新Vブレーキ「Shimano DeoreXT BR-T780」購入
先週のブレーキ騒動から一週間。色々と考えた結果、結局ブレーキはシューのみの交換ではなく、良い機会だしVブレーキ本体ごと新品と交換することに。
新Vブレーキの候補には、当初現在 TREK 7.5FX で使用しているディレイラー同様 Shimano のDeore あるいはDeoreLX と同グレードのいずれかを考えていた。
しかし最終的には価格差がさして無いこと、やはり命を預けるブレーキにはそれなりに拘っておいても罰は当たらないということから、現在展開されている Shimano のトレッキングコンポーネントでは最高グレードとなる DeoreXT のVブレーキ「Shimano DeoreXT BR-T780(フロント用)/リア用」を選択。
MTB 用コンポにも DeoreXT グレードがあり、またそのさらに上には DeoreXTR という最上位グレードが存在するが、そちらは両方ともVブレーキでなくディスクブレーキのみとなっていた。
ちなみに購入は毎度お馴染みキタサイクルさんにて。実は先週の内に既に発注・取り寄せのお願いをしていて、昨日には入荷済みとの連絡をもらっていたので、今日は朝から引き取りに行って帰ったその足でVブレーキ取付作業をすることに。
DeoreXT Vブレーキ開封の儀
それでは早速開封して中身を確認。
内容物はVブレーキ本体と説明書、そしてリードパイプとワイヤー保護用のゴムブーツ、台座に固定用のボルトなどの小物類。
Vブレーキにはフロント用とリア用があり、カタログにもそのように記載されているし、当然注文する際もフロント用とリア用をそれぞれ指定して注文することになるが、
実際にはVブレーキにはフロント/リアの区別はなく、フロント用もリア用もどちらもモノとしては全く一緒で当然価格も同様。
ただシューの取付向きが異なるだけなので、フロント用をふたつ購入しても、ひとつのシューの向きさえ変えてしまえばリア用として使用できる。
一応箱には「Front」「Rear」のチェックがしてあり、表記型番も微妙に違ったりするが、間違ってフロント用ふたつやリア用ふたつを購入をしてしまっても特に問題はない……はず。
Vブレーキ本体及び付属品の細部チェック
Vブレーキ自体は複雑な構造ではなく、使用される精密部品もごく少数なので、破損したり紛失したりする恐れは少なく、それは故障確率が低いことにも繋がる。何でもシンプルイズベスト。
また必要箇所には最初からグリスアップされているので、別途組み込む時にグリスアップする必要がないのも嬉しいところ。その分取り出す際には少し気をつけないと、グリスで不要な汚れが付くことに。
付属品の小物類。リードパイプ内にもしっかりとグリスが詰め込まれており、ボルトには最初から固着止めが塗布されているという、まさに至れり尽くせりな状態。さすがは Shimano と言ったところだろうか。
DeoreXT BR-T780 に標準付属のシューは、「M70CT4」というカートリッジタイプのブレーキシューとなっている。これまでは一体型シューを使用していたので、カートリッジタイプはこれが初体験。
M70CT4 はシビアコンディション用と銘打たれているが実際には全天候系オールラウンド用らしく、ドライ(晴天)用としては「S70C」というシューがあり、そちらにも交換できるとのこと。
どちらが良いかは使ってみないと分からないが、評判の制動力がどの程度のものなのか早く試してみたい。
説明書。英語なんて分かんねぇよ!と思いつつ裏側を見ると、しっかり日本語表記でひと安心。Vブレーキの取り付け自体は説明書なしでできるぐらい簡単だが、それでも一度は読んでおいた方が吉。
そして見つけたヤな表記。色々と長々記載してあるが、要約すると、
- ブレーキレバーは推奨セットのレバー(BL-T780)を使わないと本来の性能が出ないよ!
- パワーモジュレーター SM-PM70 を使わないとブレーキが極端に効きすぎるよ!
とのこと。まぁ同じDeoreXTグレードのブレーキレバー推奨というのは分かるが、ブレーキが効きすぎるから別途オプションパーツを購入しろというのは如何ともし難い……
現在組み合わせて使用する予定のレバーは Tektro のブレーキレバーで Shimano 製ですらないため、実際その効き具合がどの程度なのかは使ってみないことにはまだ分からないため、取りあえずこの件は保留と言うことで……
Vブレーキ本体と一緒に購入した、ブレーキワイヤー交換に必要パーツ類
今回はブレーキワイヤー類も同時に交換することにしたため、必要となるパーツ一式も同時に購入。
購入したのは基本 Shimano 製。MTB 用ブレーキインナーケーブル(ステンレス製)を2セットに、アウターケーブルは切り売りで約 1.5m 程度購入。そしてブレーキ用アウターキャップを必要数の計4個。
自転車1台分に必要なブレーキケーブル一式が一気に揃う MTB 用SUS ブレーキケーブルセットというのもあるが、キタサイクルさんでは取り扱いなかったのと、なぜかバラ売りのこちらの方が圧倒的にお安かった(合計1,200円程度)ので、別段不満はなし。
少し見にくいけど、アウターケーブルには SHIMANO M SYSTEMS とあり、これは BR-T780 の説明書にも記載がある推奨アウターケーブル。
ただブレーキケーブルセットのアウターケーブルにはあらかじめグリスが封入されているとのことだが、こちらには見る限りグリスの封入はないようなので、その点だけは別途自分で何とかする必要がある。
ただキタサイクルさんで聞いた話だと、アウター内に塗布するグリスは粘度の低いケーブル専用のものを使用するか、そうでなければ下手にオイル類を入れるようなことはせずにそのまま無塗布で使用した方が良いとのこと。
今回が初めてのブレーキケーブル交換で実際にどうするのが自分にとって一番良いかの基準がまだないため、この点に関してはもう少し調べてから作業に移ろうかと。
一見した質感だけでも非常に満足な DeoreXT のVブレーキ
実際の使用感はこれから取り付けて試乗してからになるが、取りあえず手に取り眺めてみただけでも十分な満足度を得られる、高級感溢れるアルマイト仕上げのVブレーキ。
実はこの DeoreXT グレードのブレーキは以前も一度導入を考えたことはあったが、その時はまだデザインの異なる旧モデルで当時のデザインはイマイチ好きになれなかったが、現行モデルのデザインは「XT」ロゴの記載や細部に至るまで大満足の仕上がりとなっていた。
もちろんブレーキの本質及びその価値は制動力にあるわけだから、制動力さえ十分ならばデザインは性能に無関係ではあるけど、何というか、やっぱり乗るならデザイン面でも満足するものに乗りたいというのが偽らざる本音であり、真理というわけで(笑)
本気で自転車にのめり込んでる人は、もはやこんなレベルじゃないだろうしねぇ……
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