復活からの散財~コロナと新カメラ~
前回更新から約1年、ようやく復活しました。本当、ようやく……
昨年末頃から起こったあれこれをザッとまとめると、
- 11月:DIYで人差し指切断(日曜夕刻に救急で行ったけど何故か治療費安過ぎて逆ショックwww)
- 12月:会社で母親の異常をリモート感知、救急車手配。母、心疾患で緊急入院。
- 22年1月~2月:母親、心臓手術。別病院より専門チームが来てくれて、無事成功。
- 3月~6月:会社(本社及び関連会社)、コロナクラスターで人員不足。余波で被害。
- 7月:ついに自分がコロナに罹患。想像以上のキツさにリアルに意識がすっ飛ぶ。
- 8月:会社(職場)、コロナクラスターで見事に壊滅(自分が原因では無いwww)。
- 9月:滞りまくった仕事。迫る期日。待ってくれない半期決算……
何の地獄だよこれ。
特に母親の緊急入院&心臓手術とコロナ罹患はかなりキツかった……特にコロナに関しては母親の心臓のこともあって、医師からは「絶対に罹患すんなよ、絶対だぞ!」と言われたのにねぇ……
ちなみに母親は全くの無事どころか、前後の状況から多分母親が無症状の感染状態で、そこから自分が感染した可能性があると言われた。
若いと重症化しにくいとか、特定疾患があると死亡確率が高いとか色々言われているけど、コロナの影響は結局のところ完全に個人差だと痛感した8月だった……実際職場では高齢者枠の人達は全員無症状だったが、対して味覚障害などの後遺症が出ているのは全員30代の若手だったし。
まぁ……そんな救いの無い状況が1年ほど続いたんで、その溜まりに溜まったストレスが物欲に向くのはやむを得ないことかと。
手にした新カメラはオリンパスのミラーレス一眼、OM-D E-M1 MarkⅢ
まずは言い訳。いや、コロナ罹患で意識朦朧としているところに届いた訳ですよ……オリンパスからキャンペーンのお知らせメール。
内容は既に修理対応も終わっている古いカメラ、要はフォーサーズ規格の一眼レフカメラを修理センターに送れば、特別価格でE-M1 MarkⅢをはじめとするミラーレス一眼を販売しますよというもの。
……で、手元にあるのは初代E-M1と、電源周りが壊れてて動かないため既に使用していないE-510。そして複数の選択肢から選んだ新カメラは……
Olympus OM-D E-M1 MarkⅢ+M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO レンズセット。お値段は約14万と、その時点でのAmazonや楽天最安値と比較してもかなりの格安。
ちなみにE-M1 MarkⅢ単体は約12万、もうひとつの選択肢だったOM-D E-M1Xは約16万(確か)と、中古や新古品ではなく新品であることを考えるとこちらも間違いなく激安と言える価格帯。
特別価格の交換条件として修理センターに送付するカメラは、使っていないだけでなく既に故障していてもOKなので、無料で廃品回収してくれた上で、最新でないとはいえ元フラッグシップに属していたカメラを特価購入できるなら、速攻で14万用意してしまった私に罪は無い。多分。
ちなみに現時点でのオリンパス(現OMシステム)の最新フラッグシップ機種はOM-1のため、最初にこのキャンペーンを知った時は正直魅力的ではあったものの、OM-1と比較して購入するべきかどうかは少し躊躇した。機能的にはOM-1の方が抜群に上で、新ブランドの新フラッグシップとして気合いが入りまくったスペックだったからだ。
同時にレンズの方も現時点では後継となるM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROⅡが出ている上、こちらは現在所有しているE-M1購入の際にレンズセットとして購入・所持しているので、キャンペーン購入を決めた後も、レンズセット購入かカメラ単体購入かは最後まで悩んだ
しかし結局最後は、
- 素人の個人使用ならMarkⅢ+ED 12-40mm F2.8 PROでも十分過ぎるスペックを持っていること
- 同時使用の用途があり、実質約2万での購入であれば、同じレンズ2本所有でも損は少ないこと
- バリアングルモニター&外部モニター対応のカメラがいい加減欲しかった
こともあり、最終的にはコロナによる全身間接激痛&呼吸時の胸激痛の超絶ストレスから少しでも意識を反らすべく、キャンペーンの誘いに乗ってしまうことに……
で、ここからが本題。
ほら、新しいカメラ買っちゃうと、色々と揃えたくなるわけじゃん?まぁSDカードとかレンズ保護フィルターとかの半分必需品はさておくとしても、他にも既に所持しているものでも色々と刷新したくなっちゃうわけで……
要するにE-M1 MarkⅢを火種に始まったわけですよ、散財地獄が。
まずは小手調べ:アンカーリンクスとL字プレート
散財の序章は言うほどお値段も張らず持っていても損は無い、必需品ではないけれどカメラの取り回しを便利にしてくれるアイテム類。
ピークデザインのアンカーリンクスAL-4。所有しているカメラストラップを着脱が容易なアンカーリンクス仕様にしてくれる便利アイテム。
アンカーは2セット分(4つ)付属しているので、アンカーハウジングを装着したひとつのストラップをカメラ2台分で使い回せるようになる。
縦位置撮影を容易にしてくれるだけでなく、いざという時のカメラ保護にもある程度の効果を発揮するL字プレート。アルカスイス互換クイックリリース仕様なので、アルカスイス互換の雲台などで便利に使い回せる。
L字プレートは様々なメーカーから出ているが、今回は初代E-M1と同じINPONのものをチョイス。ちなみにE-M1 MarkⅢはMarkⅡと同じボディ形状のため、MarkⅡ用を選べばOK。
最初コレ知らずに、散々MarkⅢ専用を探したよ……
いきなり暗雲の気配:Leofotoカーボン三脚 LQ-324C+LH-40 雲台セット
さて、ここから散財の本領発揮。お次は念願のカーボン三脚をゲット。免罪符は「Leofotoは9月12日から値上げ予定なので」。
購入したのはレオフォトのカーボン三脚の中でもフラッグシップに当たるMr.Qシリーズの、上から2番目に脚径があるLQ-324C(最大脚径32MM)と低重心雲台LH-40のセット。
最初はレオフォトの中でも最もメジャーなLS(レンジャー)シリーズを考えていたが、「どうせ値上げするなら一番良いものを……」という無駄な思考がよぎって、結局は自分の用途やスキル的にはどう考えてもオーバースペックなフラッグシップ三脚に手を染めることに。
全伸長:1,688mm 伸長:1398mm 最低高:168mm 収納高:583mm
段数:4 耐荷重量:15kg 重量:2,030g 雲台:LH-40
雲台LH-40セットを選んだのは、別途雲台を購入するよりも価格的に安価だったため。本当は風景撮影用に3way雲台を購入しようと考えていたが、工作精度も向上して以前よりも遙かに使いやすくなり、何よりアルカスイス互換が豊富な自由雲台が最近の主流ということで、自由雲台のセットを選んだ。
ちなみに三脚はすでにマンフロットのBeFree(一番初期のタイプ)を所有しているが、BeFreeはあくまでもトラベル用の小型軽量三脚で、軽量のため望遠レンズ使用時などには不安定さが気になり、また小型のためセンターポールを最大まで伸ばしてもアイレベルまでファインダーが届かないなどの不満があった。
そうした理由から以前からアイレベルまで届く大型かつ、重量級機材でも安定して使用可能な三脚はそのうち購入しようと考えていた。
その第一候補は長年の間マンフロットの大型三脚のいずれかだったが、ここ近年は中華製品でありながら強烈な存在感を放ってきたレオフォトの三脚が気になっており、値上げ告知があったこの機会に購入……という決断になった。
問答無用の散財の証:Leofoto ギア雲台 G2
ここからはもはや自分自身にすら言い訳不可能な散財祭り。ささやかな抵抗の言葉は「だって欲しかったんだもん」。
文字通りの金属塊、マテリアル感満載のレオフォトのギア雲台G2。あれば最高に所有感を満たしまくってくれ、風景撮影、小物撮影などの高精度・繊細なフレーミングに強力な効果を発揮する超便利アイテム。
高さ:62mm ベース径:60mm 重量:360g 耐荷重量:20kg
でもまぁ、自分のスキル的に必要かどうかと言えば 明らかに必要無いアイテムの代表格。
もちろん風景撮影と小物撮影をメインとしている身とすれば、あれば確実に役立ってくれるのは間違いないが、スキル的にはギア雲台いじくる前に他にすること、揃えるものがあるだろう……とG2を前に自分で自分を問う日々。
でも、いいんだ…… 心が満たされれば。
少なくともこれをいじくってる間は、確実にコロナ後遺症の辛さから逃れられてるのは確か。また、自由雲台と組み合わせることで、自由雲台のフレーミングのブレ、ギア雲台の即応性の悪さという互いの欠点を抜群に補い合ってくれるため、LH-40Rと合わせて使用することで、その利便性は天元突破状態に。
一応価格面でもその後の値上げで売値が1万円近く上昇していることを考えると、2万円台で購入できたのは間違いなく僥倖だったので、これが無駄遣いかどうかは今後どう活用していけるかに依るか……
散財の大戦犯:Feelworld 外部モニター T7 Plus
正直、こいつがなかったら新カメラ購入を考えることも、キャンペーンに惑わされることもなかった……散財の中心で叫ぶ言葉は「近視と乱視が悪い」。
Feelworldの7インチ4K出力対応外部モニター「T7 Plus」。カメラとHDMIケーブルで接続することでカメラ側液晶モニターに映る画像・映像を7インチという大型モニターに転送・表示することが可能な、動画撮影だけでなく、前述のように近視・乱視な衰えた視力の強い味方となってくれる便利アイテム。
最大解像度:1920 x 1200 7インチ 4K30HzのHDMI信号入出力対応
ただ、外部モニターをカメラの液晶モニター代わりに使えるかどうかは、カメラ側のHDMI出力が外部モニターに対応している必要がある。要するに、
ちなみに外部モニター非対応の初代E-M1に接続した場合、既に撮影・保存した写真画像を表示するだけで、撮影時のリアルタイムモニター代わりには使えなかった。
一応用途としては写真撮影時のより正確なピント合わせ、そして動画撮影時に液晶モニターを確認しにくい自撮り位置などでも容易に現在のフレーミング確認をするため……というのを考えていたが、最大の問題は写真撮影はともかく、
動画撮影の予定は未だ未定ということ。
やりたいという願望だけ先走り、必要な機材を先行で買い漁り、そして未だ着手せず…… これぞまさに散財、無駄使いの極地。
期間限定特価ってズルいよね:Senheiser 指向性ポータブルカメラマイク MKE 200
前述の外部モニターと同様に、予定は未定の動画撮影に備えて以前より目を付けていた外部マイク。もうここまで来たら「ついでだ、ついで!」とポチっとな。
動画撮影用の入門用指向性ガンマイクとして有名かつ売れ筋の、ゼンハイザー 指向性ポータブルカメラマイク MKE 200。
接続技術:AUX コネクタ:3.5mm端子 重量:48g
入門用としては価格と性能のバランスが良くコスパ最高と高評価なMKE 200だが、そんなMKE 200が2022年9月30日までのプライスプロモーションキャンペーンで定価14,300円が9,900円の期間限定特価と来れば、
もはや買わない方がどうかしている
……という妄想に取り付かれた上、それを見事実行してしまった、と。
ちなみに外部モニターはまだ撮影にも使用できるが、MKE 200は動画撮影予定が未定のままである以上、
しばらくの間死蔵になる予定。マジモンの無駄遣いやでぇ……
……まぁ初期不良チェックやら何やらで、試用ぐらいはしてみるつもりだが。
完全なる自己満足:SmallRig 汎用カメラケージ
必要な人は必要だが、不要な人には本当に不要なもの、それがカメラケージ。具体的には動画撮影しないのなら不要、写真撮影のみなら重いだけの邪魔モノだが、どうしても欲しくて欲しくて物欲とガッシリ握手。自分の魂に訴えかけるは「男の子って○ゴとか超大好き」。
購入したのはスマートリグの汎用カメラケージ「DSLR用カメラケージ 1584」。一応OM-1及びE-M1 MarkⅡ/Ⅲ兼用の専用カメラケージも用意されていたが、そちらはハーフケージで拡張性に乏しいこと、その割に価格も高価だったこともあり、重量もあり嵩張るが、拡張性が高く複数のカメラで使い回せそうな汎用ケージの方を選択。
商品寸法:D 19.6 × w 11.8 × H 9.5 cm 重量:0.5kg
前述の通りカメラケージは動画撮影の時に本領を発揮するアイテムで、写真撮影にも使えないことはないが、少々持て余してしまうというのが正直なところ。
でも、すっげえ楽しいんだよコレ!
色々なパーツを見繕い、それらを必要に応じて組み替えていく時の果てしない高揚感。そう、それは今はもう遠い昔、レ○とかリブ○ックをひたすら思うがままに組み上げていた時に感じていた感情そのもの。
実用性とかもう正直どうでもいい。
だって、
こんなの組めちゃうんだぜ?最高だろ。
外部モニターもこれに組み付けることはできるが、外部モニターの方は見やすさとか利便性とか色々と考えて、
三脚の方にアーム付けてそっちに装着。もうこういうの大好き。
ちなみにカメラケージは写真撮影にはさして恩恵が無いとは言ったが、それはあくまでもアウトドアでの風景撮影時などフットワーク重視の場合であり、例えば室内での小物撮影の場合などは、カメラケージに照明やら外部モニターなどを装着することで撮影補助として大いに有用となるため、写真撮影メインでもカメラケージは決して無駄にはならない。
そう信じてる。
コロナの苦しみから逃れるための散財。しかし救済は皮肉にもコロナから……
今回のコロナ罹患そして新カメラ導入に端を発した散財祭り、結局総額で20万を超える頭おかしい浪費となってしまったわけだが……後悔はしていない。
まぁ理由は幾つかあり、カメラ環境自体近いうちに刷新しようとしていたこともあるが、それでもやはり購入後は通帳を眺めつつ「何てことを……」を少しはうなだれもした。が、コロナ罹患後出社し、会社の保険部でふと聞いたある言葉。
「コロナって、申請すれば医療保険下りるよ」
マジすか。
ただ、その保険申請が10月からはまた色々と精度が変わるとのことなので、急いで申請してみればあらびっくり。
コロナ費用+カメラ散財分を支払ってまだ若干おつりが来ましたよ?
まぁコロナ関連費用は診察代、検査費用以外は基本無料ではあったけど。
と言うのも実は私、兄弟が幼い頃に大病を患って保険に入れなくなったため、危機感を覚えた母親がかけれるだけの保険をまだ小学生になったばかりの私にかけまくっており、今回生まれて初めて医療保険申請してみれば、一体保険金どんだけ降りてくるんだと(笑)
……最も今回の保険金の恩恵は、母親が子どもの頃から何十年間も保険金納めてくれていて、終身保険以外は時期を見て適切なプランに常に切り替えてくれていたおかげで、成人してからは保険金自体は自分で支払うようにはなっていたが、どんなプランなのかには全く無頓着だったことにちょっと後悔もした。
保険金のうち幾らかは母親の口座に感謝を込めて振り込んでおいたが、それでもまだおつりが残る……いや、保険はかけておくもんだねぇ……と実感した怒濤のコロナ罹患経験だった。それにいくら保険金で補填できたとしても、
散財しまくったという事実は変わらない。
しばらくの間は新しいカメラを手に、節約制約を自分で自分に強いるか……ふぅ……
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