの登山道をひたすら右へ折れ左へ折れ、視界ゼロの中小雨に打たれて登り続けるという 悟り強制開眼上等な苦行 を強いられることに。

 これがもう本当に辛かった……正気のままでいると心が根元からブチ折られそうだったので、ただひたすら無心に努めて静かに心を押し殺して黙々と進む。
 その中でも倉田さんが何故かテンション全開で視界の果てに消え去る速度で超先行。ロバートさんは死にかけのふろぱんさんのカバーのため共に最後尾を歩き、私はその間を行ったり来たりとふらふらしている始末。

 ふろぱんさんは SARS のため就寝中に使用する呼吸器を背負っている関係上、どうしてもザックの重量が増加してしまい辛い登山を強いられており、ここまでの道程で死に体なのも仕方が無いこと。持参していた携帯酸素もガンガン消耗しており、端から見てもかなり辛そうな感じだった。

 今にして思えば、既にこの時もう兆候も出ていたのかと思う……

 しばらく登っていくと、先行していた倉田さんが立ち止まっていた。同じ方向を見てみるとほんの少しだが晴れ間が垣間見えていた。

 同時に進行方向の視界も回復し、あれだけ遙か先に思えた七合目の山小屋がすぐそこだと分かる。人間とは現金なもので、目的地を目視出来るとあれだけ辛かった足取りが一気に回復した。

 18時11分、七合目トモエ館に到着。予定よりも遅れること約1時間での到着となった。

 小屋の前では通行途中の人、トモエ館に宿泊予定の人、休憩だけの人含めて大多数の登山客で賑わっていた。これはトモエ館だけでなくどこの山小屋までも同様。

 富士山は本当に人が多い……標高 2,000m 越えの世界とはとても思えない。しかも中には小さな子ども連れの家族の姿までちらほらあり、本当に富士山は他の山とは色々な意味で違うのだと実感する。

 トモエ館内は山小屋の人達が慌ただしく動いている。

 壁には何か色々と掛けてあり、山小屋独特の雰囲気がある。実のところ小学生の頃に一度山小屋泊は経験しているがあまり当時のことはよく覚えていないため、この山小屋感はほぼ初感覚だったり。

 メニューは思った以上に色々あった。お値段は少々高めだが思っていたほどでもない。

 今回の富士登山で数ある山小屋の中で七合目トモエ館を皆で選んだ理由はいくつかあるが、ひとつは「個室がある」ということ、そしてもうひとつがふろぱんさんイチオシの

「夕食にカレーが食べれる」ということ。しかもハンバーグカレーwww。

 夕食時に翌日の朝食となる炊き込みご飯のお弁当も一緒に渡される。これはご来光目当てで深夜に出発する人も多いため。

 夕食後は翌日に備えて早めに休むだけだが、入口で「まぼろしのクリームパン」なるものが販売していたので思わず購入。何でも富士山の美味しい水を使用しているとか。
 お味の方はまぁ普通のクリームパンだが、生地が結構もっちりというかむっちりというか、割と好みの食感だった。夕食だけでは足りないという人にはちょうど良いかも。

 ちなみに本八合目のトモエ館では「まぼろしのあんパン」を販売しているとのこと。そっちは一体どんな味なんだろうか……

 ふと表を見ると、まだ七合目にも関わらず圧倒的なスケールの雲海が広がっていた。この風景を見れただけでもここまで来た価値があるというもの。

 多少時間的な遅れは出たものの、富士登山1日目の予定は概ね予定通りに無事終了。あとは明日に備えて早めの休息を取り、明日は取りあえず深夜の2時に起床して山頂を目指して出発することに。

 ……だが、既にこの時点で何となく予感はしていたが、その予感は翌日起床後に的中することになる。

 その予感とは、もちろん 悪い予感である。

恐れていた事態と予想外の事態。そして迫られる選択……

 七合目トモエ館で夕食を済ませて翌日の準備を行い、床に着いたのが20時頃。翌日の起床予定が深夜2時なので、大体6時間は睡眠を取れる計算に。
 これだけ見れば睡眠時間としては十分だったはずだが、しかし予想だにしていなかった計算外の事態のためろくに寝付けずに過ごす羽目になってしまった……

 睡眠不足のまま深夜2時にトモエ館入口前に集合。いつの間にかあれだけ周囲を覆っていた雲海は完全に消えてしまったようで、下界の光が標高 2,700m の世界にまで鮮明に届いていた。

 山小屋での就寝の際、寝付けない理由のひとつとして「周囲の雑音」がよく挙げられる。というのも山小屋は集団での雑魚寝が基本のため、周囲が行動する際に発する音やいびきなど、あらゆる雑音が深夜であっても常に飛び交っているからだ。

 そのため今回は雑音対策としてしっかりと耳栓を用意して望んでおり、その上七合目トモエ館は個室予約のため全く見知らぬ人と隣り合わせになる緊張感も無い、そこそこ快適な睡眠が約束されるはずだった。
 実際個室で同室となったのはふろぱんさんで、ふろぱんさんは SARS 対策の呼吸器を装着しての睡眠のため逆にいびきもなく、そうした意味では山小屋宿泊では希有なほど快適な就寝環境ではあったと思う。

 さらに付け加えると前日はドラクエⅪを出発2時間前までプレイ=睡眠時間約2時間という狂気じみた真似をしていたため、ここまでの疲労との相乗効果でまさに眠れない方がおかしい状態のはずだった……にも関わらずほぼ寝付けなかったというこの事実はまさに全くの予想外の事態であり、その理由は就寝に入ってからわずか数分で気付くことになった。

 それは 空気が薄くすぐに酸欠状態となり目が覚めてしまう ということ。

 覚醒時に普通に行動していたりここまで登ってきた時は全く気にならなかったが、やはり標高 2,700m の世界は想像以上に空気が薄いようで、就寝時の浅い呼吸だとその影響が顕著に現れた。
 目を瞑り静かに眠りに着こうとすると、わずか数分で息苦しくなって思いっきり深呼吸しなければ耐えられなくなる。全力疾走とは行かないまでも小走りでしばらく走った後に呼吸が荒れる、そんな酸欠状態に襲われている感覚がずっと続いて安眠を阻害してくる。

 このため当初の予定ならこの1日目の山小屋泊で解消されるはずだった前日から続く寝不足状態を2日間引きずる羽目になった。

 ……で、それに呼応するかのように起こったのが、もうひとつの恐れていた事態。それは持病である 偏頭痛の発生 である。

 この寝不足もある程度は関係しているのかもしれないが、数ヶ月前からデパケンという新しい薬に変えてから全く発生しなくなっていた偏頭痛が、微かに兆候が感じられる程度ではあるが、確かに脳の奥深くで痛みが疼く感覚が生じていた。

 ただ当然ながら気圧の変化によるこうした偏頭痛発症の事態は予測はしていたため、クリアミンにロキソニンにゾーミックと、考えられるだけの対偏頭痛用薬はしっかり持ってきていたので、取りあえずはそれを服用してしばらく様子を見ることに。

 後は予想外の事態で解消に失敗した、前日から続く睡眠不足の影響がどれだけ出るか……

 深夜2時にも関わらず、登山客の姿が絶えることは無い。というか多過ぎるwww

 この時間帯に起きて登山に臨む人々の多くは山頂でのご来光目当ての人でもあり、皆がヘッドライトなど光源を持って登山するために噂の「光の列」が下から上まで点在していた。

 各々装備を整えて、深夜2時半頃に山頂へ向けて2日目の登山開始。七合目トモエ館から先はこれまでとは打って変わって急な岩場登りとなるので、トレッキングポールは使わずに軍手を着用して両手両足をフルに使って登る。
 また当然のことながら周囲はほぼ完全な暗闇なのでヘッドライトも必須。というかまさかここまで真っ暗闇だとは思わなかった……

 取りあえず登り始めた2日目の登山だったが、しかしながら少し登った後にふろぱんさんの体調が急変。どうやら高山病らしき症状が出ているらしく、激しい体調不良のために動けなくなってしまった。

 場所はまだトモエ館の次の山小屋辺りで、ここでこの後どうするのかを皆で話し合う。結果、今回の富士登山の発案者であるロバートさんと倉田さんはこのまま最低でも本八合目までを目指し、私はふろぱんさんを引き連れてしばらくトモエ館で休憩後、下山することを決意。

 全員が苦渋の決断だったが、高山病に罹った場合の大原則は「即下山」。このまま無理をし続けても体調は絶対に回復することは無く悪化の一途を辿るのみ。
 とは言えふろぱんさんの場合このまま来た道を下山できるような状態ですらなかったため、取りあえずロキソニンなどの薬と所持している携帯酸素を使用してしばらくの間体調の回復を待つことに。

 舞い戻った七合目トモエ館でふろぱんさんを寝かせている間、私自身は特に偏頭痛による体調悪化も無く他にやることもないため、ならばせめてこの七合目からの御来光を写真に収めようとカメラ片手にトモエ館前で待機。

 徐々に赤く染まりつつある空と、それに伴いはっきりと映り出てくる遠くの山々。

 眼下にはもはや日本国内とは思えないような神聖さすら感じられる、地平線の彼方まで果てなく広がる雲海と雲の海に浮かぶ島々のような山。

 もはやここは完全に下界とは異質の、精神が取り込まれどこかに持って行かれそうな雄大な世界の景色。

 七合目から望む御来光。姿を見せつつある朝日に全てが染め上げられ、その光に照らし出された陰影は先程までとはまた異なる世界を創り上げて視界に刻まれる。

 すいません。まだまだ富士山舐めてました。

 まさか七合目という富士登山ではまだ入口付近と言ってもいいぐらいの場所なのに、こんな異次元クラスの素晴らしい風景を心に刻み込むことができるなんて思ってもみなかった……

 やはり標高 2,700m を越えてくるとそこは完全に下界とは別世界。七合目の御来光でこれほど圧倒されるのだから、これよりさらに上……山頂から望む御来光は果たしてどれほどのものなのだろうか……精神ブッ壊れそうだな(笑)

 朝日も上がり切り、周囲が鮮明に映し出されると今日は見事な快晴であることが分かる。トモエ館の人によると北岳その他の山々がこれだけはっきりと見て取れる程の快晴も珍しいとのこと。

 なるほど。今日は絶好の下山日和 なわけだ(笑)

 ひたすら苦しみ見えない血反吐を吐いていたふろぱんさんもいつの間にか回復したらしく、晴れている今のうちに富士吉田口五合目まで下山することに。

 登山時に通ったつづら折りの登山道を今度はひたすら降りる。しかし今日は快晴のため下界の風景がしっかり目に入るため、登りが嘘のようにこのつづら折り登山道が楽しく感じる。
 しかも上空は強風のためか雲が目に見えて次々にその形を変えていき、時折立ち止まってはその美しい風景に見惚れるという 何とも素晴らしい下山体験をすることに。

 六合目到着。昨日の登山時は視界ゼロで何とも味気なかった場所だったが、まさかこんなに多くの緑に囲まれていたとは……

 しかもなんと言うことでしょう…… ここから七合目トモエ館とか見えるやないかい!

 ここまで目的地はっきり視認できるなら、あんな心折れるような登山しなくてよかったじゃんか……

 六合目からですら素晴らしい雲海を眺めることができるとは……まさに楽しい登山は天候に左右されると思い知った瞬間。知識では分かっていても、実感が伴わないとそれは単なる言葉や文字という記号ということをここで痛い程思い知ることに。

 来た時に通った、落石や万が一の噴火時の噴石を防ぐための壕。正直こんなので防げる程噴石とか甘くないと思うんだけどどうでしょうか……

 素晴らしい景色。素晴らしい天候。ああ、もう超楽しい!なぜ登山時こうじゃなかった……

 登山時は濃霧に覆われていて凄く狭く感じていたが、まさかこんなに広々と開けた場所だったとは……歩きやすさは変わらないけど、やはり晴れて視界があるというだけで快適性は段違い。

 ようやく辿り着いた富士スバルライン五合目。登山開始時は濃霧+凄まじい人混みで撮影を断念したこの入口の看板だったが、今はまだ早朝と言うことで人も少なく写真撮影もしやすかった。

 五合目広場。昨日の出発前に大混雑が嘘のように人影無し。そうだよ、これぐらいがちょうど良いよ(笑)

 店内や店の周囲には人影がちらほらと。やはり外国人も多い……

 富士スバルライン五合目に辿り着くことにはふろぱんさんの体調も完全回復したが、如何せんロバートさんと倉田さんが下山するまですることが全く無いので、この五合目にある全飲食店制覇する勢いで店を梯子して回る(笑)

 やることと言えば何の意味も価値も無い馬鹿話程度だが、これも普段じゃできないことなので凄く楽しい時間だった。学生の頃は毎日こんな馬鹿していたはずなのにねぇ……

 途中ロバートさんから連絡が入り、本八合目まで無事到着したが、まだ体力に余裕があるのでこのまま山頂を目指すとのこと。行ってらっしゃいませ……

 これでこちらはお昼の12時頃までひらすら五合目をブラつき確定(現在7時ぐらい)。

 ロバートさんと倉田さんが目指すという山頂を眺めていると、さっきまで快晴だったのにいきなり不穏な雲が沸き出してふろぱんさんとふたりで噴いたwww

 ああ、こりゃ呪いだよwww 俺らのwww

 本気ですることがなくて、周囲をひたすら彷徨う。するとバス停から見える風景ですら晴れていたらこれほど見事なものだと分かり、昨日の天候がどれだけ恵まれなかったのかを思い知ってまたヘコむ。

 ふと山頂を見てみると、何かさっきよりもかかる雲が増えてる。本当に富士山は天候が変わりやす過ぎるな……昨日の五合目ですらあの惨状なのだから、山頂付近では一体どうなっていることか……

 ……と、しばらく後に登頂を果たしたロバートさんと倉田さんから再び連絡が入り、案の定雨と濃霧で視界ゼロの異世界巡りしてると実況レポがwww

 わずかな雲の切れ目から下界の風景も見えたらしいが、基本は悪天候+超大混雑というのが富士山頂の基本らしいので、こればかりは仕方が無いか……

人生初の富士山登山、その失敗を踏まえて今後の登山ライフを考える

 ロバートさんと倉田さんの下山後は山梨県にある「山中湖温泉・紅富士の湯」にて疲れを取り、再び静岡駅へ戻り皆で夕食後解散。成否はともかくとして富士山登山は一応無事に終了したことに。

 ……が、当然ながら結果には全く納得していない。

 登頂失敗自体は正直仕方が無いと思う。富士山のような標高 3,000m を越える山では何が起こるか分からないのが常であり、それは高山病であることも、今回のように偏頭痛のような持病の発症であることも、あるいは天候の激変による環境の変化であったりもする。要は人間が自身でコントロールできる範疇を逸脱した領域での事象が原因の場合、諦めることも肝要ということだ。

 ロバートさんと倉田さんも登頂にこそ成功したものの、もうひとつの目的であった山頂のお鉢巡りまでは残存体力と天候の関係上できなかったため、最後の夕食時には「来年もう一度挑戦しよう」という話で落ち着いた。ここまでなら大変綺麗で耳触りの良いお話なのだが、私は自分自身どうしても今回の結果には納得できていない。

 何故か。それは登頂断念の判断に 明らかな自身への甘えがあったから。

 今回持病の偏頭痛が起きたことは事実であり、高山病になったふろぱんさんに付き添う必要があったことも事実。
 だが、それでも偏頭痛の影響自体は結局はさほど酷いものではなく、そのまま十分登山を継続できたはずなのに、ふろぱんさんが下山を選択した際に思ってしまったのだ。

 これでまだまだ続くであろうこの辛い登山道から解放される、と。

 つまり高山病のふろぱんさんを理由に甘やかしたわけだ。自分で自分を。

 偏頭痛の症状が出てすぐに服用した薬が効いていたからこその症状の緩和で、登山を続けていれば症状が悪化していた可能性は確かにあった。それも 3,000m 超というこれまで未体験の未知の世界では、その症状がどのようなものになるかなど例えこの場に医者がいても恐らく予想出来ないだろう。

 だが、それらは結局全て IF の話であり、確定できない可能性を持ち出して言い訳したのもまた事実。

 帰りの新幹線の中で今回の富士山登山の件を随分と考えたが、約1年前から計画して、資金を投入して登山道具を揃えて、何度も登山練習を繰り返して望んだ富士登山を、苦しみから解放されたいという惨めな自分への甘やかしでそれら全てを無駄にした。何とも品の無い話である……

 今回の富士山登山失敗で唯一得られた利点と言えば、来年に再度挑戦するためにこれからも登山練習を行うことになったので、富士山登山という目的を果たして今後登山をしなくなり、せっかく揃えた登山道具を無駄にすることだけは取りあえず来年まではなくなったということか(笑)

 登山道具類は既に完璧に揃え、少なくとも七合目までの間に過不足は一切感じなかった。疲労自体も大したことなく、今回問題となった就寝中の酸欠気味な状態の問題さえ何とかできれば睡眠・体力回復の問題もクリアできる。

 ならば残るは唯ひとつ、心構えの脆弱さだけが今回の富士登山の最大の失敗要因 だったわけである。

 その他にも気になる点がなかったわけではないが、結局は準備だって常に万全・万端に備えられることはほとんど無いのだから、要は必要最小限のものがしっかり揃えられているかどうかが重要であり、今回の登山ではその必要最小限が疎かだったというだけのオチだった。

 それらを踏まえて、来年の富士山登山再挑戦に向けて備えていこうかと。

 心を……心を鍛えないと……

 あ、それと追伸。ドラクエⅪは無事完全クリア致しました(笑)

 ドラクエⅪ、そのラストについては様々な見解があるみたいだが、個人的には大満足100点満点にかなり近いレベルの評価を出したいところ。
 人生で最初に出会ったドラクエがⅢだったため、ロトの紋章が出てくるとやはりそれだけで胸が熱くなってくる……故にあのラストはもう涙出てきた。最高過ぎ。

 称号はまだだけど図鑑類はフルコンプ済み、PS4 トロフィーも 100% 達成したため、後やることと言えば裏ボスさんを勇者の剣・真使わずににフルボッコにするぐらいか(笑)

 それと 3DS 版ドラクエⅪもやろうかどうか思案中。ストーリー展開は同じでも、システム的には結構別物だという話もチラホラ聞くので興味あるし。

おまけ:今回の富士山登山で役立った登山道具類

 今回の富士登山で使用した道具類はこれまでの練習登山で事前に揃えた使用済み道具類が全てのため、特に改めて紹介するものはないはずだったが、実際にはレインウェアなど今回の登山で初の実践使用だったものも多く、改めて試着と実践使用での差を思い知ったものも多かった。

 富士山ではレインウェアは必須。よく聞くフレーズだが、マジで必須中の必須。ないと最悪死ぬと言うのも頷けるレベルでその有り難みを知ることとなった。

 ミズノの「ベルグテックEXストームセイバーⅤ」はお値段控えめで必要十分な性能を有した、非常にコスパが良く手の出しやすいレインウェア。
 日帰り登山専用、あるいは富士山登山にのみ使用など、ハードな登山が趣味でない限り十分に無駄なく使い倒せるため非常にお薦め。登山以外でも通勤などの日常生活でかなり役立つことは実体験済み。

 ただどんなに高性能・高機能な素材でも着用時と未着用時の快適さは比べるべくもないので、使わないに越したことはない(笑)

 真夏であっても富士山山頂の気温は氷点下付近というのは有名な話。と言うか七合目であっても深夜の出発だとかなり冷え込んでいるため、防寒対策として購入したのが mont-bell のシャミースジャケット。
 もっと分厚く保温性が高いフリースもあったが、これが一番薄くて動きやすく、かつ必要十分の保温性を確保できると判断して購入。使用感はもちろん大満足。価格も5,000円程度と非常にお薦め。

 富士山登山では、インナーとミドルは登山開始時そのままで、その上からこのシャミースジャケットを羽織り、さらにその上にレインウェアを着込めば防寒対策は十分と言える。山頂付近だと天候次第でさらにプラスアルファを考えても良いかもしれないが……

 山小屋泊では当然ながら風呂もシャワーもないため、こうしたボディペーパーを持参して就寝前に身体を拭いておくと 快適さが2レベルは間違いなく上がる。

 あと余裕があるなら就寝用の寝間着を持っておくと、さらに快適性に+2レベル。登山用衣服のままでの就寝はどうしてもキツいものがあるので。
 また基本として就寝時はタイツ系装備は脱いでから就寝すること。特に着圧系のタイツ類を着けっぱなしで寝てしまうと、最悪翌日には血行不良と筋肉、神経への余計な外圧負荷で体調最悪状態になっている可能性も……

おまけのおまけ:今回の富士山登山に用意しておけば良かったもの

 今回の富士山登山を経験して「あれば良かった」と思った道具類。主となるのはやはりザックの重量と容量に直結するものばかり……

 富士山で目に出来る風景はどれもこれもが雄大な上に異世界感満載で素晴らしいものばかり。それらを切り取り写真に収めるのに最も適しているものは一眼レフ、あるいはミラーレス一眼であることは疑いない……が、如何せん一眼連中は重い。富士山のような 3,000m 級登山という環境下ではミラーレスでも割と普通に殺しにかかってきてると錯覚する程の重量を感じてしまう。

 しかも富士山では天候がすぐさま変わり果てるため、常時撮影できるように手元に置いておこうと思うと OM-D E-M1 のような防塵防滴仕様のボディ+レンズのセットでないと対応できないが、防塵防滴仕様のレンズ類は中にはボディ重量を鼻で笑う程の重量級があったりするので始末に負えない。

 それらを踏まえた場合登山に携行するのに相応しいカメラとは、防塵防滴仕様を備え、かつ耐衝撃性に優れ、その上で一定レベル以上の画質性能を有するアウトドアコンパクトカメラが最適であるという解を導くことが可能となる。つか欲しいんですけど Tough TG-5。

 雄大な風景には画質に優れた超広角レンズこそが最適だと分かっているんだが、その肝心の超広角レンズを未所持ならば、割り切ってアウトドアカメラで挑むのもアリかなと思った今回の富士登山でした……

 今回水分の持ち運びにはナルゲンボトルと普通のペットボトルを利用したが、やはり使用後のザック容量圧縮のことを考えるとこうしたソフトボトルが最適なのではとちょっと考えた。
 富士山のような環境では重量の軽減と同様に、ザック容量の節約も重要だと実感できたのは大きな経験値になったのではと思う。

 こうしたソフトボトルは破損時のダメージがデカそうなので敬遠していたが、それほど高価というわけでもないため少しお試しに使ってみても良いかも知れない。

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