飽和する趣味に溺れる、とある奈良県民の徒然趣味日記。

真夏のパンク被害軽減のため TNI CO2 インフレーターを購入

2016年8月10日

 ロングライド時に最も懸念すべきトラブルのひとつ、それがパンク。

 パンクの何がヤバいかというと、それは経験者なら言わずとも理解できるであろう「空気入れの辛さ」。もう少し具体的には「携帯ポンプでの空気入れの辛さ」。

 確かにパンク時にはホイールからタイヤを外し、チューブを修復して、そして戻す……と色々手間がかかる作業のオンパレードでそのどれもが面倒なものだが、正直それらは何度か練習すれば大して問題なくなる……が、空気入れだけは別。
 携帯ポンプをシュコシュコ何百回も動かして適正空気圧まで入れるのは、何度経験しようが決して楽にもならなければ時間短縮にもならない。そこには必ずひたすら苦痛と絶望がつきまとう。

 それがこれからの季節、真夏の炎天下ともなれば、もはやそれは苦行ではなく拷問の領域。

 ……というわけで努力と根性で解決できない問題は金で解決することに(笑)

 パンク修理、中でも空気入れという呪いにも似た作業から少しでも解放されるべく今回導入したのが、この「TNI CO2 インフレーター」。
 ローディ御用達として有名なコイツを、色々あって遅ればせながら今回ようやく導入を決意した次第。具体的には先日のロングライド時に、奈良は御所方面にて未遂ではあったがパンクしかけるという事態に遭遇したことが導入を決意した理由。

 あんな吉野方面に向かいひたすら坂道しかない、しかも日陰はほぼないという天然フライパン地獄の上で延々とポンプシュコシュコとか、そこらの崖からノーロープバンジーした方がマシ と思えるような事態にだけは間違っても遭いたくない……

使いやすさ優先で流量調節か可能なダイヤルタイプのインフレーターを選択

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 購入したのは TNI インフレーターの中でも、レギュレーター(ボンベヘッド)が流量を調節可能なダイヤルタイプになっている「TNI CO2 インフレーター ダイヤルバルブタイプ」。
 TNI 製インフレーターにはクイックスクリュータイププッシュタイプもあるが、流量調節が可能なのはこのダイヤルバルブタイプのみで、他のタイプは基本的に一発でボンベの全容量を使い切るタイプとなる。

 とは言っても基本的にパンク修理の時はボンベ1本を使い切るのが普通なので、流量が調節できることにあまり意味が無いと言えばないのだが、ダイヤルタイプは他のタイプよりも若干使いやすさも良いということなので……

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 このそのダイヤルバルブを備えたレギュレーター(ボンベヘッド)部分。「レギュレーター」という呼び方はかつて水草水槽やっていた身としては懐かしい(笑)

 使い方としてはボンベを接続後チューブバルブに接続し、その後この赤いダイヤル部分を「OPEN」方向に回すとボンベ内の CO2 が充填される仕組み。

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 ボンベとの接続部分。この中央の突起がボンベ口を貫通する。ダイヤル部分以外は金属製なので小型ながらそこそこ重みを感じるが、このメタリック感と重量感が好きな人間にはたまらない質感になっている(笑)

付属の 16g ボンベで充填できる空気圧はタイヤサイズにより異なる

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 付属している 16g ボンベで充填可能な空気圧は 700×23c で約 120psi ≒ 8bar 程度で、中には 7bar 程度という話も。現在使用している 25c の場合はそれよりも若干充填空気圧は下がる模様。
 具体的にどの程度充填されるかは中々情報が無いためイマイチ明確ではないが、5 ~ 6bar 程度しか入らないと予想されるため、ロードバイクの平均空気圧の 7bar には若干届かない。

 そのため 25c を使用している場合、より大型の 25g ボンベを用意するか、携帯ポンプとの併用で賄うかを考える必要がありそう。

 ちなみにボンベの大きさが異なってもネジ山の規格が「3/8x24UNF」のものなら互換性があるため、レギュレーターはそのまま使用できる。
 しかしネジ山規格が「3/8x24UNF」でない、あるいはネジ山がないタイプ(12g ボンベに多い)は互換性がないため、ボンベを選ぶ時には気をつける必要がある。

総評:CO2インフレーターは便利だが過信しすぎず、携帯ポンプと併用を前提に

 CO2インフレーターは携帯ポンプ使用という苦行に対する免罪符として非常に有効かつ便利な裏技アイテムだが、決して完全無欠の万能アイテムではないことは覚えておく必要がある。

 そう考える一番の理由は、やはり現在使用している 25c タイヤに充填可能な空気圧について。

 実際にどの程度入るかは実践してみないと何ともだが、少なくとも物理的には最低限の適正空気圧 7bar には届かない計算になる。
 それを賄うためにはさらに追加でボンベを使用するか、それとも事前に携帯ポンプで 1 ~ 2bar 程度の空気を入れておく必要が出てくる。

 追加でボンベを使う場合今回購入した流量調節機能がフルで活用できるが、もし流量調節ができないタイプのインフレーターなら過剰充填によるバーストに繋がる危険があるためこの手は使えないし、流量調節と言ってもゲージがない以上感覚操作になってしまうため、その危険性は十分につきまとう。

 ならば最も現実的なのが、いつもは苦行を強いている携帯ポンプでの空気入れ。高圧になるにつれ人間の限界を試してくる携帯ポンプだが、さすがに 1 ~ 2bar 程度なら女性や子どもでも何とかなるレベルだし、ボンベからの瞬間充填とは異なり空気圧の調整もしやすい。

 さらに CO2 インフレーターは一瞬で作業が完了する反面、万が一失敗した場合ボンベが空になるのも一瞬というリスクが付随する。
 もし予備のボンベもないという場合、そんな最悪の事態から救い出しくれるのも普段は地獄の案内人となっている携帯ポンプだったりする。

 他にも CO2 インフレーターには、

  • 充填時ボンベが凍り付くので素手では触らない(今回購入分には赤いウレタンケースが付属)
  • CO2 は空気(窒素)よりもチューブから抜けやすいので、あくまで応急処置用
  • 使用済みボンベの廃棄は自治体ごとの規定に従う必要があるため、少々面倒
  • 真夏の炎天下など、気温が 40 度以上になる環境には晒さない
  • 使い捨てなのでコストが高くつく

 などの注意点やデメリットも存在するため、持っていれば確かに安心感抜群の救世主的存在だが、決して過信は禁物。常に携帯ポンプとの併用を念頭に置いておくのが吉。

まとめ

  • CO2 インフレーターは便利だが取り扱いには注意が必要だし、コストもかかる
  • タイヤサイズで充填空気圧が異なる(23c で約 7bar、25c で約 5bar と少なめに見ておく)
  • 携帯ポンプとの併用を前提として、インフレーターのみ持ち運ばないこと

 結局のところ CO2 インフレーターだろうが携帯ポンプだろうが、使わないのが一番ということ(笑)

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