【平成最後の】2019年度の花見は大宇陀本郷の又兵衛桜(本郷の瀧桜)にて【お花見】
今年は時間的余裕もできたので、久々の 4 月恒例イベントの桜花見に繰り出してみた。平成最後となる 2019 年度の桜花見ターゲットは奈良県宇陀市大宇陀本郷にある樹齢 300 年とも言われる枝垂れ桜、正式名称「本郷の瀧桜」、通称「又兵衛桜」に。
……実は今年は東吉野は高見の里にある「天空の庭」にある 1,000 本の枝垂れ桜を見に行こうかと思っていたが、微妙に開花時期を外してしまって駐車場にて「まだ咲いてないよ」と教えられたため、第二案として考えていた又兵衛桜を見に行くことに。
ちなみに又兵衛桜と天空の庭は距離的には近場……と言うか、奈良の桜井市方面から天空の庭に向かう場合はほぼ確実に又兵衛桜の近くを通過することになる。よって双方共通の休憩所は「道の駅 宇陀路大宇陀」となる。
実は道の駅 宇陀路大宇陀も又兵衛桜もその昔自転車で訪れたことがある場所なのだが、如何せんその時は又兵衛桜の開花時期ではなかったため、今回が初の開花時期での来訪となった。
20 数年前から大人気の又兵衛桜周辺は、大渋滞までは行かずとも結構な混雑状態
又兵衛桜は昔は地元でもあまり気にされない程度の桜だったが、20 数年前に写真コンクールで優勝した作品の被写体だったことで一気に注目を集め、その後 2000 年の大河ドラマ「葵 徳川三代」のオープニングで使用されたことで、現在では単独の枝垂れ桜の名所として大人気スポットとなってしまったとのこと。
よって又兵衛桜周辺は結構な混雑状況で、大渋滞による完全な停止状態ではないものの自動車の進みは遅く、周辺の駐車場もなかなか空かない状態。近場の道の駅 宇陀路大宇陀は又兵衛桜以外が目的の人も集まっているので、さらに混在が酷い状況に。
ちなみに又兵衛桜周辺の駐車場は当然ながら有料で、お値段は位置にもよるが大体 300 ~ 500 円前後。さらに又兵衛桜近くまで入るには入場料(名目は桜維持協力金)100 円が必要。まぁまだお安い方かな……
又兵衛桜自体は単独でそびえ立つ一本桜として有名だが、その周辺には染井吉野や梅など数多くの春の花々が咲き誇っていた。
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桜はほぼ満開状態で、幾らか残る蕾も赤く膨らんでいたり、まさに開花途中だったり。
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桜の花弁を裏側から。蕾も弾ける寸前。
又兵衛桜周辺に近寄ったり、裏手の桃林に回るためには入場料を支払う必要があるが、又兵衛桜自体は遠方からでも十分に綺麗に見ることが可能。
又兵衛桜の前方には護岸工事で整備され菜の花が植えられたテラス護岸があり、ここから又兵衛桜も、その裏手の桃林も良く見ることができる。
特に今日は天候も最高に晴れ渡り、絶好の花見日和に。
しかしせっかくここまで来てわずか 100 円の入場料を惜しむ選択肢はない。というわけで入場料を支払っていざ又兵衛桜のお膝元へ。
ちなみに又兵衛桜の「又兵衛」とは人名で、大坂夏の陣で活躍した武将後藤又兵衛がこの地へ落ち延び、晩年を僧侶として過ごしたと伝説から、その屋敷跡にあった枝垂れ桜のことを「又兵衛桜」と呼ぶようになったとのこと。
又兵衛桜への道程途中にあるドピンクな桜は「プリンセス雅」。現皇太子殿下と雅子様の御成婚を記念して命名された桜で、自然交配で発生した突然変異種とのこと。
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花弁は光の加減によっては一見派手なピンクだが、濃紅にも、少々紫がかった赤にも見える。
又兵衛桜の周囲を巡る
又兵衛桜の真下に到着。これか石垣の横を登っていき、裏手の桃林へと。
桃林は又兵衛桜よりも一足早く咲くことが多いので、万が一又兵衛桜が満開でなくとも桃林は楽しめるという(笑)
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何という密度感……枝にはち切れんばかりにみっちりと詰まっている花弁。
裏手、桃林側から見た又兵衛桜。
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樹齢 300 年とも言われる長い年月を経て、なおもこれだけの花を付けて咲き誇るその偉容。何百年も変わること無くこの地に根付いてきたその姿には、歴史を感じずにはいられない……
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石垣も含めた又兵衛桜全景。
又兵衛桜周辺には桜以外にも多くの春の花々がちょうど満開時期を迎えていた。
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これは木蓮。桜を見た後だと余計に花弁ひとつひとつのボリュームがもの凄く感じる……
木蓮の隣にあったのは、一見したら同じ木蓮のようだがそうではなくこちらは辛夷(こぶし)。
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辛夷もモクレン科モクレン属の花なので木蓮と似ているが、木蓮が上向きに花を付けるのに対し、辛夷はあらゆる方向に向けて花弁を広げており、近くで観察するとその形状も若干異なるのが分かる。
頭上に咲き誇る花々に目を取られがちだが、ふと足下に目を向けるとそこにはヒヤシンスが。そう言えば野生のヒヤシンスって見たの初めてかも……
手前から染井吉野、辛夷、又兵衛桜、そして最奥の桃林のカルテット。もう少し良い構図で撮れれば良かったが、なかなか上達しない……
天空の庭の代替案として訪れた本郷の瀧桜・通称又兵衛桜だったが、満開時期バッチリだったので予想以上に見事な見応えに、平成最後の桜花見としては大満足の 1 日だった。
さて、来年こそは天空の庭だな(笑)
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