TREK 7.5FX のVブレーキ交換に挑戦
本日午前中に購入してきた新Vブレーキ Shimano DeoreXT BR-T780 を、早速愛車 TREK 7.5FX に組み込むことに。
今回想定している取り付け作業は、
- 現在装着中の旧Vブレーキの取り外し
- TREK 7.5FX を簡単にクリーニング
- 新Vブレーキの取り付け
- ブレーキケーブルの交換
- 試乗してブレーキの調整
という流れで行おうかと。ちなみに用意したパーツ&道具類はこちら。
- Vブレーキ本体:Shimano DeoreXT BR-T780 ×2(フロント用・リア用)
- Shimano MTB 用ブレーキインナーケーブル一式(ステンレス製・小物類セット)
- Shimano ブレーキ用アウターケーブル一式(アウターキャップ別途)
- プライヤー(ブレーキケーブル保持などに使用)
- ワイヤーカッター:King TTC ワイヤーロープカッター WC-150
- 六角レンチ(Vブレーキ交換作業に必要)
- ドライバー(自転車洗浄時にオプションパーツ類取り外しやブレーキの微調整のために必要)
- デュラエースグリス(Vブレーキ各部位に塗布用。適切なグリスなら何でもOK)
- 千枚通し(アウターケーブル切断後の切断面形成のため)
- 平型ヤスリ(アウターケーブル切断後の切断面形成のため)
- ディグリーザー(Vブレーキ取り外し後のフレーム台座洗浄用)
- チタンスプレー(アウターケーブル内の潤滑用)
- ウェス(各部位の汚れ落としや余剰グリスの掃除用)
- 軍手(油やグリス汚れの防止)
新規に購入したものもあれば、所有済のもの、現在使用中のものを流用するものなどもちらほらと。
まずは既存のブレーキケーブルを取り外し、現在装着中のVブレーキの開放から
要はブレーキシューの交換やタイヤ交換時の手順同様、Vブレーキからケーブル類を取り外してブレーキを開放状態にする。
作業はまず広く作業野が取りやすいリアから行っていく。
先日のトラブルで既にシューは取り外しており、ブレーキは半開放状態になっている。今回はここからさらに、
ブレーキワイヤーのインナーエンドキャップ部分をワイヤーカッターで切断し、完全にケーブルを取り除けるようにしておく。
その後リードパイプを外し、Vブレーキを自転車のフレーム台座に固定しているボルトを外せば、Vブレーキ本体は簡単に自転車から外れる。
Vブレーキを取り外した状態。写真は既にディグリーザーで洗浄済みだが、実際には約5年もの間ノーメンテだったのが祟ってか結構な汚れがこびり付いており、フレーム台座の3つのバネ穴もいくつかが塞がってしまった状態だった。
実はこの汚れが原因で最初は台座への取付ボルトの固着が酷く六角レンチで回せない状態だったが、CRE 5-56 を浸透させて数分放置することで、無事回ってくれるようになった。
この時念のため、フロント部分にもあらかじめ CRE 5-56 を差しておいた。
取り外した旧Vブレーキと新Vブレーキを比較。左が TREK 7.5FX 購入時に標準装備されていた Avid Single Digit 3 で、右が今回購入した Shimano DeoreXT BR-T780。
大きさはそれほど変わらず、カラーはどちらもブラック。重量はDeoreXT が約175gで、Avid SD3 は計り損ねたが大体170g~180gとのことなので、重量面でもそれほど変化はない模様。
しかし、やはり DeoreXT の方がデザイン面では圧倒的に好み。まぁブレーキとしての性能にデザインが関係ないのは分かってはいるものの……ね。
前回も触れたように、Avid SD3 は決して性能面で不満があったわけではなく、Vブレーキとしては十分実用に足り得るレベルなのは疑いない。唯一不満がったとすれば、標準付属のシューがとてつもなくリムの金属片を噛みやすく、即座に Shimano 製シューと交換必須だったぐらい。
それを今回 DeoreXT BR-T780 に交換したのは、性能がどうというわけではなく、あくまでもデザインや Shimano 製に拘った自己満足的な部分が大きい。
だから恨まないでね Avid SD3……
フレーム台座へのVブレーキ装着作業開始
自転車フレーム台座へのVブレーキ装着は、取り外し時の真逆の作業となるだけだが、取り付け前に必要箇所へ適切にグリスアップしていく必要がある。
まずはフレーム台座のVブレーキ本体固定部分を表面に薄くグリスアップ。使用したグリスはお馴染み万能グリスのデュラエースグリス(現行ではプレミアムグリス)で、綿棒で周囲を薄く撫でるように塗布。
Vブレーキ側の稼働部分は既にグリスアップ済なので、特にグリスアップ作業は不要。後はボルト穴の近くに付いているストッパーピンを、
フレーム台座に3つ空いているバネ穴の真ん中に挿入してから、付属ボルトでVブレーキを固定する。付属ボルトには固着止めが塗布済のため、こちらもグリスアップは不要。
このバネ穴は規格としてどの自転車フレームでも3つ空いており、もし使用してみてバネの戻り、つまりブレーキアームが元に戻る(開く)強度に問題があるようなら、取り付け場所を変更してバネの強度を調整するためのものらしい。
ちなみに得られるバネの戻り強度は、バネ穴の上から順に強・中(普通)・弱。基本的には中(普通)の真ん中の穴で調整するのが良いとのことなので、今回もまずは真ん中のバネ穴にストッパーピンを固定。
リアのVブレーキの換装作業終了。おお、実際に取り付けてみるとまた一段と風格が出てくるな……ブレーキケーブルまだだけど(笑)
次はフロントのVブレーキの取り外しと交換
続いてフロント側のVブレーキの換装作業。とは言っても作業自体はリア側と全く同じ。
ただフロント側はブレーキレバーやシフトレバーから伸びるケーブル類で若干作業がしにくいため、その辺少しだけ注意が必要かも。
まずはブレーキワイヤーのエンドキャップ部分を切断して、Vブレーキを開放状態に。
旧Vブレーキを取り外したらディグリーザーなどで綺麗に汚れを落とし、グリスを薄く塗布する。ちなみに車種にもよるだろうが、この TREK 7.5FX のフロント側のフレーム台座にはバネ穴がひとつしかなかったので、そこにVブレーキのストッパーピンを挿入する。
これはリアに比べてフロントはバネの強度調整の重要性が低いということなのか?よく分からないが……
後はリア同様Vブレーキを台座に固定すれば、新旧Vブレーキの換装作業は無事終了。
説明書にはボルトの締め付けトルクなど細かく数値が記載されているが、トルクレンチなんて滅多に使わないものに金を掛けてはいられないので、作業は基本手作業&感覚任せで。
そんなに精密にしなくても元のボルトの締め付けがどの程度だったのかは、作業していれば何となくは手で覚えることができるはず。多分。
取りあえず今日は午後からの作業でもうすっかりと空も暗くなってしまったので、ブレーキワイヤーの交換作業はまた明日に続きを行うことに。
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